Zooey's Diary

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世界一醜悪なメスキータ

2010年08月24日 | スペイン旅行2010
コルドバのメスキータ(スペイン語でモスクという意味、
固有名詞としてコルドバの聖堂を指す)を観るに当たっては、
少々覚悟していました。

「おそらく外観だけのところでは、かくも醜い大寺院というのは、
イスラム教の寺院にしろ、キリスト教のそれにしろ、他にはあるまいと思われる。」
(堀田善衛「スペイン断章」より)
「ここから眺めるメスキータは、恐ろしく醜怪だ。
譬えていえば、人三化七の百貫デブといった容姿だ。」
(中丸明「スペイン五つの旅」より)

その理由として、分かりやすい中丸氏の言葉を紹介します。
「まずローマの神殿が築かれ、次に侵入してきた西ゴート族が、
これを破壊してその礎石の上にキリスト教の教会を建て、
さらにこれをイスラム教徒が壊してモスクを築き、
最後に国土を回復したキリスト教徒が…といったことで、
世界でも類を見ない人三化七になってしまったのだ。」

そこまで言われる大聖堂ってどんなんよ!?と思っていましたが
幸い(?)大きすぎて全貌がよく分からない。
ローマ橋のこちらから遠く見る分(写真)には、そこまで酷いとは思いませんでした。
洗練された外観とは確かに言いがたいが。
しかし中は素晴らしい。
薄暗く巨大な空間に、数百本の大理石の円柱の森が浮かび上がって見えるのです。
「円柱の森」現存は854本、最大時では1000本以上あったのだとか。

このメスキータを囲むように位置するコルドバの旧市街には、ユダヤ人街があります。
かつてイスラム教徒は国土を持たないユダヤの人たちを受け入れていたのだが
レコンキスタによってキリスト教徒の天下となると、
ユダヤ人たちはこの街から追放されたと。
ここもセルビアと同じであったか。
そして有名な「花の小路」があります。
細い路地の両側に建て並ぶ白い漆喰の家々、
その壁にはこぼれんばかりの花が飾ってある。
確かに綺麗なのですが…
これだけ?これが世界的に有名なの?と思わずにはいられない、
ちょっとした小路ではあります。
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