21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

お金とは何か?

2012年02月26日 21時25分48秒 | Weblog
お金は交換手段である。

お金が生れたため、交換が生れ、「対価」を人が求めるようになった。

お金が生れる前は、「物々交換」が一般的だった。って、幻想がある。お金が存在しない時代を知らない世代の空想だ。

お金が存在しない時代には、物々交換も存在しなかった。



お金が存在しない時代、すべてのモノは「無償」で「提供」されていた。

いわゆる「おそと分け」ってヤツだ。




一方で、コミュニティーは閉じられており、フリーライダーの心配は無かったのかもしれない。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

2012年02月12日 10時00分26秒 | Weblog
個人の経験に基づいて「前例がない」と言わずに、歴史から学んで欲しい。

エジプトでピラミッドが建設された経済的背景

ローマ帝国が衰退に関する資金流動性の問題

イースター島、モアイ像の歴史

安土・桃山文化が栄えた背景

越前・大野藩の藩札と財政運営手法

そして、一次、二次、三次の産業革命


neo-chartalism

2012年02月05日 10時22分06秒 | Weblog
円高が進み産業が空洞化して、もしくは高齢化による労働力不足で、製品の供給力が落ちた場合は結論が変わってくる。しかし、日本がハイパーインフレーションに陥る危険性は低い。

価格は需要と供給の関係で決まる。

産業の供給力が消費者の需要を上回っている限り、国債をどれだけ増発して、紙幣をどれだけ印刷しても、インフレが起きる可能性はない。


例えば、
リンゴが9個しかない。欲しい人が10人いる場合。
リンゴの値段は、最初の1人が購入を諦める金額まで値上がりするだろう。
その1人の可処分資産が500円だとしたら、リンゴの値段は501円になる。

この状況下で紙幣が印刷されて、全員の可処分資産が1万円になったとしたら、リンゴの値段は1万と1円になる。
つまり、ハイパーインフレーションの発生。


例えば逆に、
リンゴが11個ある。そして、欲しい人が10人いる場合。
リンゴの値段は、生産者が販売を諦める価格まで下落するだろう。リンゴの生産コストが100円だとすれば、価格は101円まで下落する。
10人全員の可処分資産が500円以上だとしても、自ら進んでリンゴを500円で買おうとはしない。

この状況下で紙幣が印刷されて、全員の可処分資産が1万円以上になったとしても、リンゴの値段は101円のまま変わらない。


つまり、
ハイパーインフレーションは、供給が需要を下回っている状況でのみ起きる。
供給力が需要を上回っているところでは、ハイパーインフレーションは起きない。


かつて輸出大国だった日本の産業には、過剰供給力がある。
人口減少社会を迎え、消費・需要の低迷が続けば、国債が乱発され、紙幣が大量に印刷されてもインフレは起きない。




ハイバーインフレーションは起きない。