奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2877)

2024-08-23 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「いづれの御時にか」について。----------

紫式部の源氏物語/冒頭は次のように始まります。いづれの御時にか/女御更衣あまたさぶらひたまひけるなかに/いとやむごとなき際にはあらぬが/すぐれて時めきたまふありけり。(いづれの御代とも/申しかねますが/女御更衣があまた宮仕えなさっている中に/取り立てて高貴ではないお方が/今を時めき帝の寵愛をひと際お集めになっておられました)-----------

NHK大河ドラマ“光る君へ”は/ 先日(2024.8.18)/“月の下で(第31回)”を放送した。或る日/道長がまひろを訪ねてくる。道長はまひろに/一条天皇に入内するも相手にされず寂しく暮らす娘彰子を慰めるために物語を書いて欲しいと頼み込む。----------

1月から始まったドラマは31回となり/遂に源氏物語執筆の開始時点に至った。視聴率も何とか10%をキープしている。パリ五輪や高校野球などと競い合って視聴率が上向くことが無いままに経過している。それでも大石静(1951生れ)脚本の今作は/とても面白く成功していると考えている。---------

NHK大河ドラマが平安時代を扱ったのは“風と雲と虹と(1976)/西暦935頃の乱を描いたドラマ”以来であり/今回の“光る君へ(2024)”の時代背景が西暦1000年と両方とも遡り年数は近い。どちらにしても/先行例はないので/大石静女史の独壇場である。登場人物を演じる俳優たちは/今を時めく美男美女ばかりであり/演技派でも灰汁(あく)の強い俳優は使わないし/止ん事無き(やんごとなき)身分の支配階級には/美男美女に限っている。最も今回/際立っているのは/お笑い界の人気者を採用していないことだ。見せ場となるシーンも数多くたっぷりと時間を割いて/演出してくれている。----------

韓国ドラマ/演出の真似を/このドラマ“光る君へ”では/負けず劣らず取り入れていると感じている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする