Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

何が面白くて

2016年01月05日 | 社会
岐阜県土岐市で脱走したダチョウが死骸で見つかったというニュースを読んで
高村光太郎のこの詩を思い出しました。

「何が面白くて駝鳥を飼ふのだ。
 動物園の四坪半のぬかるみの中では、
 脚が大股過ぎるぢゃないか。
 顎があんまり長過ぎるぢゃないか。
 雪の降る国にこれでは羽がぼろぼろ過ぎるぢゃないか。
 腹がへるから堅パンも食ふだらうが、
 駝鳥の眼は遠くばかりみてゐるぢゃないか。
 身も世もない様に燃えてゐるぢゃないか。
 瑠璃色の風が今にも吹いて来るのを待ちかまへてゐるぢゃないか。
 あの小さな素朴な頭が無辺大の夢で逆まいてゐるぢゃないか。
 これはもう駝鳥ぢゃないぢゃないか。
 人間よ、 もう止せ、こんな事は。」



37歳の陶芸家がダチョウを飼っていたという、小さな小屋の写真もありました。
短いニュースから詳しいことは分かりませんが…
もしかしたら、飼い主と2メートルのダチョウの間には
深い愛情があったのかもしれませんが
首に枝が突き刺さって死んでいたなんて。
いずれ緩慢な自殺という気がしないでもありません。

(写真はネットから頂きました)

脱走したダチョウ、死骸で発見 
http://www.asahi.com/articles/ASJ1364V8J13OHGB00K.html?ref=mixi
コメント
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