Zooey's Diary

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楽観は悲観に勝つ!「人生万歳!」

2010年12月23日 | 映画

ウッディ・アレンの40本目にして新作の監督作品。
ニューヨークで暮らす落ちぶれた元物理学者と
南部出身のおバカな家出娘が繰り広げる恋愛騒動。
ボリスは、世界はアホと能なしに満ちていると公言している偏屈な男。
厭世的な皮肉屋のくせに滑舌がよく、精力的に喋るわ喋るわ…
メロディは、母親から美人コンテストに打ち勝つ法しか教えられていない
頭空っぽの、しかし素直なサザン・ベル(南部美人)。
ひょんなことから同居が始まり、ボリスの自信に満ちた毒舌に
メロディはすっかり影響され、魅かれていくのだが…
そこに娘を追いかけてきたメロディの母親、父親までが加わり、
周りを巻き込んでのてんやわんや。

知的でシニカルでペシミスティックな男ボリス。
しかしペシミズムが究極までいくと、傍から見る分には
オプチミズムに見えなくもない。
ボリスのこねまくる理屈が観客の笑いを誘うのもそのせいでしょう。
原題の"Whatever works!"が意味する通り、人生なんでもあり!
開き直れば怖いものなんて何にもない!
南部の古い宗教観・道徳観に縛られていたメロディの両親が
NYに来てからの弾けっぷりといったら。
90分たっぷり楽しめる作品です。

これは、来年一月で休館が決まってしまった恵比寿ガーデンシネマの
トリを飾る作品なのです。
恵比寿ガーデンは季節ごとの花で美しく彩られ、
映画の前後にランチやお茶を楽しめたのに。
都内でも好きな場所のひとつだったのに。
ここでしか観られない作品も数多く観て来たのに。
昨日は「ブコ・デ・ムーロ」でイタリアン・ランチ。
ここで昔作っていた「世にも美味しい青菜のジュース」を提唱した
宮本美智子氏も亡くなってしまった。
庭の中央には、毎年恒例のバカラ・ツリーが飾られていました。
バカラ社製の8000ものクリスタルパーツから成るというシャンデリア。
閉館しなきゃならないほど赤字だったのかなあ?
残念です…

「人生万歳!」 http://jinsei-banzai.com/pc/
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1 コメント

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日本インターネット映画大賞募集中 (日本インターネット映画大賞)
2010-12-24 11:44:23
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なお、twitterも開設しましたので、フォローいただければ最新情報等配信する予定です。
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