21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

格差社会&??

2006年02月02日 09時25分25秒 | Weblog
 世の中にはいろいろな格差が存在する。そしてその格差が商売になるのである。絹を運んだシルクロード、香料をが通った喜望峰、そして塩鯖の交易路、鯖街道(笑)までいろいろである。
 だから、トルコからサウジアラビアに水を運べば利益になるし、誰も使いそうにない本土~小笠原間の「海の新幹線」もタイやインドネシアの離島リゾート地、上海では利用価値があるのである。
 インターネットは「情報を持つもの」と「情報を持たないもの」の間をつなげ利益をだす。投資情報では、知識のある人とない人との差が大きな金の動きを生み出している。最近では、株/債権/先物品から、ビル/ワイン/船/映画まで直接証券化されて、「金はあっても、アイディアのない者」「金はなくも、アイディアを持つ者」を結び付けて、収入を出している。

 「あるもの」と「ないもの」とを繋げる事が、利益になるのである。

社会主義化する世界???

2006年02月02日 08時22分53秒 | Weblog
 「世界は生産手段を多数で共有するように変化している」と言うのは結構正しかったのかも知れない。
時代は「王/皇帝がすべてを持っていた時代」から「大商人が船/工場を持ち、大地主が土地を持つ時代」、「複数の資産家が会社を共有する時代」を通じて、「誰でも株主になれる時代」になった。ファンドを通じて、株式投資をしている人は多くの会社の「持ち主」と言えるかも知れない。得に、日系平均/トピックスインデックスのファンドに金を出していれば、「日本の有力企業を全部持っている」と言えなくもないし、ダウ/ナスダックインデックスに出資していれば、「世界の有力企業を全部持っている」と言えなくもない。
 今後、有限会社の株式会社かがもっと簡単/有益になれば、日本の年金基金なんかがインデックスで資金運用をし始めた時に、「日本人全体が日本企業全体を持っている」と言えるようになる事もあるかも。
 とりあえず世界は、マルクスが予想したような「天国の王国」とも、社会主義社が作った諸帝国とも、私が学生時代に想像した国とも全く違う形で、「社会主義」に向かっているようである。
これは、株を関した社会主義化なので、「資本主義」とも対立していない。言うなれば、「共有主義/共存主義」とでもなるかもしれない。
 会社の持ち主/株主=市民となれば、市民は利益を追い求めた会社の公害等による直接的被害から、消費者に見放された会社の業績悪化による株価悪化の間接被害まで、会社と一心同体である。
 特に興味深いのは、労働組合の自社株保有だ。あれこそが共有主義の原点のような気がする。
経済の停滞期に、商人が皇帝から交易権を手に入れ大金持ちが生まれ、ブルジョアが個人資産と人権を手に入れ市民になり、市民/労働者が集まって会社を手に入れたのである。
 日本でも平成不況の中、もっと労働組合の自社株買があっても良かったかも知れない(経営者ではなく、平社員の自社株買)。とりあえず、すでに二回は政府が財政破たんしているアルゼンチンでは、一般労働者/労働組合=最大株主と言うのが増えてきている。みたい。
 不況の中、株価が低迷し、資産家は株を塩漬けするだけで、増資をする余裕もなければ、積極的に会社を経営する意欲もない。そして、労働者にとっては会社がなければ、今貯金があったとしても、先の生活が成り立たない。そして彼等には、小口の、「一人当りは物凄く小口の」大きな資金がある。
 会社を動かして給料を得たい労働者と、塩漬け株を何とかしたい資本家の利害が一致した形である。。。。。社会主義化/共有主義化する社会、それは確実に現在に存在する。
 しかし私には、それがどんな未来をつくり出すのかの想像も出来ない。とりあえず、「神の王国」の出現を思うような馬鹿はしたくないものである。