たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 フランス編

2009-10-12 | ヨーロッパ編  



10月4日のつづき

「まあ、ゆっくりしろ。まだ話したいこともあるしな。」

M親父の罠にはまって、楽しみにしていたSOFITELの予約を反古に。 M氏の自宅はなるほど、快適なんだけれど、ベッドで寝るまでの時間が面倒くさい。
アニメのルパン三世でも次元や五右衛門が比較的無口なのが分かる気がするほど、このM氏は喋りまくるのだ。しかも、こちらが納得するまで、同じことを手を変え品を変え、これ説得に努めるもんだから、時間がたてばたつほど、「そうかなあ?」と思ってしまう。
老後は伝道師でもさせたいくらいだ。

とはいえ、SOFITELの部屋から地中海を見る目覚めを期待していたおいらは、ワイフのZから見ると、相当落胆しているように見えたらしい。 ま、普通は自宅に泊めてくれるといえば、喜ぶのがヨーロッパだが、長い付き合いだとねえ・・・。

「たーさん、久しぶりだから、付き合ってあげてよ。」 
M氏とは20も歳が違う彼女がとりなしに入るんなら仕方がない。
「お世話になります。でも予約は入れといてよね。明日からは。」
「大丈夫よ。 内緒で予約は入れてあるから。」
「今日も?」
「いいえ。今日は残念ながらね。本当にとれなかったのよ。」
「そうだったんだ・・・。 改めて今夜はお世話になります。」
「んっ!それでいい。 さあ、Z。例のワインを出してきてくれ。つまみもな。」
「はいはい。」
「Mさん、例のワインって?」
「おお、このへんはロゼのほうがうまいって言ってたろ?いいのが手に入ったからとっておいたんだ。」
「高そうだね?」
「うん、まあ・・・、そこそこはしたな。Zと二人で飲むよりも一人でも多いほうがうまいだろ。」

「確かに。」

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 フランス編 

2009-10-04 | ヨーロッパ編  


マルセイユ。

イタリアあたりから入るとあまり気にならないマルセイユの街並み。
an Provinceというくらいだから、とにかくイタリアのプロバンスに近い。住んでいる人達もそういった人が多いし、結構気性も荒いので、アルザスあたりのインテリと違って、まあ、まずマルセイユ出身でパリ市内で成功するのは非常に難しいと言わざるを得ない。
とはいえ、おいしい魚介類とブイヤベース、ロゼの本場でもあるこの地域は、食べ物と風景には困ることがない。

個人的にはあまりブイヤベースは好きになれないけれど、新鮮な魚料理がふんだんにあるし、サラダもイタリアほど葉っぱだけということがないので、重宝な街。

現地での仕事のパートナーM氏は若いころからCITROENのファンで、誰がなんと言おうともCITROEN。 今でもCITROENの最高機種を自前で乗り回している。 見た目も細身のイタリアンという風情で、その物腰はちょうど、アニメのルパン三世をおじいちゃんにしたような按配だ。
無類のスピード狂でもある彼は、あそこいらの高速となると、軽く180Kmは出してしまうし、その最中に話しかけてくるので、危なくてしようがない。 彼のワイフであるZもたしなめるのだが、聞きゃあしない!

この日もパリからTGVでマルセイユに到着すると、Mがワイフと一緒に迎えに来てくれた。

「Mさん、話は到着してから聴くからさあ。ちゃんと運転しようよ。」
このおっさんも、カナダのSと同様、どんなときでも人の目を見ながら話をする。
「何を言う。ちゃんと運転してるぞ。」
「もう若くないんだからさあ。 安全運転で行こうよ。」
「たーさんにゃ言われたくないな。 前にニースに行ったときに何キロだした。」
「あの時は、日帰りしなきゃいけなかったから仕方がないじゃないの。」
「いいや、あのときはさすがの俺も怖かった。 この車がそんなにスピード出るとは思わなかったしな。」
「アクセル踏みゃあスピードは出るさ。」
「そりゃあ、そうだが、あの道であのスピードはなあ・・・、なあ、Z。」
「たーさんの言うとおり、もう少しスピード落したら。反射神経は衰えてるんだから。」
「Zまで・・・。」

