Zooey's Diary

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オペラと能のコラボ「ジャパン・オルフェオ」

2016年10月15日 | 劇、オペラ、コンサート


バタバタしていて書く暇がなかったので
新幹線の中から書いてみます。

能楽師の叔母を持つ私は、かつて何度もお能鑑賞にトライし、
挫折したという悲しい過去を持っているのです。
今回友人から「オペラとお能のコラボ」という珍しい舞台に誘われ、
それなら楽しむことができるかも、と行ってみたのでした。

「ジャパン・オルフェオ」@池袋の東京芸術劇場。
竪琴の名手オルフェオは、亡き妻エウリディーチェを取り戻すため、冥界へと下りて行く。
音楽の力で神々の心を動かし、 妻と再び出会えたが、振り向いてはならぬという禁を犯し、全ては無となってしまう。

愛する者の死を受け入れることができない、悲しい人間の物語。
古事記のイザナギ・イザナミの話とそっくりだと思ったら
この手の神話は世界中に散らばっているのだそうです。

17世紀に書かれたバロックオペラのモンテヴェルディの「オルフェオ」に
能楽の宝生流宗家・宝生和英、シテ方の武田孝史、
日本舞踊宗家藤間流宗家・藤間勘十郎、雅楽の三浦元則らも出演という、豪華な舞台。

いや、よかった。
バロック・オペラにお能や雅楽がどう絡まるのだろう?と不思議だったのですが、
違和感がまったくない。
イタリアの古典楽器に雅楽の風流な音色が、不思議に融合する。
能楽の「いよ〜〜〜!」という掛け声が
オペラ歌手の声量に全く遜色ないのにも驚きました。
お互いの良い所取りというか、
特に能楽や雅楽に興味がない私のような人間にも
飽きさせることなく、楽しませてくれる。

これは、日伊修好150周年を記念して開催された公演なのだそうす。
鎌倉と東京合わせて、たった4回の公演というのが、なんとも残念です。

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2 コメント

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Unknown (tona)
2016-10-16 20:21:13
何て珍し事でしょう。
ちょっと想像してみましたが想像の域を超えています。
素晴らしかったことは良くわかります。
素敵な体験でしたね。
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tonaさま (zooey)
2016-10-17 00:31:48
ええ、本当に素晴らしかった。
私の貧弱な表現力では、ちゃんとお伝えできないのが残念です。
こちらが公式HPになります。
http://japanorfeo.com/
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