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Zooey's Diary

何処に行っても何をしても人生は楽しんだもの勝ち。Zooeyの部屋にようこそ!

丘の上で泣いた

2013年03月27日 | 社会
”助けられなかった命もある。
しかし、目の前の命は俺が守った。”


助けた子犬。おはぎと名付けた。

昨日の朝日、「プロメテウスの罠」シリーズの「いのちの記録①子犬を掲げて叫んだ」。
福島県富岡町の獣医師、渡辺正道氏(53)の自宅は福島第一・第二原発のすぐ近くで
避難の際、愛犬2匹と動物病院で預かっていた犬猫計20匹を置いて出たのだそうです。
すぐ帰れると思って。
しかし原発事故は収まる気配がない。
今にも爆発するのではと恐怖心はあったが、1週間後、
このままではみんな死んでしまうと決死の覚悟で自宅に戻ったのだそうです。

家を出る時、エサは多めにやったが、断水で水は用意できなかった。
どうせもう死んでると思ったが…

”庭の片隅で白と黒のかたまりがモコモコと動いた。
紛れもなく、(フレンチ・ブルの)チェスターとポニョだ。
信じられない。
2匹は半狂乱でほえている。
衰弱した様子だが、ちぎれんばかりに尾を振って。”

しかも身ごもっていたポニョは、仔犬を産み落としていた。
以前エコーで確認した2匹のうち、カラスにでも食べられたのか一匹は見当たらなかったが
もう一匹は干からびながらも生きていた。
あと少し遅れたら、確実に死んでいただろう。
でも、一つの命は守った。

”大きな声で、思いっきり叫んだ。
東電、見ろよ。
こんな状況でも動物は生きてんだぞ。
俺だって立ち上がって、必ず復興させるからな。
福島県富岡町の獣医師、渡辺正道は自宅が立つ丘の上で泣いた。”


新聞記事を読んで、久しぶりに目頭が熱くなりました。
弱いもの。
生きとし生けるもの。
どれだけの犠牲が、あの事故の裏にあったのだろうと今更ながらに思います。

コメント (8)
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