
東京都写真美術館で開催されている「世界報道写真展」を観て来ました。
印象に残った、そのごく一部をご紹介します。

今年の大賞作品はこちら。
ベネズエラのマドゥロ大統領に反対する抗議活動で、火だるまになった男性。
28歳のこの人は一命を取りとめたが、身体の70%に火傷を負ったのだそうです。

イスラム過激派「ボコ・ハラム」の誘拐から逃げ出した少女。
西洋式教育を否定するボコ・ハラムに誘拐され、爆弾を身に着けさせられ、
市街地で自爆するよう求められたが、かろうじてそこから逃げ出したのですって。

どれもこれも衝撃的な写真ばかりなのですが、これもその一つ。
コソボから難民としてスゥエーデンに渡った十代の姉妹は
「レジグネーション症候群」にかかり、植物状態になって2年半なのだそうです。
resignation syndromeなんて言葉、初めて聞きました。
「生存放棄症候群」と訳され、原因は明らかではないが、トラウマ、ストレス、
うつ症状が関係していると考えられているのだそうです。
スウェーデンの難民の子どもに広がっている病気なのですと。
まだ遊びたい盛りの十代の少女が、祖国を逃げ出してようやく平和な地に移ったのに
無反応の寝たきりになってしまうなんて…

最後にホッとさせられた写真を「自然の部」から。
インド洋のマリオン島のイワトビペンギン。
この顔といい、飛ぶ姿勢といい、なんともユーモラスです。
写真はこちらから頂きました。
2018 Photo Contest https://www.worldpressphoto.org/collection/photo/2018/world-press-photo-year/ronaldo-schemidt
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