奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その1398)

2020-06-21 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「グアテマラの弟(片桐はいり著・幻冬舎文庫2011刊/2007版の文庫化)」を読んだ。片桐はいり(かたぎりはいり1963生れ)女史は、成蹊大学(日本文学科)卒、俳優として舞台/映画/テレビに活躍している。------

この本「グアテマラの弟」は、片桐はいり女史の年子(としご)の弟君が、大学院まで出ていながら、学生時代に放浪した中南米のグアテマラに移住してしまったその経緯を含めて、家族の付き合いを書き連ねているのである。-------

通信機能付きワープロやウィンドーズ95/ウィンドーズ98パソコンの時代のずっとまえに弟君のグアテマラ生活は始まっており、日本経済が活発で世界旅行をする日本人が多かった時代であり、グアテマラの古都/アンティグアにスペイン語学校を経営し、日本から訪れる長期滞在の旅行者にスペイン語を教えていた。インバウンドが活発になると、世界中で人の交流が盛んになり、日本を脱出して彼の地で暮らす日本人も多いのだが、結局は日本からの観光客を対象としたスペイン語学校などで生活の糧を得ているのである。------

片桐はいり女史の弟君はかなり早い段階で現地に溶け込んでおり、今ではすっかりと現地に根をおろしているのである。但し、ご両親は結局のところ現地グアテマラにはお出掛けなっていなくて、その代わりに片桐はいり女史が数回にわたって弟君を訪問しているのである。この本はそのご両親への報告書のような形で書きすすめられるのであり、一風変わっている。------

コロナ禍により北海道で、オーストラリアからの観光客の現地案内をしていたオーストラリア人が帰国する話があったが、言葉の問題などもあり、同国人がガイドしてくれれば助かるのはどこでも同じであり、人気の国や地域にはそのような要求にこたえてスタンバイする日本人も多いのである。現地の人のガイドの仕事を奪うようなことをせずに暮らすのなら許せるが一定数の放浪癖のある人たちは国外を彷徨った後、暮らしやすい処に住みつく例はかなり多いようだ。近未来にはグローバル化が進展して当たり前の風景になるのは避けられないが、タコ足作戦は余り褒められたことに思えない。

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