たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 195

2008-03-31 | 中国編



広東省広州市

宴もたけなわですなあ。

広州のカラオケは比較的年齢層は高いものの、ま、それなりに粒が揃っている店も多くて安心感があります。
その分、接待でついてるのか、単なる娼婦なのか、ただの酔っ払いなのかわからないのが時々います。(どこでもそうか!)

客をほったらかして歌いまくり


できあがっちゃってます。


広州市内はそんなわけで、食事オンリーで他の街で騒ぐことになります。

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たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 76

2008-03-30 | 上海回顧録



メイとの楽しい上海生活

週末の疲れと、メイの自宅での家庭料理での宴で大酔してしまい、寝てしまったのが10時チョッと前だったので、朝は差し込む陽射しで目が覚めた。 まだ、えらく早い時間だあ。
横を見ると、なんとメイが寝ている!おいおい、大丈夫か?

おいらが起き出したので、目が覚めたらしく、聞いてみると・・・、
おいらが寝てしまったあと、お母さんもすぐにはじゃだまま奥で寝てしまい、Cと二人で紹興酒をチビチビと飲んでいたという。 結局Cも酔っ払って、メイの部屋にそのまま寝てしまったので、こちらに来たというわけ。

「ばれないか?」
「平気、平気。Cと一緒に寝てると思ってるわよー。」 度胸あるなあ。

下に降りると、お母さんがお粥を炊いてくれていた。
しめしめ、また漬物が食べられるわけだ。 お母さんの漬物は殺人的にうまいのだ。

Cがやっと起き出してきたのは、迎えの車が到着してからだった。
一人だけ、ご飯も食べれず、スッピンでお出かけだ。

今日は、大王峰と九曲溪の川くだりの予定。

外は実にいい天気で、絶好の観光日和。
のんびりと一日過ごしましょう。








時間はあったものの、山登りで足はもうガクガク。到底他のスポットに行く余力は残っていない。
こんなに足がパンパンになったのは、五峰山や北京の長城以来だ。

エアーサロンパスが欲しい!
(家に戻ると、よく効くと”奇正”というチベットの膏薬を貼ってもらいました。いやー、ホントに効くわ。)


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たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 75

2008-03-29 | 上海回顧録




メイとの楽しい上海生活

週末の仕事も順調に終わり、打合せ先の皆さんが泊まって行ってくれ。といのを(当然そのつもり、で来ると思っていたらしい) 「今日はどうしても帰る。」と振り切って、飛行機に乗る。
まあ、確かにどうしても帰ると言ったって、時間を考えると、先方がいぶかしむのも無理はない。

フライトはたったの35分。離陸したら、もう降りるという感覚だ。
地方都市の空港のこととて、おおがかりなバスターミナルと大差はない。

ゲートを出ると、メイとCがなかなかいい表情で出迎えてくれた。やっぱり地元だと違うなぁ・・・。

こちとらは、メイの自宅に宿泊するというので、ちと緊張気味だというのに。
タクシーで到着してみると、なかなかに立派な家。
まわりのれんがの家に比べると、相当立派で、さすがにお父さんは地元の有名人だっただけはある。
華東地区で昔はやった万元戸の家のようなつくりだ。1Fはリビングとダイニング、奥に寝室、2Fが3つほどの寝室がしつらえてある。家の前にちょっとした庭兼畑もあって、過ごしやすそうだ。(日本でこんな家を作ったら、8千万円位かな?)が、しかし、トイレは水洗ではない・・・。

お母さんは、日本語教師という触れ込みのおいらを下にもおかない歓待ぶりだが、体の調子はあまりよくないらしく、食事の支度はメイとCが一緒になってやっている。
お母さんの会話は福建省の言葉というよりも浙江省の言葉のほうが近いので、聞き取りやすい。

ひとしきり先方の母上と話をしたあとは、お食事。

メイとメイのお母さん、おいらの3人だけの食事かと思うと、気が重かったのだが、今夜はCの一家も合流し、総勢7人でのお食事。案の定、Cのお父さんとお兄さんに飲まされてしまう。 土産にと、白酒と黄酒を2本ずつ買ってきたのが仇になってしまった。