こんな会話を180kmで走りながらしてるわけだ。

彼の自宅は、小高い丘の中腹に建っていて、プール、ワインセラー付きの大豪邸。自宅兼事務所ということになっているので、彼の自宅で打合せということになるのだが、困るのはお宿。
個人的な諍いはないのだが、意見を違えると、徹底的に主張するのがフランス人の悪い癖で、長時間たった一つの事柄で議論することになる。とにかく疲れる。

1日くらいは彼のワイフZの手料理(これが実にうまい!)を食べて、子供達が独立した部屋を貸してもらって、プールサイドで遅くまで彼がワイナリーから取り寄せているロゼのワインを飲みながら話し込んだりするのもいいのだけれど、これが、毎日続くとなると苦痛になってくる。

パリ市内はなにかと神経も使うし、ホテルの部屋もけして広いとはいえないので、せっかくマルセイユに来たときくらいは、街中からは少し離れてはいるものの、週末に向けて、SOFITELに投宿するのが、ヨーロッパの中では秘かに楽しみにしているのに・・・。
ここのSOFITELは兎に角、部屋が広いし、バスも大きいし、何より海に面した丘の上に建っていて、海を見ながら食事ができるというおまけがついてくるので、お気に入りのホテルの一つだ。

今回は3日間の日程で来ていて、ホテルの予約を彼の秘書兼ワイフのZに頼んでいたのだが・・・。

「Mさん、申し訳ないけど、そろそろチェックインしに行かないと。」
「んっ?どこに?」
「いや、SOFITELにさ。」 本格的な暖炉が真ん中にあるリビングに座って話していると、
「予約はないぞ。」
「はあっ!?」 振り返ってZのほうを見ると、手を広げて眉をあげている。
しまった!
「ということは、AIXの市内まで戻らないと、宿が取れないってこと。?」
「いや、予約はしていない。だから、今日はここに泊まることになる。」
「や、明日の午前中は買物もちょっとしたいしさ。」
「これから予約を入れても、夜道が危ないから、送れないぞ。スピード出しちゃうしなあ・・・。」

くっそー!このたぬき親父め!はなからその気だったんだな。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 ドイツ編

2009-07-25 | ヨーロッパ編  



ドイツ南部

まあ、しょっちゅう出入りしている頃には、すっかり飽きてしまってホテルでごろごろしていることが多かったドイツ。
古城めぐりもしてみたかったけれど、そんな機会もなく・・・・。

一見、アメリカニュージャージーのプリンストンかと見まごうこの景色は正真正銘のドイツ。

こんな写真を眺めていると、10日間くらい休暇をとって、ぐるりと回ってみたい国ではあります。







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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 ドイツ編

2009-02-21 | ヨーロッパ編  


ドイツの街を歩いていると・・・・、



こういうの?


どの店も特徴があって、これだけ見ながら歩いていても結構楽しい。
いつだったか、衝動的にどうしてもオリジナルで作った飾り看板が欲しくなってしまい、飾り看板を作っているというデュッセルドルフの郊外に住んでいるおじさんを紹介してもらったことがある。
みやげ用に売っているものもあるけれど、どうせ買うなら本格的なものをお願いしようとしたわけだ。
色、形、どういう表現にするか、等々いろんな項目を準備して意気込んでお邪魔したのはいいのだけれど・・・。

“高い!”

4-5万円程度かと思っていたのだが、到底そんな金額では収まらない。

家の窓にしつらえてある花を置くやつも結構な金額で、あえなく断念。


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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 スイス編

2008-12-23 | ヨーロッパ編  


日本にいるとあまり食べないチーズ。

勿論、6Pチーズや、カマンベール、クリームチーズなんかは簡単に手に入るので、結構食べてはいるものの、本格的なものとなると、消費量と相談しなきゃいけないので、わざわざ買いこんで食べるほど大好きというわけでもない。

で、スイスあたりに泊まると、チーズの種類もたっぷりあるし、牛乳もおいしいので、朝からたっぷり時間をかけて、チーズとパンを食べ過ぎてしまうことになる。 

なんでスイスで食べるチーズはおいしいんだ?


