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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

大塚国際美術館①

2019年03月12日 | 社会

(システィーナ礼拝堂の天井画)

この美術館の名前は知っていましたが、あんまり関心がなかったのです。
レプリカの寄せ集めなんて、と思っていました。
昨年末の紅白で、ここを舞台に歌った歌手がいて(我家は見ませんでしたが)
以来人気が上昇中という話、では今のうちに行ってみようと夫が言い出したのです。

羽田空港から徳島空港まで一時間ちょっと。
山の中をくりぬいたように建てられた美術館なので、大きな建物は入口からは見えません。
が、中に入ると広い!
延床面積29412平米、日本最大級の展示スペースなのだそうです。
入館料も3240円と、日本の美術館最の中では最高だということですが。


(秘儀の間)

地下3階、地上2階の館内には、世界26カ国、190余の美術館が所蔵する絵画を
原寸大で再現した陶板レプリカが、千点以上。
最初に、システィーナ礼拝堂の天井画に度肝を抜かれます。
バチカン市国の本物にも行きましたが、ここは世界中から観光客が集まっていて
入館するにも長蛇の列、ようやく入って物凄い人混みの中で天井画を撮影していると
しっかりスリに狙われる(実際、私はやられているのです)。
しかし大塚では並ぶこともなく、椅子に座ってゆっくりと眺めることができる。


(最後の晩餐 修復前))

パンフレットによると、陶板複製を作るには、まず原画の著作権者の許諾を取得、
原画撮影、色の分解、転写紙に印刷、陶板に転写、焼成、レタッチ、更に焼成という、
気が遠くなるような過程があったのですね。
しかも陶板名画は2千年以上劣化しないので、文化財の記録保存としても貢献するのですと。


(最後の晩餐 修復後

ミラノに行った時、修復中で観られなかったダ・ヴィンチの巨大な「最後の晩餐」は
修復前と修復後の両方が展示してありました。
原画のままだと、こんなにも劣化してしまうのですね。
赤の色が印象的なポンペイの「秘儀の間」、
戦争で散逸したというエル・グレコの「祭壇衝立」、
フレスコ画で知られるパドヴァの「スクロヴェーニ礼拝堂」、
どれもが実物大でそこにある!
こんなの造っちゃうなんて、大塚グループ、凄いねえ。


(スクロヴェーニ礼拝堂)

大塚国際美術館 http://www.o-museum.or.jp/
コメント (8)
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