ルフトハンザドイツ航空でハンブルグへ。
フランクフルトからの帰り道に一泊したくらいで港町ハンブルグの良さというか、いろいろと海外通の業界の中では
有名な夜のスポットなど、話には聞いているものの、なに一つ予備知識を持たない状態での訪問。
ハンブルグ空港は街の大きさのわりには、比較的大きく、造りも斬新で楽しめる。
珍しく早めの到着で、待ち合わせまでの時間、たばこを吸いに。
ドイツはどこにでも、喫煙コーナーがあるので、実に助かる。
ドイツ人ではないだろうけど、頻繁に清掃係が吸殻を回収しに来るので、いつも清潔感があって、そのおかげでタバコの臭いもそんなにしない。 たばこを吸う身でありながら、セブンスター系の臭いが嫌いな僕としては、このへんは日本の喫煙場所でも見習ってもらいたいところだ。
ロビーに戻ると、今回のお仕事相手Mが到着していた。
「よう、たーさん。」
「久しぶりです。今回はよろしく。」
M氏は自他ともに認めるクラシックマニア、街を歩けば必ずショップでクラシックの新譜をチェックし、劇場をとおりかかると、スケジュール表をもらって来るといった具合で、愛車のベンツにもクラシックのCDがどっさり。しかも日本通であって、日本に来るときには、それこそ、1年間練りに練った欲しいものリストを片手に片っ端から買いあさるという念の入れようだ。ヨットも相当な腕前で外洋でのレースにも参加しているほど。
日本とヨットの話題はともかく、彼と会うときには、それなりにおさらいをしていかないと、話が続かなくなってしまうほどだが、幸いクラシックは嫌いではないので、曲名と作曲者くらいを聞き分けるのは造作もない。
「この時期にドイツに来るなんてのは、めずらしいんじゃないか?」
「そうですねえ。いつも寒い時期にしか来てなかったから。ハンブルグは北だし寒いからね。」
「よく言うな。ハンブルグは素通りして北欧には行ってるだろう?今日はあったかいから、湖のそばで食事にするからな。」
「いいですね。ところでMさん、車換えました?」
「いよっ!よく気づいてくれました。一昨日届いたんだこれが。」
新型の最高級グレードのベンツはタクシーがベンツのこの国でも相当目立つ。
「いいねえ・・・、儲かってて。」
「一人でやってると、やっぱりある程度のステータスは必要なんだよ。無理したぜ。」
「だけど、ヨットのほうは相変わらずやってるんでしょ。去年の夏なんてどんだけ休んだんだ。」
「2ヶ月半かなあ・・・。」
「でしょう。それでベンツが買えるんなら、俺なんかとっくにフェラーリが買えてるよ。」
「まあ、いいじゃないか。あとで運転させてやるから。」
「そう?じゃ、お言葉に甘えて。これは運転してみたかったんだよなあ。」
他愛のない会話をしながら、街中を少しはずれた住宅街に近いホテルに到着。
ここホテルエリーゼは某大手企業が好んで使っていると聞かされていたので、ちょっと期待できそう。
ホテルは前評判どおりのコンパクトながら、サービスといい、その他の施設といい、申し分ない。
何より、静かに寝れるというのがいい。
レストランまでの道のりをのんびり会話をしながら、歩いていく。
毎度のことだが、ドイツ人はおらが街の自慢話が非常に上手だ。それにエピソードや史実なんども付け加えて話をしてくれるので、どの街でも行ったとき、滞在している期間中だけは、ドイツのどの街よりも、自分が今いる街が一番好きになるから不思議だ。 曰く、
「ドイツはどこへ行っても、こんなところがあるが、ハンブルグが最高だ。なんとなれば、うんぬんかんぬん。」
「商店街を歩くんなら、この店は是非寄ったほうがいい。なにしろ品揃えが最高だ。」
おらが街の自慢には、必ずといっていいほど“最高”という表現がつけられる。
ほんの10分も歩くと、湖というか、池のほとりに出るが、そこから、もう一息。
通りにあるカフェやバーを見学しながら、船のレストランに到着。
M氏の話だと、本当はまだ営業していない時間だけれども、予約で一杯になってしまうので、M氏の顔で、ちょっと早めに僕達のためだけにオープン。だーれもいないレストランで湖を見ながらゆったりと。
彼の昔馴染みもほどなく到着して、大ジョッキでスタートし、食事がちらほら出てくる頃からワインに切り替える。
ドイツの発泡ワインは大好物の一つなので、これを知っているM氏、これとこれを試せと2本もオーダーしている。
食事のあとの相談や、明日のスケジュールなども交えながら久々の楽しい食事。
このあたりのレストランだと、港町ハンブルグの真骨頂である魚料理、貝・甲殻類の料理を行きたいところだけれど、こちらのほうは明日、港にほど近い市場のそばでご馳走してくれるというので、今日のところはワインはサラダで片付け、肉料理にしておこう。
ご訪問有難うございます。
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