北海道生まれの僕は、小さいときから、牧場蔵出しのチーズやバター、牛乳に慣れ親しんでいるはずなのに・・・・。何故か、うまい!

パリのワインバーでは当然のように、チーズの盛り合わせが置いてあるものの、根本的に味が違うような気がするのは僕だけだろうか?


スイスでは街から比較的近いところで、森林限界が見られる場所。
そんなに時間がなくとも、レンタカーを借りて、ちょいと走れば、こんな風景にでくわすことができます。




うーむ・・・、セントバーナード犬が欲しい。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 ドイツ編

2008-10-07 | ヨーロッパ編  



ドイツでは様々な展示会が開かれる。

殆ど1年中ひっきりなしに、何らかの展示会が開かれているといっても過言ではない。日本で言えば、ビッグサイトや幕張メッセに相当するような展示場などでは、当然、展示会の大小によって、ホテルのレートも大幅に変わってしまうのが、ドイツだ。(香港もそうだが・・)

こんな時には、というか、ドイツではそこそこのホテルなら良いけれど、ローカルのビジネスホテルクラスだと、時々とんでもない目に遭うこともあるので、あっしの場合は、いくつかの民家の部屋をお借りできるようにしてある。
国内便だと、飛行機が遅れてキャンセル扱いになってしまうこともあるから、このスタイルのほうが世話がなくていい。 朝食さえ食べさせてもらって、おいしい紅茶とコーヒーが飲めれば、それでOK.

昔は娘さんの使っていた部屋をお借りします。


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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編(ニュールンベルグ

2008-06-05 | ヨーロッパ編  




スイスへ移動する途中、ついでといっては何だが、ニュールンベルグに立ち寄った。

今度新しく担当するのが、お嬢さんになることから、引き合せをかねて久々の訪問。
比較的こじんまりとした街が多いドイツの中で、古い城下の面影を残しているところで、個人的には気に入っている。
ちょいと小高い場所にはすべてBERGがついているドイツらしい街並み。昔の城跡と旧市街(城の内側)が残っているので、散歩をするには実にいい街。
一日だけの滞在なので、ホテルはいい加減なドイツのチェーンホテルに陣取って、その分食事と探索に時間を割こうというプランだ。
週末にかかる明日の夜までにZURICHに到着していれば十分なので、気楽なドイツ途中下車の旅。

カイザーベルグと呼ばれる旧市街をくまなく歩くと、やっと陽が暮れてきた。

旧市街の趣もさることながら、城壁の外側にある散歩コースが面白い。
何が面白いかというとこの散歩コース、比較的大型犬を飼う家が多いドイツでは、当然毎朝・毎晩の散歩が欠かせないのだが、このルートは絶好のお犬様お散歩コース。
かくして、日本ではまだまだお犬様は家族といいながら、排泄物を放置する阿呆が多いけれど、この散歩道には、スーパーで袋詰めをするときの台においてあるようなビニール袋の巻いたのが、常備されている。
その隣にはお犬マークのついたボックスが・・・。
なんだろうと思ってよく見ると、犬の○○○はこの袋に入れて、必ずこのボックスに入れてください。とある。

犬が悪いのではなく、放置するあんたが悪い。

という理屈で、街の美化に一役買っているのでありました。
アメリカあたりだと、こころないホームレスや、キッズがこんな袋を根こそぎもっていきそうなもんだが、そこはさすがにドイツと言いましょうか、見ていると、誰もがきれいに必要最低限だけをとって、“きちん”と処理しているではありませんか。

日本では家族と言いつつ、このへんの認識がどうかなっている飼主多し。見習って欲しいですね。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編(ハンブルグ)

