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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

BLACK LIVES MATTER!「ハリエット」

2020年06月12日 | 映画


奴隷解放運動家として知られ、アフリカ系アメリカ人で初めて、20ドル紙幣の肖像に採用されることが決まったハリエット・タブマンの伝記ドラマ。
ケイシー・レモンズ監督。


1849年のアメリカ、メリーランド州。
農場の奴隷の子として生まれたミンティは、幼い頃から過酷な労働を強いられていた。
自分が売られる事になり、家族に二度と逢えなくなることを知ったミンティは、脱走を決意する。
奴隷制が廃止されたペンシルバニア州を目指し、夢中で走る。
奴隷狩り用の犬と銃を持って、馬に乗った屈強な男たち何人もに追いかけられながら、川に飛び込み、森を抜け、ボロボロになりながら160㎞の道を逃げ通す。
文盲の彼女は道の標識すら読めないのに、北極星の位置だけを頼りによくフィラデルフィアに辿り着いたものです。
その後、幾多の困難を乗り越えて彼女は奴隷解放活動家となり、生涯で800人以上の奴隷解放を手助けしたとされています。



子どもの頃「アンクル・トムの小屋」を読んで涙してから、こうした類いの小説、映画に色々と接してきました。
ざっと思い出しても、「アミスタッド」「カラーパープル」「ミシシッピー・バーニング」「グローリー」「ヘルプ」「それでも夜は明ける」といったところか。
その中で本作は、捻りもなく直球のストーリーで、19世紀アメリカの奴隷の立場が分かりやすく、奴隷解放問題映画の入門編といった感じです。
残酷な場面はあまりありませんが、ミンティの兄が服を着替える所で黒い裸の背中に、皮膚が見えない程に鞭の跡だらけだったりとか、ミンティが「奴隷の女は初潮を迎える前から雇い主に犯されるのが当たり前」とサラっと語るところに、息を呑みます。



折しも今、ミネアポリスのジョージ・フロイド殺害事件で、世界中で抗議デモが行われています。
「BLACK LIVES MATTER」(黒人のいのちは大事だ)というスローガンを抱えて。
ミンティの時代から150年以上経っても、本質は変わらないのかという気がします。


(ハリエット本人)

渋谷のミニシアター、シネ・クィントは只でさえ小さな映画館なのに、座席の半分にバッテンがついて着席禁止。
今回、5人の客の入りでした。
映画館も大変…

公式HP 

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2ヶ月半ぶりの…

2020年06月11日 | 社会
(ノッティングヒルのパブ、チャーチル・アームズ 2016年)

2ヶ月半ぶりに映画館に行って来ました。
渋谷は大分、賑わいが戻って来たようです。
混み方の目安としてよくニュースに出て来るスクランブル交差点にも、結構な人出が見られました。
以前と違うのは、外国人がいないこと、殆どの人がマスクをしていること。



映画の前に入った、公園通りからちょっと横道に入った所にあるジンナンカフェ。
テラス席があるので選んだこちら、普段なら若い人で溢れているのにこんなにガラガラ。
店内に入って座ったらQRコードを渡され、スマホから注文してくれと。
少々味気ないですが、なるべく対面しないようにとお店も工夫しているのでしょうから仕方ない。
ガパオライスとマンゴー・チーズケーキ。
渋谷センター街やその近辺にはシャッターを閉めている店がちらほらあり、まだ休業しているのか、あるいは倒産してしまったのか。


コロナ禍で何処も大変だと思っていたら、今日の読売新聞に「英国パブ文化ピンチ」という記事が。
英国では3月から始まった飲食店の営業禁止がまだ続いており、再開は早くても7月4日。
営業を再開したとしても、感染を恐れて客足が戻らないのではないかと悲観的だと。
英国では給与の8割は政府の支援でまかなえるが、店舗の賃料などが大きな負担となっている、追加支援がない場合には、9月末までに1万9千軒が潰れると見られているのだそうです。


(ソーホーのパブ 2016年)

英国のパブは4万7千軒以上の数となり、人口比で見れば日本のコンビニの数を上回るのだと。
英国旅行で街のあちこちで見た個性豊かなパブを思い出します。
花の満艦飾であったり、蔦が絡まる赤レンガであったり、茅葺き屋根の古い木造であったり。
あのパブが潰れてしまうのはあまりにも悲しい。
日本の喫茶店も英国のパブも、そして世界中のカフェやレストラン、頑張れ~!

