たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

閑話休題

2005-12-31 | 閑話休題


久しぶりに古い映画を見た。

ジャッキー・チェンのポリスシリーズだったと思う。ジャッキー・チェン扮する香港の刑事が、大陸中国の公安?と共同で、麻薬組織撲滅に乗り出すのだが、なんちゃらいう元工場のワーカーのカバーで組織の顔役に接近していく経過で、彼の出身地は広東省仏山ということで、一緒に脱走した顔役と実家にいくのだが・・・・・

仏山のシーンが出たときにはびっくり。 勿論今では物凄く発展していて、ビルだらけになっている仏山だけれど、
この映画が公開された1993年当時の仏山が映し出された。
おお、これはすごい!
まったく、あのへんの田舎町の風情で、今では探すのが一苦労なほどの田舎。車も朽ち果てそうなもの、トラックの荷台には穴があいている。赤茶けた天日レンガに立てかけられた竹や、軒先にぶら下がるほうき、etc.,etc.,

たまには、ちょっと古い香港映画を見てみると、当時の大陸中国が垣間見れて面白い。



ご評価のワンクリックをお願いします!

閑話休題

2005-12-31 | 閑話休題


“たーさんの裏街道を行く”を書き始めてから後悔することがひとつ。

やっぱり、旅先の写真って重要ですね。
こういう時にどうしても思い出せないことがあっても写真があれば思い出すことが大分あります。
これだけ飛び回っていると、できるだけ荷物をコンパクトにするために、カメラも邪魔でしかないという事情もあるし、どうせ、また来るからいいか。という気持ちもあって、多く写真に残していなかったのが悔やまれます。
お嬢さんたちの写真も数多くあるけれど、紙焼きのハードばかり、かといって膨大な写真の全てをデジタルに変える気力と時間と、もひとつおまけにお金もありません。 

何かいい方法はないかなあ??


ご評価のワンクリックをお願いします!

ご愛読、感謝!

2005-12-31 | Weblog
2005年も残すところ、あと一日。
12月は本当に寒かったですね。

少しは時間ができて、日本にいることが多くなって来ました。
徒然のままに書いてきた”たーさんの裏街道を行く”ですが、書ききれないことが、まだまだ沢山あります。どこまで書いていいのやら・・・・・
思えば、1年のうち約3分の2を海外で過ごしてきて、危ない目にあったり、途方に暮れたこともありますが、今となっては全てがいい思い出です。相変わらず、4分の1くらいは海外生活。今まではあまり気にもとめていなかった、土地の料理、風景の写真もとっておこうと思います。

*日本の通勤電車だけは、何年経っても苦痛です。

ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 15

2005-12-30 | フライト編

吉林のフライトに乗り遅れて、長春まで移動している。

夜便のチケットを入手して(格安当日券)タクシーを拾う。昼をチョッと過ぎた時間なので、おなかも空いて来たし、運ちゃんに食事もできて、のんびり出来る場所を聞くことにする。

「運ちゃん、食事が出来て、マッサージもできて、のんびりできるところはないかね?」
「サウナじゃいけませんか?」
「サウナに5時間もいたら、大変だろ。体中の液体搾り取られちまう。」
「うーん?」
「じゃあ、いいや。折角の長春だから餃子のおいしい店に行ってくれ。そのあとはサウナだ。」
「いや、ここでは餃子がおいしいのは当たり前なんで、どこがおいしいといわれてもねー。」
「よし。車を止めて仲間に聞け。待ってるから。」
「へい、ようがす。」
15分位電話でぎゃあぎゃあやっているので、外にでてたばこを吸う。春とは言っても、この辺はまだまだカツーンと寒い。
「たーさん、政府の役人も使っているヘルスセンターがあるようですよ。餃子もうまいというので、そこに行きましょう。」やっと行き先が決まったようだ。
ようやく辿り着いたが、どちらかというと、寂しいところで周りには何も無い。ただ、どーんとヘルスセンターがあるだけ。昼間ということもあって、ディスカウントをさせて中に入る。

まずは餃子で腹ごしらえ。
時間はたっぷりあるので、ソフトの話や、中国各地の様子やらを話していた。
このヘルスセンターは相当大きく、プールが2つ、サウナがあり、レストランが2つ、軽食の喫茶が1つ、トレーニングジムまでついていて、確かに会員制と書いてあったので、政府の役人も出入りするはずだ。
中国では民間が会員権を買って、役人に利用してもらうというのはよくある話だ。日本も昔はそうだったらしいし。

