道楽ねずみ

ドイツに関するものを中心に美術展,オペラ,映画等の趣味の世界を紹介します。

セゾン現代美術館(長野県北佐久郡軽井沢町)

2008年08月21日 | 美術道楽
昨日軽井沢から帰宅しましたが,しばらく軽井沢の紹介をしたいと思います。

軽井沢で面白かったものの一つにセゾン美術館があります。
以前は高輪にあったものを移して造った現代美術専門の美術館とのことです。
王女マルガリータに扮した森村泰昌の自画像もありました。国立新美術館のウィーン美術史美術館展にはまだ出かけていないのに,パロディ作品の方を先に見てしまいました。
マーク・ロスコの赤い絵もありました。ロスコの絵は,佐倉にある川村美術館でも見たことがあります。

このほかアンゼルム・キーファーの作品を見ることもできました。展示されていた2つの作品(「革命の女たち」と「ヘリオガバル」)とも強制収容所の中のベッドが墓標のような作品でした。キーファーは,フライブルク大学で法律学を学んだ後,ボイスのもとデュッセルドルフアカデミーで美術を学んだそうでして,ゲルハルト・リヒター,ジグマール・ポルケ,ゲオルグ・バゼリッツと並ぶドイツ現代芸術の巨匠です。この4人を4頭立て二輪戦車(クヴァドリーガ)になぞらえた表現もあるようです。私自身はあとの3人の作品は展覧会等で見たことがあったのですが,キーファーの作品は見る機会に恵まれなかったので,感激しました。

軽井沢の森の中にこんなに素晴らしい現代美術専門の美術館があるとは知りませんでした。