21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

北朝鮮の核開発問題について、、、

2010年12月01日 11時26分45秒 | Weblog
北朝鮮が、アメリカ人研究者に「ウラン濃縮工場」を見せた。

とかで、北朝鮮の核開発問題に再注目が集まっています。


しかし、「核兵器を開発段階で他国の研究者に公開する」ことは、「核兵器の開発を諦めた」ことと同値です。


「ソ連、フランス、イギリス、中国、インド、パキスタン」

核兵器を公に持っている国は、核兵器を完成させてから核実験を通して「核保有の宣言」をしています。
開発段階で、他国に公開する国はありません。

外交交渉をするにも、
「核兵器を開発するぞ」と脅すよりも、
「核兵器を開発したぞ、使っちゃうぞ」と脅す方が効果があるのは明らかです。

本気で核兵器を開発するつもりであれば、開発段階のプロセスは公表せずに、完成させてから発表するのが一般的です。

そのため、開発段階で施設を外国人研究者に公開した北朝鮮は、「核兵器の開発を諦めた」と考える方が筋が通ってます。


ちなみに、
「イスラエル」は、
核兵器の独自開発に成功し、
核兵器を実戦配備しているにもかかわらず、
表向きは、核兵器の「非武装国」です。

「南アフリカ」は、
秘密裏に核兵器の開発を成功させ、
秘密裏に核兵器を実戦配備していましたが、
アパルトヘイトの撤廃後に、「秘密裏」に全ての核兵器を廃棄したそうです。
核兵器の開発段階から、他国に開発情報を流す国はありません。


現在、「核兵器の開発を進めている」と疑われている「イラン」でさえ、
核関連施設を外国人に公表していません。
イランは、「核兵器」の研究ではなく、「原子力発電所」を建てようとしているだけだ。
と外交上は発表しています。
「原子力発電所の建設」であれば、外国人技術者を招待して、技術指導を受けてもよさそうなものですが、
あくまで、「独自開発」にこだわってます。

イランが「原子力発電所の建設」を外国からの圧力をムシして進めようとしているときに、
北朝鮮が「核兵器の開発」を世界中に発表するのは、不思議です。

北朝鮮が、
技術的な問題点に直面し、核兵器開発を断念したため、「核兵器」を外交的手段として使うのを諦めた。
そのため、「核兵器開発」を外交交渉の手段として利用しようとしている。
と考えるのが妥当ではないでしょうか?


つまり、
北朝鮮は核兵器の開発を諦めた。
と言うことです。