餃子も食べたし、サウナも入った。あとはマッサージで時間を潰すしかない。
たっぷり3時間近くもマッサージをすると、動く気力もなくなるほど体がほぐれて、いーい気持ち。しかもすこぶる安い。 裏はないものかと聞いてみると、あるけどもう一時間追加しないと無理という。本当のマッサージをする子と
そちらも込みの女の子は違うらしい。 そういえば、この子たちはトレパンだけど、さっき超ミニの女の子がいたこと
を思い出した。
ここは事前に申告が必要なのね。ふむふむ。

何はともあれ、半日以上のオフタイムが取れたことは、仕事もうまくいったことだし喜ばしい。

帰りのフライトは空いていたので、各人1列占領状態だった。
社長、今日は中国最後の夜になりますね。上海に戻ったら夜の巷も視察しますか?と聞くと。
「いいですね。今回の出張で中国という国に興味がわきました。聞いている話とはまた違う中国がある。
是非お願いします。もっと知りたくなってきました。金は私が払います。授業料です。」
終始暢気に見えた社長だが、さすが。
「結構です。何時までOKか後で教えてください。お供しましょう。」
「明日は帰るだけです。何時でも。」

ニッコリ笑って答える社長を見ると、ここ数日の苦労も報われます。



ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 14

2005-12-30 | フライト編
中国は吉林から上海に帰る。  (中国編Vol.3-4をご参照ください。)

フライトは上海出身のWが僕らの分までチケットを全て手配してくれていたので、安心していたのだが・・・・
「Wさん、明日のフライトは何時でしたか?」
「明日はゆっくりですよ。 空港に10時につけば十分間に合います。10時30分のフライトですから。」
「じゃあ、余裕だね。 今日はゆっくり寝ましょう。」
てな会話をしていて、当日の朝もゆったり食事をして、タクシーに乗って、と。

空港についたのは予定通り、10時丁度位。しかしスケジュールボードには上海行のフライト表示はない。
「あれっ?どうなってんの?ないぜ。フライトが・・・」
「たーさん、大変だ時間を間違えていた。フライトは10時10分だ。」とW。
とはいえ、後の祭り。
「申し訳ない。飛行機代はうちの会社が負担しますから。」とWは言うが、問題は今日中に上海についていないと、明日の日本行き午前便には間違いなく間に合わないこと。

フライトを調べていると、どうも長春まで行けば、今日中に上海に着きそうだ。便も午後、夜とあるので、十分。
早速、タクシーをチャーターして長春に向かう。

吉林から長春までは既に立派な高速道路ができていて、一面麦畑の地平線を見ながらのドライブとなった。
一時はフライトに遅れてしまい、顔色を失っていた同行の2名ではあるが、どこまでも広い麦畑を両側に見ながら、
「たーさん、満州に夢を見て入植してきた人たちの気持ちが、この景色を見るとわかりますなあ・・・」
などと暢気なことを言っている。
こちらとすれば、空港に辿り着くには、どうしても市内をショートカットしないと行けないので、市内の渋滞のことばかり心配しているのに。市内を迂回するとなると相当の距離を走るので、間に合わない可能性が高い。
景色は素晴らしかったが、市内に入って一つ目のロータリーであきらめざるを得なかった。渋滞している。
しかもオマワリさんまで出ているほど。

「W、こりゃあ午後便は駄目だね。」
「そうですね。市内でチケットだけ手配して、時間を潰しましょう」
「そうするしかないね。いったん車を乗り換えて、地元の運転手に早くから空いてるサウナでも探そう。」
後ろの席では、「ここが、中国乗用車発祥の地、長春ですかー。」と相変わらず暢気な社長。
殆ど、どうにでもなれといった風情で、この際、全部見てやろうという意気込みすら感じられる。

つづく。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 20

2005-12-30 | 上海回顧録
カラオケの話。

普段お客さんと一緒、あるいは台湾の老板たちと行くときにはどうしてもハイエンドのカラオケになるのだが、それはそれなりに、時には地元では知る人ぞ知るというカラオケにも行ってみたりする。
勿論、内装や状態なんどは、ハイエンドや日本人クラブ・スナックの比ではないが、某所のカラオケには日本語に精通している老板(上海人)がいる。
ここには、飲みに行くというよりも、老板と夜の上海のいろいろな話や、日本のみやげ話をしにいくので、最低消費というよりもお茶を飲みつつ、スイカをつつきながら、空いている部屋で老板とわいわいやる。
自然と、空いている女の子で退屈している子だの、手の空いているママなんかもきてしまうので、最終的には実験台となってしまうのが、

