上海の女性というと、丸い曲線でちょっとぽっちゃり系の美人という印象。
上海のお嬢さん、メイの友達に浦東生まれの上海人がいるのだが、何故かこの女の子、一度も僕らと一緒に食事に行ったことがない。
その話を聞くまでは、まあ、なんとなく嫌われてるんだろうなあ・・・。と思っていたのだが。
ある日、例によって昼から、皆で鍋をつつきまわしながら、その女の子の話になって疑問が氷解。
「あの子も不幸よねえ・・、こんなおいしい鍋が食べられないんだから。」
「おお、それそれ、いつもあの子だけ来ないねえ・・・。」
「あらっ?たーさん、話してなかったっけ?彼女は普通の料理が食べられないのよ。」
「ええっ!どういうこと?」
「彼女ねえ、泡飯しか食べられないの。」
(泡飯というのはかけご飯のことで、日本でいう中華丼も泡飯、蟹玉丼もこの仲間)
「じゃあ、別に一緒に来ればいいじゃんか?」
「泡飯と言っても、彼女が食べられるのはほんとの泡飯だけよ。」
「てえと、田舎の工場かなんかでワーカーが洗面器みたいのに、ご飯に汁かけて食べるあれか?」
「そう。」
「だって、そんなに具が多くないのに、どうすんだ?」
「あらあ、たーさん、泡飯やお粥の副菜なんて、たっくさんあるよ。」
「そうかなあ?」
「いつも、メイんとこで冷蔵庫の漬物食べてるじゃない。あれもそうだからね。」
「ああ、そうか。でも栄養がなあ・・・、偏るんじゃあ・・・。」
「煮込んだり、湯(スープ)をかけてるみたいだから、そうでもないんじゃない?」
「ふーん。」
「ご飯食べたあと、どんなのがあるか、見に行く?このむこうの市場にあるわよ、売ってるところが。」
「いいね、面白そうだ。どんなのがあるんだろう?」
てなことで、食事を終わってから、わいわい言いながら市場まで歩く。
みんな、あちこちから来ているので、おらが村の泡飯用副菜の自慢合戦だ。どこでもあるのはやっぱりザーサイと白菜を使ったものらしい。
で、市場で拝見したお粥や泡飯のつけ合わせ。
「どう?」
「日本の漬物売り場みたいだ。これだけあれば、お粥かご飯さえあれば大丈夫だあ。」
「省や地域ごと、お母さんから伝わったものを入れると、多分もっとあるわよ。」
「そういえば、メイのお母さんの漬けたやつはお目にかかったためしがないもんなあ。」
「私をお嫁さんにすると、毎日食べられるわよ。」
「うーむ・・・。」
どうやら、話が違うところへ行きそうだから、この辺で退散するとしましょ。
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