たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

閑話休題

2005-12-27 | 閑話休題


何故中国人は風呂に入らないのかなあ

名誉のために言うと、一部の地域の方々と、特定の方達なんでしょうけど。
どうも見ていると、北の方のほうが風呂(シャワーを含め)に入らないような気がする。一方、大連あたりだと、温泉もあるせいか、よく風呂に入るようです。

北京、天津、山東省あたりだと、2-3日は当たり前、どうかすると1週間位シャワーもとっていないような人がいるのにはびっくり。中国の会計上でサウナや床屋が費用として認められているのは、こんなことも理由のひとつなのかも知れません。代理店の営業なんども、何人かは臭う奴がいたので、10元渡して洗髪させたことが何度もあります。

出張で出かけたときには、勿論ホテルに泊まるわけで、部屋にはシャワーがついていて、バスタブもあるのに入らない。どうにも理解に苦しむ。台湾では、結構風呂好きが多いし、最近じゃ香港でもビーチク寸前の入浴シーンがあるくらいだから。
多分、多分ではあるけど、水が貴重だった頃の名残で、じゃぶじゃぶ水を使うことに馴れていないのかも。
カンフーハッスルなんかも洗面所で体洗ってたもんなあ。

どなたか、真相をご存知ありませんか?


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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 26

2005-12-27 | 中国編



Xは彼の才覚ひとつでここまでやって来ている。

大学を出ているわけではないが、頭の回転は非常に速いし、なにより商売の感覚がスピード感にあふれていて
倫理感もあるので、信頼できる男だ。
しかし、遊び方というと以外の古風で田舎のお大人風の遊び方だ。

小姐が伝票も持ってくるが、Xは手元においたまま一向に払う気配がない。
「こちらで払うからいいよ。」とは言ってみたものの、答えはわかりきっている。
「たーさん、成都は僕の縄張り。駄目ですよ。今、金を持ってこさせているので、もうちょっと待ってください。
「持ってこさせる?」
「ええ、次の場所に行くにも持ち合わせがいるでしょ。」
「や、今日はもう寝ようと思っていたんだけど・・・・」
「それや、無理な相談です。付き合ってもらいますよ。成都は面白いんだ。」
「・・・・・・・」

程なくして、素晴らしい美人が到着。Xの横に座った。
「ニンハオ。私はYといいます。よろしくね。」
背は小さいけれど、均整の取れた体つき、センスもいいし、どうも漢民族には見えないところを見ると、この辺に多い小数民族の出身だろうか?とにかくすごい美人だ。
その美人がバッグが取り出したのは、50元札の帯つき二つと、10元札の帯つき。
50元札の帯つきから何枚かを抜き取ると、先ほどの伝票と一緒に小姐に渡す。

もうひとつは彼女に預け、残ったひとつはズボンの後ろポケットに無造作に押し込みつつ、10元札の帯つきをこちらによこして、「たーさん、これはチップに使いますからもっててください。」
「なぬーー!チップに?」
「さあ、たーさんが成都に来たら、ぜひここに連れて行きたいところがあったので、そこに行きましょう。」
銭を持ってきた美人に何事か耳打ちし、先に行かせたXはあくまで上機嫌だ。
上海で仕事をしている、厳しい彼しか見ていなかったが、こんな隙だらけの笑顔をしているのを見るのは初めてだ。
「行くって、どこへ行くんだい?」
「ディスコですよ、ディスコ。」
「へっ?ディスコ?」
学生時代ならいざしらず、ディスコとは・・・・
しかし、この杞憂は現地に到着してみると、吹っ飛んでしまった。

システムというか、このディスコの仕組みは、入場料は男性30元、女性は無料。香港と同じく、ビールはダースがケースで頼む。
まあ、ここまではどこにでもあるディスコ。
しかし、ここからが違っていた。僕らはガラス張りのVIP席に入ったのだが、テーブルに所狭しと酒やつまみが並んだところで、くだんの美人がドアを開けて回りを見渡していると。何だかぞろぞろと女の子たちが集まってくる。
この頃、成都ではドラッグが流行っていたので、ちょっとふらふらしている子もいる。
美人さんが、何か言いながらどうも選んでいるようだ。パスした女の子だけが中に入ってくる。