この日も、久々なのでおもしろい話やうまい按摩屋の情報等を仕入れにやって来た。
「ニンハオ、老板いるかい?」
「います。今呼んできます。」顔見知りのフロントに声をかけると、ほどなくやって来た。
「おお、たーさん、久しぶりですね。按摩屋であって以来ですか?いつ上海へ?」
「うん、昨日着いた。疲れてたから、マッサージして寝ちゃったよ。」
「電話してくれれば、一緒に行ったのに。」彼は偏頭痛持ちなので、1週間に2度は必ず按摩に行く。
「今度行くときは電話するよ。仕事大丈夫?」
「没問題。うまくいってるから、僕の仕事は公安だけだ。」
「そりゃあ、よかった。」
てなことで、最近の日本事情やら、上海のあそこが手入れを食ったらしいとか、いろいろな情報を交換。
「ところで、たーさん。今日は四川から15人くらい新人が来てるんだけど。どうだい?」
「どんな感じ?」
「今回は質がいいよ。まだ馴れてない娘が多いから一人連れてってよ。」
「うーん。どうすっかな。まだ、今日あたり睡眠不足解消してないからなあ。両替もそんなにしてないし。」
「いいよ。四川省のレートで。」
「そりゃ、格安じゃないの。」
「じゃあ、一緒に行くから選んでくれ。」
のこのこと、カラオケのお嬢さん達が待機している部屋に向かう。
さすがに老板が顔を出すと全員立ち上がって迎える。いやいや、なかなかなもんじゃないの。
「たーさん、こっからここまでが、新人だ。」
「それじゃあ、と、左から3番目かな。」
早口で何か言ったけれど、聞き取れない。
ちょっと頷くと、こちらにバッグを持って歩いてくる。一見おとなしそうだが、相当スパイシーな性格と見た。
「丁度いいや、腹も減ったし一緒に出て食事にしよう。たーさん、まだだろ。」
「まだだ。いいのかい?」

結局、その娘も一緒に食事も奢ってもらい、小姐もモニター価格ということで・・・・


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 19

2005-12-30 | 上海回顧録
大閘蟹

秋は上海蟹がおいしい季節。

毎年恒例になっているが、市内の某所(レストランじゃないよー)にて、みんなで茹でたての上海蟹をいただく。
このときばかりは、黒酢もいいけど、日本からミツカン味ポンを持参して、食べまくる。
蟹目当てもあるのか、中国各地の代理店もこの時期、上海訪問のアポも増えるので、指に蟹のにおいがしみついてしまいそうだ。蟹を食していただくのは他にも理由があって、中国語はぺらぺらではないので、蟹を食べていると、皆さん無言でしゃぶりついているから、あまり会話をしなくてもいい。全く便利な食卓である。

例によって、蟹を食べながらの接待のある日、この日は上海の代理店と食べにいったのだが・・・
「ところで、蟹っていう字はどういうふうにできたんだろうね?」と何気なく言ってみたら、
「たーさん、本当に知らないのか?」
「ううーん、知らないのかって言われてもなあ・・・」
「蟹という字は上海蟹からできたんだ。」
「えっ!そうなの?」
「そうさ。」
「その由来は?」
「いいでしょう。お教えしましょう。」

曰く、

“昔々の話、陽澄湖に角という将軍がやって来たんだが、そこに牛ほどもある大きな得体の知れない虫がはさみで襲い掛かって来るので、地元の人たちが角将軍に退治してくれるように頼んだんだ。将軍は見事牛ほどもある虫を退治して、これを食べて見たところ、すこぶるおいしい。見ると湖には牛の大きさはないが同じ虫が無数にいるので、地元民を呼んで、これを捕獲させて皆で慶びあったという。角将軍が刀でもって、牛ほどもある虫を退治した。すなわちこれ、蟹という文字の起源です。”
(注)無錫太湖でとれる蟹も総称して上海蟹といいます。

「うーん、信じる、信じる。その話。思い出したけど、湖のそばにある銅像がそれなんじゃあ。」
「何だ、見てるんじゃないですか?そうです。この故事があの銅像です。」
「そういえば、海老は字が違うけど、蟹は日本でも蟹だもんなあ。いや、いい話だ。自慢できるよ。」
「大分、長いこと話をしてしまいましたね。さあ、続きをやりましょう。」

「もう指が痛くなっちゃったよ。おねーさん、すいません。僕は剥いてもらっていいですかあ??」
ここはちょっとお高いけれど、中身だけいただきまーす。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 18