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今更ながらジムの効用

2020年06月08日 | 社会
今日現在、アメリカの感染者はついに200万人を超え、死者は11万2500人。
2位のブラジルは69万人超と3万7千人超。
日本は17,151人と917人。


人数制限や整理券制など不自由さを抱えながらも馴染みのジムが再開し、文句を言いながら私も通い始めました。
学生時代から30年以上ほぼ体重が変わらなかった私は、自粛期間中に4㎏太り、何もしなくても体型をキープできるという恵まれた体質ではなかったということがつくづく分かった訳ですが…

ジム通いを再開して、1週間で1㎏減りました。
整理券を朝わざわざ取りに行くのが面倒で、ダンス・レッスンの本数は以前より減らしており、そこまで激しい運動をした訳ではありません。
では何故痩せたか?


(ジム内はまだガラガラ、スタジオの横で待つ時の立ち位置も決められている)

つらつら考えるに、家の中で楽な恰好ばかりしていた2ヶ月と比べ、ジムではピッタリしたり、露出度の高い服を着る(今は半袖Tシャツにハーフパンツなど)。
スタジオのレッスンだけでなく、シャワー、サウナ、水風呂、お風呂、ロッカー室と、裸でウロウロすることも多く、それなりに人目も気になる。
そうした理由でこの1週間、食べる量も気持ち少な目にした。
などが原因に挙げられるのではないかと。



やはりこもってばかりいないで人前に出ることは大事なのだと、痛感した次第です。


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不幸中の幸い

2020年06月07日 | 社会

コロナ関連のニュースを見聞きすると大概気分が塞ぐのですが、珍しく今日は励まされる文言がありました。
読売新聞「明日への考 withコロナ日常」と題する前野隆司氏の文章の一部分。
”不幸中の幸いと言うべきか、私たちは人類史上、つながるためのツールに最も恵まれた状態でコロナ禍に遭遇しました。
インターネットの発達です。
パンデミックのさなかに「スティホーム」を徹底しても、完全な孤独・孤立に陥る人は、過去の感染症と比べ少なく抑えられると言えます。
最低限の地位財の確保があった上での話になりますが、つながりは心の生活必需品です。”



別に目新しいことではないのですが、こう言われるとつくづくそうだなあと。
FaceBook、Mixi、ブログでこの自粛期間、私はどれだけ慰められたか。
リビングにいながらにして、世界中の人と繋がることができる。
ネットがなかったら、こうはいかなかったでしょう。



散歩で出会った、キャスケットを被ったお洒落なニャンコ。
タロウの半分ほどの大きさなのにこの目力で、周りを睥睨しておりました。
タロウはシャーッと威嚇されてやられっ放し。
ただでさえビビリのタロウ、とーっても敵いません。
タロウもパグ犬も、尻尾を巻いてすくんでおりました。

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国によって色々

2020年06月06日 | 社会

コダックの等身大のぬいぐるみが発売されるのですって。
等身大ってどんだけの大きさよ?という疑問はさておき、トボケた表情が中々可愛いこの子、6月5日から受注が始まったのだそうです。
ロンドンのトラファルガー広場で、大勢の人がポケモンGoをやっているのを見ました。
Are you playing Pokemon Go?と声かけてみたら、Yeah!!ここはね、Psyduckが捕れるからみんな集まってるんだよと見せてくれたのがこの子でした。
国によって名前が違うのねえ。


産経新聞のコラムから。
パリのバスの座席は今、感染対策で半分に「着席禁止」のシールが貼ってあるのだそうです。
中年女性がそこに腰掛け、横に坐っていた客が注意すると「私、疲れているの、ルールには柔軟性が必要よ」と言い返したのですって。
そこから激しい口論になって、バスは険悪な雰囲気に。
家具店で店員にマスク着用を求められ、「そんなの無意味」と食ってかかる客を見たと。
「社会的圧力」には、倍返しで抵抗するのがこの国らしい、と。
「日本は自粛要請で乗り切っている」と友人に話すと、「なぜ、みんな素直に従うの?」と質問されたのだそうです。


