天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

墨攻

2007-02-12 16:48:11 | 映画
「墨攻」
孔子と並び称される思想家、墨子。墨子の思想を広める目的を持った思想集団「墨家」の一員を描いたのが、日本の小説家酒井賢一氏。また、それを森秀樹氏が漫画化。漫画は翻訳され、香港、台湾、韓国などでも高い評価を得て、ついには、韓国・中国・日本・香港合作映画として制作されたクロスカルチャー的な作品です。
出演は、香港のアンディ・ラウ、韓国のアン・ソンギ、他にも台湾のニッキー・ウーなども出演(久しぶりに姿を見たので見終わるまでニッキーと気がつかなかった!顔が男らしくなってました!)。監督は香港のジェイコブ・チャン。音楽は川井憲次。
墨子の教えの主なものは「兼愛」(自分を愛するように他者を愛しなさい)「非攻」(侵略と併合は人類への犯罪)墨家の一員である主人公革離は、小国である梁を守るための争いの中で、自己保守がやがて他者への刃となることに疑問を持ち、自分の教えが届かないことに悩むも描かれえています。しかし、一度狂った歯車を直すことはできず・・・。
長い映画ですが、時間を気にすることなく引き込まれました。人間ドラマが描かれていること、映像の迫力もあり、音楽もよかったです。細かいところで理解できていないこともあるのですが、それでも見ごたえのある作品と思います。
一人の人間として向き合うアンディとアン・ソンギ(敵の国の武将役)に対して愚帝梁王が情けなすぎる。くぅ~!映画見ながら怒ってしまいました。やっぱり数年後、梁の国は滅びるんですね。そりゃ、そうだ。あんな愚帝はいらない!
「兼愛」と「非攻」、これは現在にも通ずるものですね。見終わってからも考えさせられる余韻のある作品でした。
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3 コメント

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わたしもみました (墨党)
2007-02-12 23:05:48
いつの時代もどの国でも同じようなことを繰り返しているんですね。
思想よりも人間性が大事なんだなぁ…
いつまでも挑発し続けろ!だが、挑発に人間性を忘れてはいけない。
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墨家 (iina)
2007-02-13 17:35:57
ぼっかぁ、「世界、ふしぎ発見!」を見逃してしまった。残念 !
墨子の思想を広める目的を持った思想集団「墨家」について、興味深いですね。
ブログ巡りして、勉強させてもらいます。
ありがとうございました。
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コメントありがとうございます! (faye-y)
2007-02-13 22:21:11
re:墨党さま
立派な思想があったとしても、最後は人間性ですね。哀しい話でした。でも、よかったけどね。

re:iinaさま
歴史的背景があったり、面白い原作(小説・漫画)があったりで、なかなか興味深い映画でした。ここから、いろいろ知りたくなりました!
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