Zooey's Diary

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超ずぼらか、病気なのか?

2009年05月04日 | 社会
葛飾北斎といえば、江戸時代に活躍した浮世絵師としてあまりにも有名ですが
その人となりというものを、私はまったく知りませんでした。
朝日新聞の「はみ出し歴史ファイル」によると
「超ずぼらな奇人」であり、生涯になんと93回引越ししたのだそうです。
その理由は、要するに絵を描くことのみに集中し、部屋が汚れる度に転居したということらしい。

”炊事や洗濯もせず、煮売屋(惣菜屋)でおかずを買って家で食べ、
包み皮や入れ物はその辺に放置した。
面倒くさいのか、箸も使わず手づかみで食べていたという。
秋から冬はコタツに入りっぱなしで紙に筆を走らせ、
客が来てもそのまま応対し、疲れたらそのまま眠るという生活を続けた。
(中略)コタツ布団はシミだらけとなり、部屋もゴミが積もって不潔極まりなく、足の踏み場もなくなる。こうなると、北斎は転居するわけだ。”(歴史研究家 河合敦)

いや、知りませんでした。
これ今だったら、ADD(注意欠陥症候群)などと言われるのでしょうね。
それであの時代に90歳まで生きたって凄いですねえ?
栄養状態も、衛生状態も、極悪のようなのに。
20歳くらいから引越し始めたとしても、70年間に93回、
一年に1.3回以上引越ししたことになる。
部屋が汚れすぎて引越ししたということは、当然掃除なんかしないで
汚部屋を放置したのでしょうから
大家にとってはいい迷惑だったでしょうねえ?

それで、3万点を超える作品を世に残し…
平成11年(1999年)にはアメリカの雑誌『ライフ』の企画
「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」で、
日本人としてただ一人、ランクインしたのだそうです。
凄すぎる。

写真 葛飾北斎「富嶽三十六景」
コメント (2)
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