この女の子たちはロハで入場したものの、酒は高いので頼めない子たちで、大盤振舞いしているところに寄ってきてはお話をしながら、酒をねだるのだった。実はそれだけでなく、殆どが無職や、学生なので、夜のお供もして、趣味と実益を兼ねてアルバイトしているのだ、という。
それでも、集まってきた女の子たちは、さすがにディスコで遊んでいるだけあって、格好も垢抜けているし、話している内容は最新の話題だ。 

性に対してあまり、タブーがないというのか(この辺が中国国内でもスパイシーと言われる所以かもしれない。)
どうも馴染めない部分ではある。  

つづく。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 25

2005-12-27 | 中国編
四川料理の本場、成都のレストランへ向かう。

成都を訪問した先達に言わせると、「たーさん、成都は大変だ。朝から晩まで舌がしびれっ放しだ。おまけにトイレに行くのも一苦労だった。」という、本場の四川料理。
そうは言っても、僕もあちらこちらに行っていて、湖南省も相当に辛いし、重慶の料理もなかなか大したもんだ。そこまでは辛くあるまい、とたかをくくっていたのだが・・・・・

例によって、料理は手早くXが頼んでくれたので、こちらはまずはビールで乾杯だ。
すでにテーブルにはビールと四川の酸っぱ辛い漬物、四川泡菜が運ばれている。

「たーさん、今日はようこそ成都へ。お互いのビジネスの成功を祈って、 かんぺーい。」

Xも僕の嗜好はよく知っていて、給仕の女の子に「ねぎと香菜は別の器でもってこい。」と注文してくれた。
僕は、ねぎ・せり、三つ葉、香菜、紫蘇、ピーマンなどの香りの強い野菜は全く食べられないので、どこに行っても、この食癖のおかげですぐに覚えてもらえる。
或るとき、チャーハンにねぎが入ってしまっていたので、箸で器用にひとつひとつ除けていたら、「芸術的だ!」といわれたこともあるほどで、兎に角、徹底的に食べられない。

ほどなく運ばれてくる本場の四川料理の数々。
うわあ、こりゃ全部唐辛子色だ。 おお、これは重慶では有名な料理だ。豚肉を豆板醤とラー油で調理した奴だ。うんうん、マーボ豆腐は勿論定番だよね。ありゃあ、こいつは鍋だが、油が浮いている。しかもコリャよく見たらラー油そのものじゃあないか。
すでに見ただけで、喉の奥がひりついてくる。

「X、上海生まれの上海育ちのXにはこれは辛いんじゃないの?」
「最初の頃は閉口したけど、今はもうすっかりなれてしまって、逆に上海料理が甘くてしようがないですよ。」
「やっぱり、馴れなのかねえ・・・・」
「いただきまーす。」
「くー!これは辛い!」
唐辛子の鮮度も関係するのかもしれないけれど、熱いのと、辛いのと、痺れるので、ビールが進む、進む。
下手にお茶を飲むと舌が洗われるので、余計に辛さが舌に染み込む。 兎に角、ビールだ。
何せ、魚の煮込みなんざあ、ラー油の膜のうえに、唐辛子が丸で浮かんでいるので、煮込めば煮込むほどラー油の濃度が濃くなっていく仕掛けだ。
僕のお気に入りの料理は鶏肉と唐辛子を高温の油で一緒に揚げたやつ。こいつはうまい。
これだけ、辛いと上海蟹を食べているときと同じで、全員寡黙になってしまう。一生懸命食べていないと、油断すると相当辛いものまで一緒に食べてしまって、強烈に辛い。

さすがのXも汗をかきかき、料理と格闘している。

孔明先生の頃には、四川料理は辛くなかったはずだけれども、当時の料理はどんなものだったのか?
誰に聞いても、「いや、四川料理はこういうのです。」という答えが返ってくるので、よどの四川人には唐辛子のアレンジが風土にしっくりきたに違いない。
重慶あたりでは夏場は相当に暑いので、こんな料理を食べて汗をかいて涼をとったのであろうか?