2005-12-30 | 上海回顧録

面接をするのが、ちょっとした楽しみ。

中国国内の販売のために、営業職や営業アシスタントを採用するのだが、一時期とは違って、上海も相当人がいる。英語ができればさらに良いが、とりあえず日本語ができればいいか。ってなもんで、採用の公募をすると、相当の応募者がある。
まずは書類審査、200以上の履歴書をかたっぱしからチェックして、篩いにかける。
まずは、学歴・経歴・何をしていたか?もうひとつの重要なポイントは共産党のステータスだ。外資ということもあるので、僕の基準は党員でないこと。
外部には党員の皆様と良い関係を構築したいが、内部におくのは御免蒙りたい。

でまあ、そんなことは良いのだが、こうして篩いにかけて最終的に25人位に絞り込むと、午後からの訪問を指定して連絡をする。現職との天秤にかけるような応募者を再度選別するためだ。これで、大体10人位まで絞り込むことができる。
ここまで絞り込むと、いずれも優秀な人材が残るのだが、まだ、最終審査が残っている。現場のマネージャが審査した内容を記述して封筒に入れ、僕の待っている茶館の場所まで来させるのだ。
徒歩でほんの10分ほど離れたところなのだが、殆ど10分にくる人、20分以上かかる人など、まちまち。
営業職、アシスタントはある程度、土地勘がなくとも地図を見て動き回れるようでないと、使い物にならない。

やっと、辿り着いた彼らからマネージャーの審査が入った封筒を受取り、どのような状態で持参したかをチェック。
折りたたんでくるのは言語道断。くしゃくしゃになっているのも不合格。
このあたりで、残る人数は5人程度になってしまう。

さらに、最終関門。
お茶の作法がきちんとしているかどうかを見る。
このへんは、家庭での躾と一般的な教養を見るためにやるのだが、中国人でお茶には慣れ親しんでいると思うのは大間違い。
「僕にお茶をいれてくれますか?」と尋ねるのだが、
「こういう本格的なものはやったことがありません。普通のやり方で良いでしょうか?」こう、聞き返してくるのは合格です。はーい。なんて、いい加減な淹れ方をしますと、あーら大変。僕は本格的な中国茶の淹れ方を台湾で先生から教わっているので、たちまち指摘されてしまいます。
日本人でもこういう人がいるから気をつけましょうね。

こうして、最終的に1-2名の頭脳明晰、多芸多才、しかも躾が行き届いた優秀な人材が確保できます。

気のせいか、こういう人たち、男女とも容姿も端麗なんだなあ。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 31

2005-12-29 | 中国編

情が移ってしまったのだろうか?

昨日は比較的早い時間からずーっと、一緒にバスに入ったり、テレビを見たり、エッチをしたり。
相性も体の相性もいいのか、まったくうざったくならない。もともと一人で寝るのが好きな僕は、あまりべたべたされると閉口してしまう性質なのだけれど・・・・

今日の昼過ぎには空港に行き、上海に戻らなければならないけれど。後ろ髪をひかれるとはこのことだろうか?
彼女もそうなのかはわからないけれど、随分遅くまでひっついたままだったのだが、朝起きてからはやけに口数が少ない。食事をすることになって、やっと口を開き始める。

「今日帰るの?」
「2時位のひこうきだったかなあ。」
「もう一日居れないの?」
「明日は台湾の客とミーティングがあるからね。」
「今度はいつ来るの?」
「いつになるかはわからない。仕事があれば来月でも来るだろうけど・・・」
「私も一緒に上海に行っちゃ駄目?」
「それは別にかまわないけれども・・・行くんなら飛行機代は払ってあげるよ。」
「うーん。」
「あと3日は上海にいるから、一緒のホテルに泊まればいい。」
「今回はやめにする。電話はしてもいい?」
「問題ない。いつでも電話してくれてかまわないよ。」
「上海の彼女が一緒にいたら、いやだから、夜はしないでおく。」
「残念ながらそんな彼女はいないね。上海は狭いからそんなのすぐ噂になっちゃう。」
「じゃあ、いつ電話してもいいの?」
「かまわないよ。」
「よかったあ。折角一緒に居れたのに、これっきりじゃあ寂しいから。」
「また、逢えるだろ。」
「うん。」
「どうもありがとう。成都は忘れられない街になったよ。」
「私は?」
「Rも含めて」
「本当?」
「本当も何も、2晩とちょっとずーっと一緒だったでしょ。?」
「うん。」
「次に来るときには、上海に行ってもいい?」、
「待ってる。」
「何かあったらHに相談するといい。」
「そうするわ。」