メニューは、きのこや筍、鶏の料理が中心。
味ももろに福建省というわけでもなく、そこはかとなく、浙江省の田舎や江西省に近い味付けだが。
あれあれ、にらやピーマンはところどころ入っているけど、葱や香菜が入ってない。

「武夷山料理って使わないの?」 聞いてみると、
「抜いた。どうせ食べられないでしょ。」だと。有難や、有難や。

上海でもメイの冷蔵庫から失敬していた、メイのお母さんが作る漬物。ここでは、所せましと並べられていて、(多分、おいらが好きだということが伝わっていたのであろうが)お母さんが得意そうに解説している。
うーん、確かにうまい。蔵出しのうまさかねえ。
程よい辛さで酒が進んでしまい、Cの親父さんがフラフラになったのを頃合に部屋に引き上げることに。
親父さんは明日の夜も飲みましょうと上機嫌だ。

回りが暗いのか、外は月明かりがまぶしい位だ。

おやすみなさい。

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たーさんの裏街道を行く ホテル編 Vol. 46

2008-03-29 | ホテル編



あっしにとっては、東京の地下鉄入り口と殆ど変わらない表示。



今日も今日とて、香港でのワンストップ。
明日には、フェリーで福永まで行って、シンセン空港から上海に入らなければならない。ヨーロッパでのショボイシャワーともおさらばして、今日はのんびりさせてもらいましょう。

宿泊は実費なので、どこに泊まってもいいようなもんだが、そこはそれ、これだけ海外に出ていると、経費のこともちょっとは考えねば・・・・、と言いつつも、2週間も欧州をうろうろしていた自分に今日だけはご褒美を。
さーて、さっさとチェックインして、買物にいかなきゃあ。



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たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 74

2008-03-27 | 上海回顧録





ホテルに戻ってからは、週末の打合せ。
どうにも、先方の実家に泊まるというのはちょっと納得がいかないけれど、ま、2人きりならともかく、3人連れならなんとかなるでしょう。

プランとしては、彼女達は先に現地に到着し、おいらは福州での仕事を片付けて、夕方の飛行機で武夷山に到着するので、彼女達が迎えにきてくれて、そのままメイの家でお食事。夜はCも一緒にメイのうちに泊まり。 翌日は山歩きと川くだりというメニュー。
2日目の夕食はCの家で食べるというところまでは、OK。
日曜日は空港で落ち合って、一緒に上海に戻ろうということに。

説明しながら、CHINESE WRITERがはいっている僕のノートPCで手早くスケジュール表を作っている。

「あたし、明日はCに鍵を戻しがてら帰るから。夜はどうするの?」
「明日は代理店と食事会だからおそくなるだろう。」
「じゃあ、部屋で待ってる。Cとプランの打合せと飛行機の予約しとくから。」
「よろしく。」
「さあて、大体プランも決まったし、寝よっ!」

まあ、さすがにもと旅行社勤務。 手際のいいこと。

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たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 73

2008-03-24 | 上海回顧録




メイとの楽しい上海生活

店に3人で到着。

店は珍しく空いていて、ママも座りこんでしまい、4人でワイワイ飲むことに。
メイはあまり飲まない性質なので冷静そのものだが、ママとCは大分酔っ払ってしまっている。ママが自前で
もってきたワインを殆ど2人で飲んでしまった。

「あー、今日はもう酔っ払っちゃったわねえ。先に帰るからあとはよろしくね。」
店が暇なのをいいことに、散々飲んだ挙句、ママは先に帰ってしまった。いいのか?こんなことで。

「ねえ、たーさん。今回はいつまでいるの?」
「んん?来週一杯くらいかなあ・・・。まだ、決めてないけど、一度福州にも行ってこないとなあ・・・。」
「えっ?福州に行くの?」
「うん。まあ、木曜に出て、金曜日には帰ってくるかな。」
「じゃあさ、メイも一緒に一回帰ってこない?」
「???」
「だから、福州からなら家も近いから一緒に行きましょうよ。」
「店は?」
「休んで。」
「週末に大丈夫かあ・・・?」
「大丈夫よ。ねえ、メイも一緒に行こうよ。」
「あたしは構わないけど・・・。」
「たーさんは?」
「ま、そりゃいいけど、近くにホテルはあるのか?」
「あーら、ホテルなんて。メイの家に泊まればいいじゃない。そしたら、一緒にごはん食べれるし。」
「はあっ!?家に泊まる?そりゃ、まずいんじゃないか?」
「うちは平気だと思うわ。日本語の先生が遊びに来たっていえばね。」
「たーさんは初めてだろうから、川くだりでもして、のんびりして来よう。気晴らししないと。ねっ。」
「まあ、それもいいかあ・・・。メイは?」
「行きましょうよ。」

てなことで、急遽お二方の田舎へご一緒するはめに。
Cは相当ストレスが溜まっていたのか、飲みすぎてふらふらになった挙句、歌うは踊るはの大騒ぎ。
店が空いているし、ママがいないからいいようなものの、普段なら大変だ。
しまいには、おいらの前に来てスカートをたくしあげて頭にかぶせてみたりと、ご乱行の限りをつくしている。 
(が、しかし目の前に逆△の赤い下着があるのも悪くはないが・・・。)

いい加減にせえ!

見かねたCの保護者でもあるメイ
「あたし、Cをアパートまでつれて帰るわ。」
「俺も行こうか?」
「お願い。途中で寝ちゃうかも。」
ママに電話を入れてみるが、出ない。どうやらママも寝てしまったらしいので、少し早いがこのまま帰ろう。
いまや、着替えることもできなくなっているCの服とバッグをメイが持って、タクシーでCのアパートへ。
一緒についてきたのは正解で、アパートの階段を途中まで、あがったところで、あえなくダウンしてしまったC。
あとは仕方がないので、人攫いよろしく肩に担ぎ上げて部屋のある階まで。(階段がせまいのでお姫様だっこはできないのだ。)

やっとこさ、ベッドに運びこんでやれやれ。
メイはおいらがいるにもかかわらず、彼女の服を脱がせて寝かしつけている。
うーむ、このへんがおおらかというのか、なんというのか・・・。

「さーて、帰るかぁ。」
「泊まってってもいい?」
「もちろん、いいよ。週末の打合せもあるしね。」

ともあれ、酔っ払いも寝かしつけて一件落着。

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たーさんの裏街道を行く グルメ編 Vol. 155

2008-03-23 | グルメ編  



小吃といえば、屋台料理の一環として、串料理が必ずあります。

比較的温厚な串料理


出た!
北では貴重品ですが・・・
左端は竜の落し子



竜の落し子&さそり君


普通の串をください・・・・。

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たーさんの裏街道を行く 上海回顧録 Vol. 72

2008-03-23 | 上海回顧録




メイとの楽しい上海生活。

彼女の一番の親友C。
彼女とは同郷の幼馴染で、見た目はスレンダーながら出るところは出ていて、長髪・ベビーフェイスときては、もてないはずがない。 
知っているだけでも、4-5人は手玉に取られていて、プレゼント攻勢やら、旅行へのお誘いやら。当然電話のカードなども山ほど巻き上げてあるので、ご相伴に預かったりして。

店に出ているので、当然“手玉”の方達は彼女とお話したいばかりに、
「今日はいそがしいから○時頃来てね。」
なーんて電話で言われて、ほいほいその時間に出かけてくるという寸法であります。

メイと珍しく外で食事をしたときに、これまたいつもはおじさま達とデートの時間なのに、一緒についてきた。

「たーさん、こんにちは。あたしも一緒に来ちゃった。」
「おお、珍しいなあ。 一緒に食事なんて。」
「今日はねえ、珍しく誰からも電話がなかったのよねえ。」
「Cさあ・・・、相変わらず、あちらこちらやってると、そのうちひと悶着おきるぜ。」
「平気平気。知ってるもの。」
「何が?」
「いろいろあるって。」
「それでも皆さんが通ってきてるのか?」
「そうねえ・・・。」

しっかりしろ!日本男児!こいつだけが女じゃないぞ!