2008-05-01 | ヨーロッパ編  




おんぼろオペルで、ハンブルグ市内の飾り窓に。

食事をとったレストランから車で15分も走ると、その場所に到着する。
表通りのパーキングロットに車を止めて、ほんのちょっと戻ると、その通りは存在する。
通りの入り口は見たところまったく普通なのだが、通りの奥を見てみるとそこはかとなく、淫靡というか、いけない雰囲気が漂っているのがわかる。 

「さて、行って見ますか?たーさん。」
「なんか、あんまり期待できそうな佇まいじゃあないんだねえ。」
「昔はねえ・・・、結構賑わってたらしいけど、今となっては、東側のほうがレートがいいからね。ま、それでも、結構タイとかオリエンタルがいるらしいんで、よく話には聞くよ。」
「へええ。」
早速、ぞろぞろと通りを入っていくと、ふむふむ、あるねえ。それなりに。

飾り窓スタイルから、アパートを改造したようなものから、ずばり入り口の立っているようなのもある。
中にはすべてオリエンタルというところもあったが、ドイツ人のアジアに関する趣味というのは、日本人にはちと理解しがたいものがある。

展示会が開催されるような都市では、旧東独だとか、東欧圏出身の子がいたりして、なかなか見てまわるのも楽しいけれども、残念!ハンブルグは“最高”の評価はあげられない。これなら、アウトコールやインコールの写真付きのほうがレートは高いが、期待できそうだ。

「Mさん、残念だけどバーで一杯やって帰ろう。」
「駄目か?」
「ああ、駄目だ。これじゃあ・・・」
「あそこの黒いのなんか、結構いけてたぞ。」
「あのあたりの色はどれも同じに見える。」
「タイもあったろ?」
「ドイツ人の好みは理解しかねる。」
「むむ・・・」
「オポルトあたりのナイトクラブでも結構ましなのがいるのに、まったく残念だ。」
「そうか。よし、じゃあ、ショーをやってるバーで一杯やって帰ることにしよう。」

Gはと言えば、

僕らがバーで一杯やっている間に、どうやら単独で突撃しに行ってしまったようだ。
僕を待つはずのバーで僕とM氏で待つ羽目に。 さっき話していたタイの女の子だろうなあ・・・。

Gが戻ってくる頃には、トムコリンズを飲み続けていた僕は、着いたばかりということもあって、すっかり酔っ払ってしまっていた。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編(ハンブルグ)

2008-04-30 | ヨーロッパ編  




ただでさえ量のあるドイツのディッシュ。

今日一日、あまり動いていないところに持ってきて、これでもかという量がでてきてしまい、また、よせばいいのに、生来の貧乏性で残らずたいらげたもんだから、おなかはパンパン。
エスプレッソを飲んでも、ちょっとすぐには動けそうにないくらい。

同行のM氏と愉快な彼の仲間達2人がデザートまで喰らうのをコーヒーと水で付き合いながら、腹のスペースを確保する。

「たーさん、今日はどうするんだ?」
「ええ?今日って言うと?」
「ここはハンブルグだぞ。」
「ああ、そっち?」
「そうだ。見に行ってみるか?」
「いやあ、でもなあ・・・。プラハやベルリンに比べると、どう?」
「むむ、プラハか?そこには負けるかもしれん。」
「でもまあ、話のたねに見せてもらおうかなあ・・、まだ時間も早いし。」
「じゃあ、見学がてら、あの近所のバーで一杯やろう。たーさんが突撃したとしても時間が潰せる。」
M氏の手下、Gの提案。GはMしと会社こそ違うものの、昔からM氏が面倒を見ているナイスガイだ。
「突撃・・、って。ないと思うよ。ところで、バーの雰囲気は?」
「そりゃあ、ハンブルグのバーは最高さ。」 
「よし、そうと決まれば、早く次に行こう。」

話題の中心は、ハンブルグ名物の飾り窓のことを指しているのだが、今では相当少なくなってしまったけれど、日系企業の皆さんといえば、ハンブルグに来ると、この通りに繰り出して乱痴気騒ぎをしていたのは有名な話。
大先輩達の古合戦場は今どのようになっているのか?やはり、見ておかなくては。

