Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

昨夏、恋した…

2013年05月23日 | お出かけ


六本木の新国立美術館の「貴婦人と一角獣」へ行って来ました。
昨年の夏、パリのクリュニー中世美術館で観て忘れられなくなった
6面の連作タペストリーです。
西暦1500年頃の制作とされ、日本初公開。
それどころか、これがフランス国外に貸し出されたのは
過去、1974年のメトロポリタン美術館だけなのだそうです。
日本では、雑誌の「芸術新潮」の表紙にもなるほどの騒ぎ。



カルチェラタンにあるクリュニー中世美術館というのは、
それ自体が中世の修道院だったという、石造りの重厚な建物でした。
その薄暗い部屋の中で、一枚が縦も横も3~4mと非常に大きいこの6枚の連作、
中東の香りも漂うような、摩訶不思議な赤い色調のタペストリーに囲まれると
一瞬、自分が何処にいるのか分らないような気分になったものです。



あれが日本でどんな風に展示されるのか、楽しみにしていたのです。
パリで展示されていた部屋よりもはるかに広く、はるかに天井が高い明るい円形の部屋に
6枚がぐるりとゆったり配置されていました。
あの薄暗い石の部屋で感じた怪しさ、摩訶不思議さはお呼びでなかったものの、
しかし別室ではデジタル映像による、大画面での詳細な解説が。
貴婦人のこまかな表情や、宝飾品あるいは描き込まれている沢山の動物たちを
”肉眼では見ることのできない細部まで”映し出してくれ、
しかもその謂われや意味するところを丁寧に解説してくれる。
このこまやかさは、日本ならではのものです。

展示室を出ると、この絵を用いた美しいカレンダーやノート、ファイルやスカーフなど
キラキラしたお土産グッズが山ほど。
センスもいいが、値段もよろしいお宝の山。
パリの美術館の売店とは比べものにならないほどの夥しい数と種類で
これも日本ならではか…

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする