道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

セーヌの流れに沿ってー印象派と日本人画家たちの旅(ブリジストン美術館・中央区京橋1丁目)

2010年12月21日 | 美術道楽
ブリジストン美術館で開催中の「セーヌの流れに沿ってー印象派と日本人画家たちの旅」展に行きました。
セーヌ川流域を5つの地域に分け、それらを描いた印象派の作品を中心に、日本人画家たちの滞仏作も含めた19世紀半ばから20世紀にかけての作品群をご紹介するというコンセプトの展覧会です。
ブリジストン美術館とひろしま美術館の2つの美術館に所蔵されているシスレーの絵を一緒に展示することができないかというところから始まった企画のようでして,ひろしま美術館からもたくさんの絵が出展していましたし,この展覧会は来年にはひろしま美術館で開催されるとのことです。

日本人画家の絵もたくさんありますが,日本人に限らず,モネ,シスレー,ルノワール,ゴッホ,ルソー,ブラマンクなどフランスで活躍した画家達の絵がたくさん展示されています。
パリ,ストラスブール,コルマール,アラスくらいしかフランスの都市を知らない私にとりましては,シテ島やコンコルド広場周辺をはじめパリの景色くらいしかなじみの土地の絵はありませんでしたが,それでも風景画を素朴に楽しむことができました。

ひろしま美術館の絵以外でも,島根県立美術館で見たモネの「アヴァルの門」に再会することもできて,嬉しく思われました。
またシベリアコレクションで有名な香月泰男が「エトルタ」の絵を描いていたというのも驚きでした。

【余談】
帰りに階段のところで,アリスティド・マイヨールの作品が展示してありました。
常設展のコレクションですが,マイヨールの作品まであるとは知りませんでした。