M氏のベンツはホテルに宿泊している僕が乗っていることにして、ホテルに置いておき、明日の朝は僕が運転して事務所までいくことに。

早速Gのおんぼろオペルに乗り込んで、港方向へと車を飛ばす。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編(ハンブルグ)

2008-04-29 | ヨーロッパ編  


ルフトハンザドイツ航空でハンブルグへ。

フランクフルトからの帰り道に一泊したくらいで港町ハンブルグの良さというか、いろいろと海外通の業界の中では
有名な夜のスポットなど、話には聞いているものの、なに一つ予備知識を持たない状態での訪問。

ハンブルグ空港は街の大きさのわりには、比較的大きく、造りも斬新で楽しめる。

珍しく早めの到着で、待ち合わせまでの時間、たばこを吸いに。
ドイツはどこにでも、喫煙コーナーがあるので、実に助かる。
ドイツ人ではないだろうけど、頻繁に清掃係が吸殻を回収しに来るので、いつも清潔感があって、そのおかげでタバコの臭いもそんなにしない。 たばこを吸う身でありながら、セブンスター系の臭いが嫌いな僕としては、このへんは日本の喫煙場所でも見習ってもらいたいところだ。

ロビーに戻ると、今回のお仕事相手Mが到着していた。

「よう、たーさん。」
「久しぶりです。今回はよろしく。」

M氏は自他ともに認めるクラシックマニア、街を歩けば必ずショップでクラシックの新譜をチェックし、劇場をとおりかかると、スケジュール表をもらって来るといった具合で、愛車のベンツにもクラシックのCDがどっさり。しかも日本通であって、日本に来るときには、それこそ、1年間練りに練った欲しいものリストを片手に片っ端から買いあさるという念の入れようだ。ヨットも相当な腕前で外洋でのレースにも参加しているほど。
日本とヨットの話題はともかく、彼と会うときには、それなりにおさらいをしていかないと、話が続かなくなってしまうほどだが、幸いクラシックは嫌いではないので、曲名と作曲者くらいを聞き分けるのは造作もない。

「この時期にドイツに来るなんてのは、めずらしいんじゃないか?」
「そうですねえ。いつも寒い時期にしか来てなかったから。ハンブルグは北だし寒いからね。」
「よく言うな。ハンブルグは素通りして北欧には行ってるだろう?今日はあったかいから、湖のそばで食事にするからな。」
「いいですね。ところでMさん、車換えました?」
「いよっ!よく気づいてくれました。一昨日届いたんだこれが。」
新型の最高級グレードのベンツはタクシーがベンツのこの国でも相当目立つ。
「いいねえ・・・、儲かってて。」
「一人でやってると、やっぱりある程度のステータスは必要なんだよ。無理したぜ。」
「だけど、ヨットのほうは相変わらずやってるんでしょ。去年の夏なんてどんだけ休んだんだ。」
「2ヶ月半かなあ・・・。」
「でしょう。それでベンツが買えるんなら、俺なんかとっくにフェラーリが買えてるよ。」
「まあ、いいじゃないか。あとで運転させてやるから。」
「そう?じゃ、お言葉に甘えて。これは運転してみたかったんだよなあ。」

他愛のない会話をしながら、街中を少しはずれた住宅街に近いホテルに到着。
ここホテルエリーゼは某大手企業が好んで使っていると聞かされていたので、ちょっと期待できそう。

ホテルは前評判どおりのコンパクトながら、サービスといい、その他の施設といい、申し分ない。
何より、静かに寝れるというのがいい。

レストランまでの道のりをのんびり会話をしながら、歩いていく。
毎度のことだが、ドイツ人はおらが街の自慢話が非常に上手だ。それにエピソードや史実なんども付け加えて話をしてくれるので、どの街でも行ったとき、滞在している期間中だけは、ドイツのどの街よりも、自分が今いる街が一番好きになるから不思議だ。 曰く、
「ドイツはどこへ行っても、こんなところがあるが、ハンブルグが最高だ。なんとなれば、うんぬんかんぬん。」
「商店街を歩くんなら、この店は是非寄ったほうがいい。なにしろ品揃えが最高だ。」
おらが街の自慢には、必ずといっていいほど“最高”という表現がつけられる。

