北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「親日派朝鮮人消された歴史~終戦までの誇り高き日韓友情の真実(拳骨拓史著・PHP新書2019刊)」を読んだ。拳骨拓史(げんこつたくふみ1976生れ)氏は、名越二荒之介(元高千穂商科大学教授)、杉之尾宣生(元防衛大学校教授)に師事して、漢学、東洋思想、東洋史を研究し、当該分野の評論家として活動している。-----
「親日派朝鮮人消された歴史」は、日韓併合時代(1910~1945)の晩期において、太平洋戦争の激しくなる中で、日韓併合による日本の教育効果が極度に高まった時期があり、多くの親日派朝鮮人が現れて日本の戦争遂行に協力してくれた歴史があると言うことで、その事実を克明にたどりながら、日韓併合を悪しき歴史としてだけ見るのではなくて、朝鮮の中でも日本帝国臣民として平等に扱われるのであれば、志願兵であれ、徴兵制であれ、協力を惜しまない人々が大勢いたことを、日本人としては忘れてはならないのだと、拳骨拓史氏は声高に叫んでいる。----
文在寅政権では、過去に日本帝国に協力した人びとは売国奴だとのレッテル貼りをしているが、歴史を遡ってまでしているが、このようなむごい仕打ちをされている人達が、子孫を含めて今も朝鮮半島におられると言うことは、日本人としてヘイトスピーチにばかり熱を上げるのではなくて、親日派朝鮮人のことを学習もし知らなければ教えを請わねばならない。でなければ、現在の文在寅政権の左翼勢力にこれらの今も存している親日派朝鮮人たちの夢望みが消えてしまうことを恐れねばならない。そしてそれらの人達に協力の手を差し伸べなければならないと、拳骨拓史氏は訴えている。韓国だって一枚岩ではないのだから、例え4分の1の勢力であったにしても、日本としては支援の方策を考えなければならない。それが日本のためになるのだと書いている。