ひととおり、食事も終わってマイタンとなるが、ここでもXは払わせてくれない。  

つづく。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 24

2005-12-27 | 中国編


四川省成都。

三国志に代表される歴史的な背景、パンダの生まれ故郷、中国五山のうち楽山のある土地、中国四菜のうち
川菜と呼ばれる四川料理、ほかの土地ではなかなか買えないパンダたばこがある街。枚挙に暇のないほど有名なものばかり。

以外と知られていないのは、中国人に言わせると、「中国でもっともスパイシーな女性は四川省出身だ。」「人口比で一番風俗店が多いのは成都だ。」ということであります。
どっちも興味は尽きないが、まずはお仕事、お仕事。

空港には、上海ではなじみのXが部下を引きつれ迎えにでていた。

「やあ、たーさん。お疲れ様でした。定刻で着いてよかった。」
「久しぶり、まさか成都でミーティングになるとはね。日ごろの行いがいいからばっちりだ。」
「さあ、ではまずホテルにチェックインしてもらって、そのあと、ミーティング、食事ということにしましょう。明日は現地を視察してもらいますから、今日のうちに全部済ませてしまいましょう。」
「結構です。」

整備された高速道路を市内に向けて走る。
Xはこちらでも自社の車を買ったらしい。パサートの新車だ。
「相変わらず、いい羽振りだね。新車じゃない。」
「いや、恐れ入ります。実は今日たーさんに乗ってもらうために、無理矢理間に合わせたんだよ。」
見ればメーターは100kmくらいしか回っていない。たまたまだろうけど、そう言われて悪い気はしない。彼は中国の客の中では一番大口ではあるものの、年も近く、何より仕事に対する考え方が非常に似ているので、やけに気があう。まさに阿吽の呼吸で仕事が進んでいくのだ。
着いたホテルは人民広場近くのシェラトンホテル。 五つ星の素晴らしいホテルだ。
チェックインはしたものの、クレジットカードの提示を求められない。 うん?
「何で?」と聞こうとすると、すかさずXがさえぎり、
「さあ、下で待っていますから、荷物を置いてきてください。早速事務所のほうへ行きましょう。」という。
さしたる時間もかからず、荷物を置き、そのまま彼の事務所を行く。

開設したばかり、と聞いていたが、なかなかどうして。 かなり人員を揃えて手広くやっている。
「たーさん、これだけいて維持費は上海の半分程度なんですよ。コストパフォーマンスはすこぶる良いです。」
「なるほど、その割には高学歴のスタッフが多いね。」
「大学の研究室にも依頼をしてますから、レベルは申し分ありませんね。」
相変わらず、阿吽の呼吸での仕事となるので、こちらは比較的目立つ場所への広告掲示を約束し、その見合いとして、相当数の注文をもらう。 もう、殆ど1時間半程度で今回訪問の目的は終わってしまった。

あと時間は、市場の特性等など、話し合ったあと食事とあいなった。
本場の四川料理、ちとおっかなびっくりでレストランに向かう。   つづく。


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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 23

2005-12-27 | 中国編


四川省成都へ行く。

尊敬する司馬先生の正調“街道を行く”シリーズによると、成都の犬は太陽を見て吼える。というくだりが成都の天気として紹介されているが、そんなに曇りの日が多いのかしらん?

成都といえば、尊敬する三国志の主人公(僕にとっては)諸葛亮孔明ゆかりの地であり、楽山もありということで、巴蜀というところは、一種憧れの地でもあった。 ひとつだけ不安なのは、全てが辛いといわれる四川料理の本場なので、2日間の滞在のあいだ、胃袋がもってくれるかどうか?ということだった。

北京発のフライトで行ったのだが、珍しく定刻でのフライトはいいのだが西南航空。多少揺れるも、機体はガタピシ言っていて、今すぐに墜落してもおかしくない。シートなんてへたりきっていて、お尻が痛い。

無事、成都の上空についたらしいが・・・おお!本当に盆地にぴったりふたをかぶせたように雲がかかっている。
「あそこに突っ込んでいくのかあ・・・・・・」一抹の不安は抑えきれないが、ここは運ちゃんの腕を信じるしかない。
実際、各国の飛行機に乗っているけれど、離陸・着陸の腕前としては、機体が小さいせいもあるだろうけど、
中国のパイロットはうまいと思う。
残念ながら、へたくそが多いのはわが国を代表する航空会社JALであろう。

機体の揺れる雲をものともせずに、あざやかな着陸。 ついに来ました!芙蓉の街、成都。巴蜀の地に。

つづく。


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