ふとしたきっかけで知り合ったのに、もう1年も付き合っているような感覚。残念だけどしかたがない。
再会を約して、空港ではなくホテルで別れることに。空港でおお泣きされてしまうと、こちらもつらくなる。
察したのか、Rも 「私はもうここで帰ったほうがいいと思うの。」と寂しそうに一言。
かえすがえすも残念だけれども、 「うん。そうしたほうがいいね。お互い帰り道がつらい。」 「うん。」
「必ず連絡してね。」
「ああ。」
部屋に戻って、自分の荷物を整理するまえに、もう1回ということにはなったものの、かえってつらいことに。
ずーっと泣いている・・・・・

必ず逢えると納得させ、ホテルから送り出す頃には昼近くになっていた。
さよなら、Rちゃん。必ずもう一度会おう。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 30

2005-12-28 | 中国編

相性がいいのか。全く飽きが来ないRちゃん。

翌日の朝にもかかわらず、元気になってしまった暴れん棒はRちゃんと遊びたがって仕方がない。
結局9時過ぎに食事に降りていったときには、ダイニングも空いていて、窓側の席で二人でゆったりとお食事。
噂にたがわず、このホテルの食事はおいしく、しかも西洋料理中心なので、辛くない。チョッと生き返った気分がしたので、昼食を食べなくてももつようにしっかりと食べてしまった。 Rちゃんは思ったよりも少食。このへんが抜群のプロポーションになるんだろうなあ。

昨晩はベッドのうえで、裸で今日の行き先を練っていたので、ルートも完璧だ。
僕は仕事をしたあと、Xと、彼女はHが多分何か服でも買ってあげて、昼食で落ちあうことになるのであろう。
10時に迎えにきたXと一足先に事務所へ。彼女はレストランでHを待つことにした。
事務所で仕事を追えたあと、有名な火鍋屋さんへ向かうと、すでにHとRちゃんは来ていて、僕らを迎えてくれた。案の定、お洋服を買ってもらったらしい。Hは自分もそうだが服装のセンスは抜群らしい。昨日の格好は決してRの魅力が引き出せる服ではなかったが(要するに、ちと野暮ったい)、モデルさんのような服装になっている。
開口一番、
「彼女は素材がいいから、服を選んでいても楽しいわ。すっかりお友達になっちゃった。」
彼女と友達になれるのならば、やはり、相当頭もまわるに違いない。
昨日のこと、そのあとのこと、ざっくばらんにいろいろな話をしながら、鍋をつついていると、Xの携帯が鳴った。
相当な時間話していたが、すまなそうな顔をして言うには、
「たーさん、申し訳ない。トラブル発生ですぐに戻らなくてはいけません。車を一台置いていきますから、好きに使ってください。戻ったらホテルにいていただければ、連絡を入れます。」
と言い残して、Hとそそくさと戻っていってしまった。
「車置いてくたって、どっちを置いていったのかな?Hは何に乗ってた?」
「北京のタクシーと同じやつ。」
「あれか。ちょっと狭いね。」などと言いながら、レストランを出ると、何のことは無い。空港に迎えに来たときに乗っていた、VWのパサートが待っていた。
「いやあ、これも立派すぎるな。」
「かっこいい!これ乗ってみたかったの。」 一人ではしゃいでいるR。
何はともあれ、折角のご好意。
諸葛亮孔明ゆかりの場所、楽山はちょっと遠かったけど船で石仏まで行けて良かったし、パンダは汚かったなあ。なんだかんだでホテルにたどり着いたのは、7時をちょっと回った頃。運転手に礼を言ってホテルに入ると、もうXとHが待っていた。道理で運転手はニヤニヤして後ほどまた。というはずだ。

この日は食事に行っただけで、すぐさまホテルに戻された。 
さすがにわかっていらっしゃる。

シャワーを浴びるのもそこそこに、またまた二人だけの世界へ。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 29

2005-12-28 | 中国編

ディスコで知り合ったRちゃんと飲んでいる。
見た目はチリちゃんに似ているけど、肉がうすい感じでしっとりしているので、すごく美人に見える。

彼女は成都からさらにバスで3時間ほど奥にはいったところから来て、友達と一緒に住んでいる。
お金にはあまり困っていないけれども、面白いということで、友達に連れられて今日はじめてここに来たのだという。「友達は?」と聞くと、「あっち。」と指差す。Xの左隣に座っていた子だ。こっちを見て手を振っている。

「だけど、Rちゃん。さっきHさんが言ってたけど、本当なの?」
「えっ?」
「いや、ホテルまでどうたら、こうたら。」
「本当よ。よろしくお願いします。」
「今日は初めて来たんだよね?」
「そう。」
「友達が一緒なんだよねえ?」
「そうね。それが?」
「うーん?」 どうにも納得がいかない僕。

話をしていくうちに、結構話し好きなことがわかり一安心。 
折角遊びに来てみたのに、あんまりかっこいい人がいなくてがっかりしてたこと。中国人だけど、風呂にも入っていないような不潔で臭うような人は大嫌いなこと。お父さんは何と会社を経営していて裕福なこと。来年卒業でお父さんの仕事の関係の外資系企業に入ることになっていて北京にいくこと。自分もできれば世界中を回ってみたいこと。 うーん、確かにこんな娘はカラオケでは期待できない。

「アルバイトだったら、いくら払えばいいのかな?」 つい、聞いてしまう下々な僕。
「お金だったらいらない。このあとご飯食べて、明日の朝も一緒にご飯食べていい?あそこのホテルは朝食がおいしいって誰かに聞いたから。」
「そんなことはお安い御用だけど、それでいいの?」
「いろんな話を聞かせて。」
「そいつもOKだな。」
「明日の予定は?」
「明日は昼からはオフになるだろうな。折角来たから成都の観光がしたいんだ。彼が車出してくれるって言ってるから。」
「うーん。どうしようかな?」
「何が?」
「私はあなたから見ると合格?」
「合格も合格、それでないと隣には座らせないよ。」
「じゃあ、決めた。あなたが成都にいる間ずっと一緒にいてもいい?観光も私が案内してあげる。」
「それあ、大歓迎だ。こことここには必ず行きたいんだ。」
「折角成都に着たんだから楽山にも行かなくちゃ。」

もうそのあとは、明日の観光ルートや、どこで食事したほうがいいなどと、Hさんも一緒になって盛り上がる。

ディスコを出る頃には、もう1年も付き合っているような感じで腕をからませてくる。
「楽しんでください。明日は10時に迎えに来ます。あと、Rちゃんだっけ?君はうちのHが10時15分に迎えに来るからね。必要なものを一緒に取りに行くといい。じゃあ。」
てな、ことで滞在中殆ど一緒にいることになってしまった。
部屋に入るまでは無言だった。さすがに緊張しているのかな?

「素敵なお部屋ね。」
「まあね。五つ星だろ。」
「今日は得した気分。」
「何が?」
「だって、私が行かないんなら、友達が行くって言うんだもの。」
「それだったら有り得ないな。RちゃんだからOKしたのはHから聞いたろ。」
「有難う。」 窓からこちらに歩きながら、
「3日間お世話になります。」 とRちゃん。
「苦しゅうない。近う寄れ。」

カラオケのプロの皆さんとは違う、奔放な感覚。彼女自身も興味のままに楽しんでいる。
堪能の夜が過ぎていく。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 28

2005-12-28 | 中国編

ディスコの中は物凄い大音量で隣の声もなかなか聞き取れないほど。

VIPルームは防音にしてあるのだろう。BGM程度にしか、外の音は聞こえない。

選曲もなかなか大したもので、フロアは大乱痴気騒ぎ。
VIPルームに戻ると、美人さんが、「たーさん、いい子見つかりました?」
「いい子というか、いい黒人と話をしてたよ。」
「たーさん、この子たちの中で好みのタイプの子はいる?」
見ると、僕らのほかに9人ほどの女の子達が席で飲んでいる。
「そうねえ。あえていえば左から3番目、かな?」
「ああ、髪の長い、細身のタイプの子ね?」
「そう。すれてなさそうな感じがいいじゃない。」
「ちょっと、待っててね。」 言い残して、左から3番目の子に近づいていき、何事か話しかけている。
話を聞いていた、女の子はちらっとこちらを見ていたが、うんうんとうなづいているようだ。
美人さんの正体はこのときにはすでに判明している。上海X氏の現地妻でHさんということであった。
彼がスポンサードして四川大学に通っているという。頭も悪くないし、見ていると若いのに、9人ほどいる女の子達を立派に仕切っている。
「お待たせ。」
「はい。」
「あの子の名前はR。今日は一日お供しますから。」
「はあ???」
「四川大学じゃないけど、現役女子大生。プロじゃないから優しくしてあげてね。」
「いやいや、何が?ここで飲んでいる間お相手してくれるってことだよね。」
「勿論それもそうだけど、その後も一緒に行くわ。」
「そのあとってホテル?」
「そう。」
「だけど、一言も話ししてないよ。」
「関係ないわよ。どうって聞いたら、かっこいいから大丈夫っていってたわ。」
そういうノリでいいのかなあ?ディスコだからいいのかあ?

