奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2884)

2024-08-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「素麺」について。---------

“素麺(そうめん)”は此処/奈良県の特産品である。---------

素麺の歴史は/先ず/遣唐使により/小麦栽培/製粉技術が伝えられた。唐菓子の一つ/索餅(麦縄)が原型で素麺に派生変化したとの説がある。索餅は縄状にした乾麺だが/素麺や饂飩(うどん)よりも太いと推定されている。奈良時代には索餅は米の端境期となる夏の保存食であり/長屋王邸宅跡から出土した木簡の記載が最も古い記録である。---------

伝説では/崇神天皇7年/大物主命/五世孫の大田田根子命が大神神社神主に任ぜられた。その子孫の穀主が飢饉と疫病に苦しむ民の救済を祈願した処/神の啓示を受け/三輪の地で小麦を作り/素麺を初めて作ったと云う。----------

知り合いの桜井市出身の方は/三輪素麺を日本一だと自慢される。木箱に詰められた素麺は価格もお高く/贈答品として重宝されてきた。勿論/お味は天下逸品であると眼を細められた。---------

しかし/兵庫県姫路市に住んだことのある身からすると/山陽百貨店には“素麺/揖保乃糸”が並んでいたことを覚えており/素麺の産地は奈良県だけではないことを知っている。もっと言えば/九州だって島原地方で素麺を作っているそうだ。--------

子どもの頃/夏の暑さ凌ぎ/食欲の減退を見越し/家庭では/ボウルに氷水を張りに茹(う)でた素麺を入れて/大人も子どもも箸を突っ込んで素麺を掬(すく)い摂(と)って/素麺汁(つゆ)の器で食したものである。---------

奈良を訪れるインバウンド客の外国人が/淡白で炭水化物の塊の素麺をメイン料理として賞味してくれるかどうかは分らないが/フルコースの懐石料理の最後のデザートの一つくらいにはなりそうだと思った。

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