奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1068)

2019-07-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「夫の悪夢(藤原美子著・文藝春秋2010刊/2007~2009雑誌ミセス連載記事の単行本化)」を読んだ。藤原美子(ふじわらよしこ1955生れ)女史は、お茶の水大学大学院(発達心理学専攻)修士課程を修了し、直ぐに数学者/藤原正彦氏と結婚し、3人の男子を育ててきた。------

インテリ女性であっても専業主婦として家庭に入った人の多かった時代でもあるのだが、「夫の悪夢」には子育ての悪戦苦闘を赤裸々に隠し立てせずに書き出してくれている。後半には、藤原正彦氏との馴れ初めとか、藤原正彦氏の信州の故郷であるとか、鎌倉の藤原美子女史の里の様子が、小まめにエッセイ文にして書かれている。どれも本当に興味深く読める内容であり、藤原美子女史が悩まれているシーンでは読者も一緒になって悩んでしまうような気分にさせられるほどに、筆力もおありなので、この本も“我が家の流儀~藤原家の闘う子育て”の続編として読んだのだが、読んでその後の続きが確かめられて良かったと思った。結婚30年には藤原正彦/美子夫妻は新婚旅行で行ったイタリア/スイスを再訪されるのであるが、おしどり夫婦の鑑を見ているようで、羨ましくもあり、微笑ましくも感じたのである。-----

3人の男子のお子様がどのような職業についているかなども知りたかったが、そこまでの情報公開は幾ら大作家/新田次郎の孫であるとはいえ、現在進行形である以上、覗いてはいけないのだろう。でも結構微妙な夫/藤原正彦氏もビックリの話題を連発しておられるので、何れにしても面白い本なのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする