映画「エス」を見に行く。アフタートーク付き。
アフタートークは太田真博監督とゲスト磯部鉄平 さん(映画監督)辰寿広美 さん(俳優)で、辰寿さんはこの前のお笑い長唄遠征、おっと、お笑いではなかった、で一緒に同行した三味線教室の方。
映画は監督自身の犯罪歴、その後を周辺の人物を通して描くもの。
この犯罪というのが、映画祭などで評価も得てこれからという映像ディレクターが2年に渡って知人女性のメールアドレスにアクセスしていたという、被害者いるやん、気持ち悪いやん、という微妙なシロモノ。
「スリルを得たかった」
というのも劇中でチラチラでてくる。
でこれが本人が反省した姿を見せるという内容かといえば違う。
周りの人間、学生時代の演劇サークルの仲間、アルバイト先の人間関係などでわりと当人の人格を浮きだたせるものではなく、友達が犯罪を犯したら?という会話劇でそれを見せていく。
舞台のような会話の展開で何度も笑いが起こっていた。わたしはそこまでじゃなかったけどその先にあったのは、ある主滑稽ともいえる手のひら返し。ドラマではここであれこれ動くんだろうけど道徳的な作品ではなくそこは純文学。
そして、人生は続いていく。
#映画エス