道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

オペラトーク・トリスタンとイゾルデ(新国立劇場・渋谷区本町)

2010年12月19日 | オペラ道楽
年末年始の前後の時期に新国立劇場で,トリスタンとイゾルデが上演されます。
それに合わせて12月16日に新国立劇場で開催されましたオペラトークショーに行きました。
トークをしていただけるのは,オペラで指揮をとる大野和士さんと指揮補のペーター・トメックさんです。
大野和士さんは指揮者なのですから,本来は観客に面白い話をするという立場ではないのではないかという気もしますが,トリスタンとイゾルデのストーリーの伏線となっているトリスタンの父母の物語,トリスタンの名前の由来,
さらにはオペラの見所などわかりやすく,とてもエネルギッシュに話をしていただきました。こうしたトークは大学の先生とかが,ユーモアを交えてするものかと思っておりましたが,大野和士さんは著名な指揮者ながら,聴取者を楽しませようととても一生懸命にお話をしてくださり,いい方だなという人柄も伝わってきました。
このほか歌手の成田勝美さん,斉木健詞さん,並河寿美さん,池田香織さんも登場して,ピアノの伴奏付きで第1幕第1場,第2幕第2場,第2幕第3場,第3幕第3場などの場面の歌を歌ってくれました。

初めて参加したトークショーでしたが,面白かったです。
ネタバレにならないようにと演出の話が殆どなかったのは仕方ないとして,前売り券が少なく入手することができず,当日2階の立ち見で1時間半過ごしたのだけが少ししんどく思われました。