北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「役にたたない日々（佐野洋子著・朝日文庫2010.12刊/2008版の文庫化）」を読んだ。---------
佐野洋子（さのようこ1938～2010.11）女史は、武蔵野美術大学（デザイン科）卒。絵本作家/エッセイスト。1971“やぎさんのひっこし”で絵本作家デビュー。2003紫綬褒章/2004“神も仏もありませぬ”で小林秀雄賞受賞。著書に“100万回生きたねこ/覚えていない/シズコさん/問題があります/クク氏の結婚/キキ夫人の幸福”など多数。---------
この本「役にたたない日々」の目次は次の通り。“2003秋1/2003秋2/2003冬/2004春/2004夏/2005冬/2005春/2005夏/2006秋”、“2006冬/2006春/2006秋/2007冬/2007夏/2008冬”、“解説（酒井順子）”----------
この本「役にたたない日々」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。料理をし/麻雀をし/韓流ドラマに身を焦がす。病に慄き/自分のバアさんっぷり愕然とし/それでも身近なものから天下国家までをとことん憂えて怒り狂う。淡々と豪快に生きる老境の日々を綴る超痛快エッセイ。人生を巡る名言がゴロゴロ転がっています。----------
北京生まれの佐野洋子女史は/戦後日本に引き揚げたとき/9歳で小学校3年生くらいであった。でも戦後日本のインテリらしく/近隣アジア諸国を侵略していた日本を恥じる気持ちがあったようだ。“冬のソナタ（2002）”を観て漸く/韓国を日本と対等に見ることが出来るようになり/心の重荷が下りたと思ったそうだ。
