monologue
夜明けに向けて
 



そのとき、その上空を静かに銀色に光るUFOが航行していた。類人猿に近い初期人類たちはなにかわからぬ巨大な黒岩をどうしたらいいかわからずあれこれ言い合ったが結論は出ず、日頃勇者と称えられているひとりの男性類人猿が勇気を見せるためにこわごわその巨岩に小便をかけようとした。すると上空の見たことのない変な飛行物がシュルシュルと音を立てて近づいてきた。先端型UFOに乗り込んで人類の進化を見守っているルシフェルやミカエルなど天使たちがなにやら巨岩に向けて発信したらしい。
それで巨岩モノリスの知識智慧発振装置のスイッチが入ったのである。ウイーンウイーンと嫌な響きの音を立て始める。その発振信号は初期人たちの額の受信装置に作用してみんな頭が痛んで立っていられなくなる。ピョンピョン跳ね跳びバタバタ倒れてゆくと今度はみんなが咽喉がつぶれるまで咆哮して叫びまくると溜まった尿をすべて失禁して順に気絶していったのである。
fumio


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創世期、地球の始まりに落下してきた巨大モノリスの発する周波数の知識や智慧を受け取る能力を持った先進的な人々によってまずアトランティス文明が花開いたのだった。
アトランティス大陸に誕生した原始猿か類人猿かと見まがうような初期の人類が食物やテリトリーを取り合い奪い合って争っているとそのど真ん中に巨大なモニュメントのような黒曜石が落下してきた。初期人類たちはみんな吹っ飛ばされ気絶してしまったのだ。何日かしてやっとめざめるとかれらは争っていたことを忘れていた。みんなでそのばかでかい巨岩すなわちモノリスをただただ見上げたのだった。
fumio




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