奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2875)

2024-08-21 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「懐かしい人たち(吉行淳之介著・ちくま文庫2007刊/1994版の文庫化)」を読んだ。----------

吉行淳之介(よしゆきじゅんのすけ1924~1994)は、岡山市生れ/東大中退。“モダン日本”の編集者を経て/1954“驟雨”で芥川賞受賞。1966“星と月は天の穴”で芸術選奨文部大臣賞/1970“暗室”で谷崎潤一郎賞/1975“鞄の中身”で読売文学賞/

1978“夕暮れまで”で野間文芸賞を受賞した。洗練された表現に柔軟な諧謔を織り込んだユニークな作風はエッセイにも及ぶ。----------

この本「懐かしい人たち」の目次は次の通り。“井伏さんを偲ぶ/石川淳氏との一夜/回想舟橋聖一/森茉莉さんの葬儀/不思議なテープ/柴錬さんの個人講義/色川武夫知って驚く/回想立原正秋/喧嘩とライダー/佐藤春夫との二つの場合/眼鏡屋へ”、“恩師岡田弘先生のこと/中野好夫先生の授業/久生十蘭のこと/昭和23年の澁澤龍彦/青い夜道の詩人/志賀直哉氏のこと/内田百閒氏のこと/件のはなし/父エイスケに付いて/睡眠薬と高見淳/幻化忌の夜”、“三島事件当日の午後/永井龍男氏との縁/井上靖氏の初心/和田芳恵さんの塩煎餅/川崎長太郎さんのこと/ヘンリーミラーと私/日暮里本行寺/島尾敏雄のこと/赤線地帯の島尾/五味康佑のこと/梶山季之の思い出/開高健のこと”、“人生処方詩集/向田邦子にご馳走になった経緯”、“あとがき”、“解説(小島千加子)”----------

この本「懐かしい人たち」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。週刊誌小説の書き方を講義してくれた柴田錬三郎/暖炉を前に“いいわね/人間を焼くのに”と言った森茉莉。川端賞の選考会では蚕豆の好きだった永井龍男の健康を心配する。柔軟で深遠な眼差しが捉えた懐かしい人の良い話。----------

吉行淳之介はこの本「懐かしい人たち」の“あとがき”を書いた4ヶ月後/ご自身も“懐かしい人たち”の仲間入りをされた。

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