ほんの10分も歩くと、湖というか、池のほとりに出るが、そこから、もう一息。
通りにあるカフェやバーを見学しながら、船のレストランに到着。

M氏の話だと、本当はまだ営業していない時間だけれども、予約で一杯になってしまうので、M氏の顔で、ちょっと早めに僕達のためだけにオープン。だーれもいないレストランで湖を見ながらゆったりと。
彼の昔馴染みもほどなく到着して、大ジョッキでスタートし、食事がちらほら出てくる頃からワインに切り替える。
ドイツの発泡ワインは大好物の一つなので、これを知っているM氏、これとこれを試せと2本もオーダーしている。
食事のあとの相談や、明日のスケジュールなども交えながら久々の楽しい食事。

このあたりのレストランだと、港町ハンブルグの真骨頂である魚料理、貝・甲殻類の料理を行きたいところだけれど、こちらのほうは明日、港にほど近い市場のそばでご馳走してくれるというので、今日のところはワインはサラダで片付け、肉料理にしておこう。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 ロシア編

2008-02-14 | ヨーロッパ編  



零下50度の世界。

実際、自然の中で体感した経験があるのは、零下37度まで。中国の黒龍江省でだった。
到底外には出られない(個人的に)。出ても、車までの距離、限界で5分というところ(たばこを吸う時間)。
それ以上の時間だと、息は凍りついて、まつげや、眉にこびりつき、鼻での息ができなくなり、金魚のようにパクパク。そしてさらに凍りつくという状態。

随分前に、冷凍貯蔵庫に北朝鮮の人たちと入ったことがあるが、この時の皆さんの台詞が奮っていた。
「たーさん、私たちの国の冬はこれが普通の温度です。ああ、懐かしいなあ・・・。」
こちらは、エスキモーのようなスタイルでもって、カイロまで仕込んでいても寒かったのに。

かの国ロシアで零下50度を記録したという。
どんなもんかと調べてみたら、案の定・・・・、これでは生活できそうにない。

 -50度が表示できる温度計がついている?

 完全に冷凍庫の中の状態

 海沿いはカッチンカッチン



 溶かすのにお湯が何リットルいることやら・・・





これじゃあ、陸にもかかわらず、ベーリング海あたりで蟹をとってる漁船のデッキと大差ない。

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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 (イギリス)

2007-10-29 | ヨーロッパ編  




食事のバリエーションはない、夜は早い、物価は高い。

と、並べて見ると、あまりうまみのないイギリスはロンドンの街ですが、あっしのような音楽好きには、本当に嬉しい街ではあります。
仕事を終えてダウンタウンへ繰り出すと、楽しい夜の始まり!

ドイツほどではないけど、充分に懐っこい人々。


やはり金髪は人気ですが。




黒髪もなかなかいいですよ。


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たーさんの裏街道を行く ヨーロッパ編 (全土)

2007-07-31 | ヨーロッパ編  




祈り。

ヨーロッパでの休日。

のんびりと寝たあとは、まずはコーヒーを飲んでその後は何をするでもなく、ふらふらと街を歩きたおすというのが当たり前になっているのだが、必ず立ち寄る場所が一つある。

それは、教会。







午前中の礼拝も終わっていて、静まり返った教会の椅子に腰掛けて、ボーッとしている。なんとはなしに、何と表現したらいいのか。

そう、清潔な空間。

石造りでもって、何百年もの間、人々がいろんな思いで訪れ、その多くの思いと祈りが凝縮した厳粛で静かな空間。

人間の根っこにある、純粋な思いがつまっているような気がして、ああ、落着く。

 ご訪問有難うございます。

     

     

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