天空☆faya-y的毎天☆

~faye-yの日常~ 天空疊著層層的思念。

壽初春大歌舞伎 夜の部

2016-01-04 00:39:11 | 観劇
【演目】
桂川連理柵
帯屋
研辰の討たれ
芝浜革財布



久しぶりの歌舞伎観劇です。
偶然にいち福ご夫妻と同じ日にチケットをとっていたので早めに合流して、あーだこーだ、と。
いち福さんと似たような羽織だったのでお正月の漫才師のようでした!!

お弁当を予約して座席に。
文楽から移入された「桂川連理柵~帯屋」浄瑠璃は説明だけ…のために大夫さんと三味線さんがいらっしゃる。
落語では「動乱の幸助」にでてくるのです。よっぽど昔の人には知れた話。ちょけた脇役の愛之助さん、鼻垂れ丁稚とお嬢さんの二役する壱太郎さんがよかったです。
恋に恋するお半ちゃんが抱きしめられるシーンのつま先まで美しかったこと。
「研辰の討たれ」は、シネマ歌舞伎で野田秀樹版を見た記憶が。これは本当に台本がいい。小悪党…いやなんというかもっといい言葉がないものか?調子に乗って人を殺した調子乗り。コメディですね。これは抜群におもしろかったです。後半、中車さんがでてきてからの盛り上がり。
で、愛之助さんがなんかしたらしく、仇を討とうとしていた壱太郎さんが吹き出してしまいアドリブでいじられる。←おお、ライブだ。
追われる愛之助、仇を討ちたい中車、壱太郎兄弟の間がよくて笑いもたくさんでした。
ラストが落語「芝浜」を芝居化した「芝浜革財布」です。初日の劇場中継を見ていた人たちが「酒を飲んだ!」と驚いたという歌舞伎版芝浜。
落語では聞いてる方にも夢だったのかも?と思わせるのですが、芝居では時系列通りに女房が財布を確認して大家さんに相談するところが描かれます。つまり、観客側は女房のしたことを知ってるわけですな。
三年後、魚屋として成功した政五郎に女房が真実を打ち明けます。落語ではああ、やっぱり夢じゃなかったんだと観客が思うところですが、観客は知ってるのです。知らなかったのは政五郎だけ。
女房が酒を勧めます。落語では「よそう、また夢になってはいけねぇ」で下げ、「ああ、やっぱり夢じゃなかった」と思ってた観客にとってはすごく共感できる言葉だと思うのです。
対して芝居では、観客も事実を知っているからそこの捉え方が違っていて、もう一度お酒を飲んでも「以前とは違う立派な人間になった」政五郎を印象付けたのです。
もうひとつ思ったのが、スポンサーやタニマチである酒屋さんの手前もあったりなんかして!!
ともあれ、中車さん扇雀さん、可憐な笑也さんが良かったです。

落語クラスタには、昼の部の「らくだ」も気になるところでは?
1500円幕見もありますよ!
http://www.kabuki-bito.jp/sp/news/3039


めで鯛。しかし、後半にカバンの金具に引っかかり鯛がとれた( ;´Д`)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする