monologue
夜明けに向けて
 



ロサンジェルス西南区クレンショー地区10thアベニューの日本人学生がシェアハウスして共同生活している大きな家に居候させてもらっていた頃、私立英語学校で同じクラスにいたメグミという女性が留学資金が尽きてきたのでシェアハウスに参加してきた。かの女はリトルトーキョーの「栄菊」というレストランで夜アルバイトすると言っていた。その店は夜はピアノバーになって楽器を弾くエンターティナーを探しているという。オーナーのロイさんと若山富三郎が仲が良くて若山がロサンジェルスに来ると二階で麻雀をするという。わたしはメグミに頼んでロイさんに紹介してもらった。「マイウェイ」をギターの弾き語りでブルック・ベントン風に歌うと即刻エンターテイナーとして採用された。それが米国におけるわたしのプロミュージシャンとしての生活の始まりだった。
fumio

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