そんなこんなで、せまいVIPルームをよいしょ、よいしょと掻き分けてきて、Rが僕の右隣りに座る。
左隣りは美人のH(通訳もかねる)、その隣がXという配置だ。
幸いRは片言の英語ができたので、コミュニケーションは問題ない。

「たーさん、どうですか?この仕組みは?」
「うーん、こんなことでいいのかなあ?」
「ここは、もともとそういうことが目当てで来ている子が多いから、いいんですよ。手っ取り早い。それに学校に行っている子が多いので、話題もしっかりしてるし。」
「それは賛成だね。カラオケじゃあほとんどバカばっかりだ。」
「カラオケだと、チップが少ないだの何だのうるさいけれども、ここの女の子達はお小遣いでいい。あとはご飯を食べさせてあげればね。ホテルに連れて行ってもプロの格好をしてないからマークされることもないし。」
「だけど、病気とか大丈夫なのかな?」
「いや、大学生だけあって、知識レベルはきちんとしている。予防もばっちりだし、検査をしている子もいるんだ。」

この段階でもまだ、クエスチョンマークが頭の周りを飛んでいるけど、考えていても仕方がないので、Rちゃんとの会話を楽しむことにしよう。    つづく。


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 27

2005-12-28 | 中国編

成都のスパイシーガールで賑わうディスコの一角。

皆さん中国語なので、この頃はまだ、全てを理解できなかった僕は早口の会話には全くついていけない。
手持ち無沙汰なので、音楽も聴きたいし、一体全体ここに来ている女の子達はどんなだろう?という興味もあって、VIPルームを抜け出し、ディスコの中をあちらこちら歩いてみることにした。
一心不乱に頭を振って踊っている子達や、僕ら同様、大盤振舞いをしているテーブルで嬌声をあげる女の子、はたまた二人っきりの世界に入っている子等など、なかなかに面白い。

と、人だかりができているほうを見てみると・・・・
何と黒人が一人、輪の中心ではしゃいでいる。「何で、こんなところに黒人が、しかも南部訛りのようだけど・・・」
ボーっとしてみていると、とうてい日本人には見えないらしい、僕に気がついて手を上げてきた。
面白そうなのでにっこり笑いかけて近づいて行くと、いきなりアメリカ人か?と聞いてきた。
「残念。日本人だ。」
「うそだろう?どう見てもニューヨークあたりにいる顔だ。」
ニューヨークかどうかは知らないけれど、髪の毛の色も茶色がかっている僕はよく香港系アメリカ人に間違われる。
「ところで、ガイ。何でこんなところにいるんだい?しかも失礼だけど南部のほうだよね?」
「よくわかるな。アトランタの出身だ。」
「ここへは、比較文化の勉強で大学に留学してきてるんだ。」といいつつ、歳を聞くと結構おじさんだ。
「ここは最高にクールだぜ!物価は安いし、よりどりみどりだ。」
「よりどりみどり?」
「ああ、一度も金を払ったことはない。黒人のあそこがどうなっているのか、興味深々のスケベ女ばっかりだ。」
「やっぱ、日本人は駄目だろうな?」
「何を言う。アメリカじゃまだまだジャパニーズはみんな歌麿みたいに大きいと思っている女は沢山いるぜ。」
「へえ、そう。」
「遅くなった、俺はXX、こんなところで、知り合いになれて嬉しいよ・」
「たーさんだ。今日は上海の友人に連れられてきてるからそろそろ失礼するけど、話が出来てよかったよ。」
「まあ、一杯飲んでってくれ。」
XXはもう相当に中国語が話せるらしく、隣の女の子にグラスの用意をさせている。
「ありがとう。」
「乾杯」 
「じゃあ、ご馳走さま。待っているといけないからそろそろ行くよ。」
「ああ、もしいい子がいなかったら、俺はここにいるから来てくれよ。紹介するぜ。」
「そうするよ。でもブラザーになるのは遠慮しとくよ。」
「ハハハハハハ。違いない。」
「じゃあ。」
「バイ。俺は夜はだいたいこの店にいる。時間があったらまた来てくれよ。」
「そうさせてもらう。」

中国に入ってから1週間。久しぶりに英語を聞けたのも嬉しくて、だんだん気分が盛り上がっていくのがわかる。

つづく。


ご評価のワンクリックをお願いします!