「あたしもそろそろメイみたいにステディが欲しいなあ・・・。」
「無理だろ。結構貢いでもらってるんだから。」
「あたしだって、物よりも心が欲しいわよ。」
「ふーん、まだそのへんは理性が残ってるんだな。」
「理性って何よ、理性って。あたしはいつでも、真剣よ。」
「うん、でも外見からは到底想像がつかない。こうして一緒にいても時々はじけるしなあ・・・。」
「ちょっと!メイ何とか言ってよ。幼馴染のピンチよ。」
「うーん。言おうかなと思ってたことをたーさんが言ってくれたから、ちょっと感謝かな?」
「なによ。メイまで。」
とはいえ、根はすごく、すごーく、優しくて素直だということは先刻承知しているので、自分でも考えてはいるのだろう。相変わらず、ぎゃーぎゃー騒ぎながら楽しくお食事。

今日は、Cも同伴がないというので、一緒に行こうということになり、ママに電話すると、
「いいわよー。」と、ご快諾。

のんびりと3人でお店に向かう。

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たーさんの裏街道を行く グルメ編 Vol. 154

2008-03-22 | グルメ編  




中国北方といえば、饅頭。

小麦系の料理が多いのも特徴です。

饅頭各種(けしておいしいもんではない、と思う。)


中には大好きという人もいますが、あっしはどちらかというと、白飯・お粥のほうがいいなあ。たまに2日位というのなら、おいしく食べられます。

油餅


ナンのような風味(雲南省のものに良く似ています)
こいつはしょっぱい料理や、辛い料理にとってもよくあいます。


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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 194

2008-03-20 | 中国編




蘇州市

蘇州と言っても、広うござんす。

やはり日本人に有名なのは、寒山寺なんですが、あっしはどちらかというと、古い古い街並みが残っているこういった路地を徘徊するほうが情緒があって好きです。
ヨーロッパに行っても、旧市街のほうばかりで、時には顰蹙をかったりしますが、長い歴史が積み重なった建物や雰囲気というのは、独特なものがあります。

オリンピックを境にこのような街並みはどんどん姿を消していくことになるのでしょう。今のうちにもっと良くみておきたいもんです。




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閑話休題 中国の下着事情 その10

2008-03-18 | 中国の下着事情




中国人の勝負下着

はい、このお題についてインタビューしてまいりました。

やはりというか、トップの人気色は赤。
ちなみに好きな色というのも、赤が多かった。(紅色内衣ですね)




次に続くのが黒。



そして、紫。



形によっては、すごくセクシーになる色ばかり。
何故か、ベージュだとか、白は話にも出ないというのが不思議といえば不思議だけれど、色から見ると、下着というよりも普通の服の色に共通するものがあるようです。

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閑話休題

2008-03-18 | 閑話休題




昨年は水害、今年は雪害で大変なことになっている中国。

実に50年ぶりの大雪。
各地とも、はるかに想像を超えていました。

山東省済南市の黄河流域。
上流の氷ががっさりと流れてきたようです。



貴州省のアイスストーム


広東省韶関市





こんな状態になること自体が、不思議な地域ですから。
相当気温が下がったんでしょうねえ。

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閑話休題

2008-03-16 | 閑話休題



ジャガランタ

3月5日に花について書いたところ、桜には負けないということで、アメリカはロスから写真が届きました。
いつも、遊びにお邪魔している近所。 

ああ、懐かしい色と風景です。







この様子ですと、雨がふったあとなんでしょう。
緑も花の色も鮮明です。

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たーさんの裏街道を行く アジア編 (シンガポール Vol. 16)