国によって色々。
ゲームキャラの名前とフランス人の性格を一緒に挙げつらったら、怒られるかしらん?
ま、お愛想ということで。


【パリの窓】さまざまな国のかたち



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ARIGATO JAPAN

2020年06月04日 | 社会

長崎港に停泊中にコロナの集団感染に見舞われたクルーズ客船コスタ・アトランチカ(イタリア船籍)の男性乗員が1日、長崎に感謝を伝える動画をSNSに投稿したのだそうです。
約30カ国という多国籍の乗員約620人のうち、感染者は149人にのぼり、約40日間にのべ571人の医師や看護師らが診療を支援したのですって。
投稿した男性は「支援に心から感謝したい」といい、動画には外国籍の乗組員らが笑顔で感謝のメッセージを口にする様子が写っています。
「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の曲に乗り、みんな本当に嬉しそうに「ありがとう長崎」「愛してる」などと話しています。


そういえば、かつてのダイヤモンド・プリンセス号の集団感染の際にも、日本は初めてのウィルスとの闘いに戸惑い、右往左往。
ニューヨーク・タイムズには「こうしてはいけないと教科書に載る見本だ」、ワシントン・ポストには「基本的人権の侵害だ」とまで言われたのでした。
でも船が離岸する際には、乗客たちから沢山の感謝の言葉が送られ、「ARIGATO JAPAN」のライトアップが点されたといいます。



マスコミは、非難の声については嫌と言うほどまで報道するのに、
こうした美談については中々伝えてくれないのかと、ちょっと残念。



「国境を超えた家族」 クルーズ船員が長崎に感謝の動画

3月25日に横浜を発ったダイヤモンド・プリンセス号、最後のメッセージは「感謝」



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「彼女たちの場合は」

2020年06月03日 | 


ニューヨークの郊外に住む従妹同士の玲那(れな)と逸佳(いつか)は、14歳と17歳という、大人でも子供でもない年齢。
逸佳は日本の高校を中退し、学校にも恋愛にも友情にも興味を持てなかったが、ただ「見る」ことだけは好きで旅を希望し、おおらかな玲那はそれを受け入れる。
まずニューハンプシャーに行き、オハイオ、テネシー、ニューメキシコ、シカゴと移動。
様々な土地で色々な人に出会いながらアメリカを旅する、ロードムービー的な構成。


人を疑うことを知らず、夢見る少女のような玲那と、何事にも否定的でちょっと斜めに構える逸佳との、対照的なコンビが面白い。
しかし二人とも長い道中ケンカもせず、それほどの苦労もせず、出会う人々は基本いい人ばかり。
優しい文章で書かれた、大人の童話のようです。
女の子二人がヒッチハイクでアメリカを横断しようとすること自体が無謀すぎる。
(この二人も危ない目には遭いかけるが、未遂ですんでいる)
二人を心配して右往左往する、それぞれの親の方が余程現実的で、自分はどっちの立場で読んでいるのだろうと思ったりします。


「逸佳には”望み”というものがないのだった。望まないことだけが沢山ある。
自分が何をどうしたいのかはわからないのに、いやだ、ということだけははっきりわかる(だから英語の中で逸佳が一番よく使う言葉は”ノー”だ)。
”ノー”だけがある逸佳にとって、”見る”ことは唯一”イエス”なことだった」


それでも、各地の景色や郷土色豊かな食事(ハンバーガーやピザやパンケーキも多いが)、そして個性的な人々と、二人のその関わりの描写につい惹き込まれます。
のんびりした旅行がどういう結末を迎えるのかと、少々苛々する思いで読んでいくと…


二人の旅は、呆気なく終わります。
そしてその後の二人と、家族の様子がさらりと書かれて仰天します。
ちょっとやられました。


「彼女たちの場合は」 



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再開といっても

2020年06月02日 | 社会

今日現在、アメリカの感染者数は約186万人、死者数は約10万7千人。
ミネアポリスでの黒人暴行死事件がきっかけとなった暴動は全米に広がり、大変なことになっています。
日本は今、感染者16,884人、死者892人。