閑話休題

2005-12-27 | 閑話休題


何故中国人は風呂に入らないのかなあ

名誉のために言うと、一部の地域の方々と、特定の方達なんでしょうけど。
どうも見ていると、北の方のほうが風呂(シャワーを含め)に入らないような気がする。一方、大連あたりだと、温泉もあるせいか、よく風呂に入るようです。

北京、天津、山東省あたりだと、2-3日は当たり前、どうかすると1週間位シャワーもとっていないような人がいるのにはびっくり。中国の会計上でサウナや床屋が費用として認められているのは、こんなことも理由のひとつなのかも知れません。代理店の営業なんども、何人かは臭う奴がいたので、10元渡して洗髪させたことが何度もあります。

出張で出かけたときには、勿論ホテルに泊まるわけで、部屋にはシャワーがついていて、バスタブもあるのに入らない。どうにも理解に苦しむ。台湾では、結構風呂好きが多いし、最近じゃ香港でもビーチク寸前の入浴シーンがあるくらいだから。
多分、多分ではあるけど、水が貴重だった頃の名残で、じゃぶじゃぶ水を使うことに馴れていないのかも。
カンフーハッスルなんかも洗面所で体洗ってたもんなあ。

どなたか、真相をご存知ありませんか?


ご評価のワンクリックをお願いします!

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 26

2005-12-27 | 中国編



Xは彼の才覚ひとつでここまでやって来ている。

大学を出ているわけではないが、頭の回転は非常に速いし、なにより商売の感覚がスピード感にあふれていて
倫理感もあるので、信頼できる男だ。
しかし、遊び方というと以外の古風で田舎のお大人風の遊び方だ。

小姐が伝票も持ってくるが、Xは手元においたまま一向に払う気配がない。
「こちらで払うからいいよ。」とは言ってみたものの、答えはわかりきっている。
「たーさん、成都は僕の縄張り。駄目ですよ。今、金を持ってこさせているので、もうちょっと待ってください。
「持ってこさせる?」
「ええ、次の場所に行くにも持ち合わせがいるでしょ。」
「や、今日はもう寝ようと思っていたんだけど・・・・」
「それや、無理な相談です。付き合ってもらいますよ。成都は面白いんだ。」
「・・・・・・・」

程なくして、素晴らしい美人が到着。Xの横に座った。
「ニンハオ。私はYといいます。よろしくね。」
背は小さいけれど、均整の取れた体つき、センスもいいし、どうも漢民族には見えないところを見ると、この辺に多い小数民族の出身だろうか?とにかくすごい美人だ。
その美人がバッグが取り出したのは、50元札の帯つき二つと、10元札の帯つき。
50元札の帯つきから何枚かを抜き取ると、先ほどの伝票と一緒に小姐に渡す。

もうひとつは彼女に預け、残ったひとつはズボンの後ろポケットに無造作に押し込みつつ、10元札の帯つきをこちらによこして、「たーさん、これはチップに使いますからもっててください。」
「なぬーー!チップに?」
「さあ、たーさんが成都に来たら、ぜひここに連れて行きたいところがあったので、そこに行きましょう。」
銭を持ってきた美人に何事か耳打ちし、先に行かせたXはあくまで上機嫌だ。
上海で仕事をしている、厳しい彼しか見ていなかったが、こんな隙だらけの笑顔をしているのを見るのは初めてだ。
「行くって、どこへ行くんだい?」
「ディスコですよ、ディスコ。」
「へっ?ディスコ?」
学生時代ならいざしらず、ディスコとは・・・・
しかし、この杞憂は現地に到着してみると、吹っ飛んでしまった。

システムというか、このディスコの仕組みは、入場料は男性30元、女性は無料。香港と同じく、ビールはダースがケースで頼む。
まあ、ここまではどこにでもあるディスコ。
しかし、ここからが違っていた。僕らはガラス張りのVIP席に入ったのだが、テーブルに所狭しと酒やつまみが並んだところで、くだんの美人がドアを開けて回りを見渡していると。何だかぞろぞろと女の子たちが集まってくる。
この頃、成都ではドラッグが流行っていたので、ちょっとふらふらしている子もいる。
美人さんが、何か言いながらどうも選んでいるようだ。パスした女の子だけが中に入ってくる。

この女の子たちはロハで入場したものの、酒は高いので頼めない子たちで、大盤振舞いしているところに寄ってきてはお話をしながら、酒をねだるのだった。実はそれだけでなく、殆どが無職や、学生なので、夜のお供もして、趣味と実益を兼ねてアルバイトしているのだ、という。
それでも、集まってきた女の子たちは、さすがにディスコで遊んでいるだけあって、格好も垢抜けているし、話している内容は最新の話題だ。 

性に対してあまり、タブーがないというのか(この辺が中国国内でもスパイシーと言われる所以かもしれない。)
どうも馴染めない部分ではある。  

つづく。

ご評価のワンクリックをお願いします!