2008-03-16 | シンガポール編




明日にはやっと日本に戻れそう。

かれこれ、東南アジアをあちこち、くるくると回っているうちに3週間が経とうとしている。
毛穴は開いたり、閉じたりで、体中のデトックスが終わってしまったようで、汗の臭いもしなくなっている。
フライトの予約を入れたら、今日は久々に現地代理店のJとセールスの連中でも呼び出して、サウナからクラブでも一緒に行こうか?
電話をしようと思い、携帯を取り上げた瞬間に呼び出し音が・・・。

「ああ、たーさん。元気でやってるか?」
本社の人事担当取締役からだ。
「ええ、まあ、なんとかやってますよ。明日は日本に戻りますから。」
「おお、それなんだよ。明日、A社の社長がそっちに行くからよろしくね。」
「ええーっ!何でまた?」
「表敬訪問とか言ってたけど・・・」
「どこにですか?」
「さあ・・・」
「ここだけの話だけど、まーらいおんが見たいとか、何とか独り言を言ってたぞ。」
「???」
「まあ、特に仕事云々は言ってなかったし、観光でもさせといてよ。」
「明日のフライト取ってあるんですけどねえ・・」
「ま、仕方ないから変更しといて、ホテルの予約他、一切合財任せておくから。頼んだよ。」

がああーん!

仕方がないので、早速先方の秘書さんへ連絡してみると、さすがに気が咎めるのか、フライトは最終便をとってあると言う。 ま、それはそれで結構だが、迎えに行くほうの身にもなってもらわないとなあ・・・。
最終便のシンガポール到着はPM11:30頃になってしまう。
車を確保しておかないと、のんびり出てくると、タクシーが一台もいないなんて羽目にならないとも限らない。
「社長だからなあ・・・」
独り言をいいながら、ホテルでベンツを手配してもらい、空港に向かう。 あーあ、まったく。

「いやあ、たーさん久しぶり。今回は申し訳ないねえ。」
「ようこそ、シンガポールへ。」 

自分の会社の中では強面で通っている社長さんだが、僕にとってみれば、気のいい、明るさがスーツを着て歩いているような人。オーストラリアにはやたら詳しいが、他の地域はめっきりという珍しい人でもある。 どうもオーストラリアには別荘を持っているらしい。

「どうしたんですか?今回は?」
「いや・・・、特に仕事がどうとかいうことはないんだ。忙しくてね。逃げて来た。」
「はあっ?逃げてきたとは?」
「言ったことなかったかな。煮詰まっちゃうと一日・二日行方不明になるんだよ。」
「連絡もつけないでですか?」
「そりゃ、今はなあ・・、さすがに行き先を教えておくけど、滅多なことでは連絡は受け付けない。」
「どうしてまた?」
「うん。まあ、社長業に向いてないんだな。根が。おやじが健在だったら、今の会社はやってなかったろう。」
「何になりたかったんですか?」
「何にも。」
「へっ?」
「何になろうかという目標も特になかったんだ。世界でもみてやろうと思っていた矢先におやじが死んだ。」
「で、社長に?」
「そう。当時は番頭が生きていてくれたから、そんなに深刻じゃあなかったんだけどね。番頭が引退してからが大変だった。毎日、どうしたらこの重圧から逃げられるのか考えてた。」
「で、編み出した作戦が "行方不明“?」
「そう。いい考えだろ?みんな心配してくれる。 ハハハ。」
「今回は何日行方不明になる予定なんですか?」
「2日しかないんだ。まーらいおんを船から見たくてね。あとはうまいもんでも食べようよ、のんびりとね。」
「では、僕も連絡とるのをやめておきましょう。こちらに電話が来たら台無しですからね。」
「ハハハ・・、それはいいね。皆に心配してもらおう。」
「さて、じゃあ、今夜はゆっくり寝て、明日から行方不明ツアーといきましょう!」

こんな悪戯なら、いつでもお付き合いしたい。

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