首都圏では今週からステップ2に移行し、私が長年通っているスポーツジムも昨日からようやく再開されました。
午後のダンス・レッスンを楽しみにしていたのですが、人数制限で整理券配布。
しかも朝一番で整理券を取りに行かなければならないということで、そこまでするかと少々迷った後に電話で聞いてみたら、とうに定員に達したと。
普段4~50人で踊っていたスタジオの定員を20人にしたのだから、仕方ない。
テレビのニュース番組で、定員数を絞ったガラガラのスタジオでせっせと消毒をしているジムの様子を紹介しているのを見て、これなら大丈夫かと思ったのですが
その裏にはこうした面もあったのですね。
再開といっても、まだまだ厳しいようです。



自粛生活の間、毎日よく散歩しました。
いつの間にか季節も変わりました。
私がずっと家にいて、一番喜んだのはタロウかも知れません。



就寝時、横向きに寝る私のお腹あたりでちんまりと丸まるタロウ。
私が寝返りを打って逆向きになると、以前は私の背中をよいしょと乗り越えて
おなか側に来ていたのに、最近来なくなりました。
ちょっと寂しい。


nCoV2019.live 

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「ベン・イズ・バック」

2020年06月01日 | 映画

薬物依存症の治療施設を抜け出してきた息子に対する家族の心情を描く、ヒューマン・ドラマ。
2018年、アメリカ映画。

クリスマスイブの朝、19歳のベン(ルーカス・ヘッジズ)が薬物依存症の治療施設から勝手に実家に戻ってきて、
家族は驚く。母のホリー(ジュリア・ロバーツ)は戸惑いながらも喜ぶが、妹は疑惑の目を向け、すぐに父親に連絡する。
結局、母がずっと監視するという条件で、クリスマスだけ家で過ごすということになるが…

その母ホリーの様子から、ベンがそれまでどれだけ酷い中毒患者であったか、家族がどれだけ傷つき、迷惑を被って来たかが垣間見られます。
ホリーは家中の薬を隠し、四六時中ベンの傍から離れず、何しろベンがトイレに行った時でさえついて行って見張っているのです。
ベンは、もう70日間「クリーン」(薬なしで過ごすという意味らしい)だと話し、母もそんな息子を誇らしいと言うのですが、街の人々の反応は冷ややかだった。
彼は薬の為に、かつて暴力、盗み、ありとあらゆる悪さをし、ガールフレンドまで薬物に巻き込んで死なせていたということが分かって来ます。
ベンと家族が教会のミサから戻って来ると、窓が割られて家の中が荒らされ、愛犬がいなくなっていた。
街の薬物仲間の仕業であるらしい。
更生を誓って必死に努力するも、何処までも執拗に付きまとう凶悪組織。
何があっても揺るがない母の愛には圧倒されますが、彼女は息子を取り戻すことができるのだろうか…?

ベンは以前スノーボードで怪我をし、その鎮痛剤を飲み始めたことから薬物中毒になったという事にも驚きました。
街なかでばったり、その鎮痛剤を処方した町医者に出会った時に、老齢で認知が始まっているらしいその人に、普段は上品で冷静なホリーが「忘れたふりをしたって無駄よ、息子を依存症にしたアンタを私は許さない!さっさと死ぬがいい!」と言い放つところには息を呑みました。

アメリカの薬物依存症の蔓延ぶりについては、色々な本や映画で観て来ました。
終盤ベンが死にかけたところで、ホリーが藁をもすがる思いで使った「ナロソンキット」。
これは、鎮痛剤等のオーバードーズ(過剰摂取)の際に用いられる特殊な薬であり、アメリカでは広く一般に使われているというのです。
この作品の監督・脚本のピーター・ヘッジズ、彼自身の親しい友人や姪が、薬物の過剰摂取で死にかけたのだそうです。
そしてこの人は、私が好きな「ギルバート・グレイプ」の原作者であり、「アバウト・ア・ボーイ」の脚本家でもあるということで、気になっていたのでした。
主演のルーカス・ヘッジズの父親でもあります。
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