閑話休題
仲間の会社とからんでいるときに知り合った、台湾の某大手メーカー。
業界の人間ならブランドを言えば、誰もが知っているメーカーの御曹司だ。
今後一緒にやりましょうということで、前回来日の際には、にぎにぎしく別れたのだが、たまたま所用があって仲間の会社を訪ねたところ、今日その御曹司が来るという。
あまりディープにはからみたくなかったので、早々に引き揚げたのだが、夕方近くになって仲間から電話が。
「はい、たーさんです。」
「あっ!たーさん!今日なんだけど、出てこれる?」
「何の話?」
「いや、彼らと部下達がミーティングしてたんだけど、そこに入ったら、たーさんの話になっててね。どうも、
今日来てたということを話したらしいんですよ。したら、是非とも会いたいってことになって・・・。」
「うーん・・・。今日?」
「そう。」
「どこに行くの?」
「居酒屋だけど、座敷になってて寿司が食べれるところ。一緒に行ったことなかったっけ?」
「で、何時くらいまで?」
「9時位だと思うよ。」
「それなら挨拶くらいはしなきゃいけないかなあ・・・」
「そうしてよ。 6時半過ぎに来てもらえばいいから。7時からスタートにしてある。」
で、まあ、のこのこと雨の中を出て行ったわけだが、
いざ、その場に座って、いろいろと話をしていると、出るわ出るわ知ってる名前と同じエピソードが、その中にはあっしがからんでいるのもいくつかあったりして、気恥かしい限り。そんなこんなで、やはりというか、何というか、すっかり台湾風の飲み方に。
「ここは全部持ちますから、もっと飲みましょう!」
などと御曹司がのたまいだし、彼の部下達も明日の日程があるのに、手に負えない様子。
結局麦焼酎4本がからっぽ。
日本で前後不覚になることはほとんどないが、この日ばかりはさすがに乗り越した。
駅員に聞かなければ、あやうく戻れないところだった。
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「一夫一妻多妾制」
いや、実に中国の制度というのは都合の良いように作られている。
一夫多妻や一夫一婦制はよく聞くものの、この表現はやはり中国ならではなのか?
前にも書いたが、中国には「紅旗不倒、彩旗飄飄」という俗語がある。
この旗の意味は、中国の役所などを見るとよくわかるが、紅旗というのは、天辺に立っている中国の国旗を指していて、これすなわち本妻のことを意味していて、彩旗というのは、建物を取り巻く五色の旗のことを指していて、こちらはお妾さんのことを意味しているのです。
中央から偉いさんが来たり、式典のときなどは国旗は変えませんが、この彩旗は新しいものに交換するので、お妾さんに見立てているわけ。
現地の社長連中と親しくなると(と、言っても結構な年齢の方々なので、古い表現なのかも知れません。)、
「たーさんも長く中国に出入りしていますね。彩旗は何本になりましたか?」
という聞かれ方をします。
一番最初にこの意味を教えてもらった頃には、感心しきりだったが、確かにこの言を実行している人間があまりにも多いことにびっくりすることになる。
勿論、日本人の駐在員も例にもれないが、中国・香港・台湾の皆さんとはちと趣きが違っている。
まあ、お妾さんですから、夜のお供は当然としても、日本人はこれ以外は殆どなにもさせていない人が多い。中国・香港・台湾の人たちは何人かいたとしても、役割をきちんと与えているので、結構長続きしている。
皆さんのご希望を総合すると、お妾さんにしたい順位は、
①大卒の美人
②大卒ではないけど、賢く才気ある美人
③学はないけど気が利く、とびきりの美人
④何事にも気の利く、料理上手
⑤夜のお供オンリー
上海には大学在学中、大卒だけを集めたカラオケもあるくらい。
甲斐性の違いか、殆どの日本人は⑤になってしまってますけどねー。
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ホテルでの楽しい出来事
ドイツのホテルでは比較的静かに、一人で過ごすことが多い。
ま、インターネット環境もそれなりのホテルはそれなりにしっかりしているので、プレッツェルをかじりつつ、
炭酸入りミネラルウオーターを飲みながらごろごろするわけです。
そんなある日、気分転換にロビーに降りていくと(実はフロントにおいてある飴玉を狙って行ったのだが)、なんと、ロビー横にあるカフェとバーが一体になって、そこそこなカクテルパーティが開かれているではないですか。
しばらくボーッと眺めていたのだが、長期のヨーロッパ出張で相当人恋しくなっていたのか、あるいは羨ましそうにしていたものか、つかつかと、おばさん風のレディーが、いやレディー然としたおばはん、が歩み寄ってきて言うことには、
「ホテルにお泊りになってらっしゃるの?」と綺麗な英語で。
「ええ。」
「中国人?」
「いや、日本人なんですけどね。これでも・・」
「あら、まあ!ごめんなさいね。」
「いえいえ、よく間違われますから。」
「よかったら、こちらで一緒に飲みません?」
「いやあ、皆さんお楽しみのようですしねえ。」
「あーら、いいのよ。気軽な集まりだし、時間内はどれだけ飲んでも料金のうちだから。」
「や、しかし・・・。」
「じゃあ、一杯だけでも付き合って。どうせ、部屋に戻っても一人でしょ?」
「恥ずかしながら、まったくそのとおりで。」
「じゃあ、いいわね。どうぞ、こちらへ。ねえ皆さん、日本からのGUESTよ。」
「おおーっ!」てな声が上がって、ビールとシャンペンんが運ばれてきた。
かくして、一人だけ珍妙なスタイル(完全カジュアル)で入り込んだもんだから、ドレスや、そこそこの
スーツに身を固めている皆さんの中に入ると、アンバランスこのうえない。
もともと盛り上がっていたところへ、引き出された珍獣のあっしは、あちらこちらからの質問攻めでクチャクチャ。話の内容からすると、どうやらこの会は、街の環境保全を推進しているメンバーが集まったものらしく、あそこの花壇は狭すぎるとか、あの通りはごみがまだ多いとか、犬の始末が徹底できていないとか、うちはついにソーラーパネルを屋根一面に取り付けたとか、そんな話に花が咲いている。
一部はすでに方を組んで、大声で合唱がおっぱじまっている。
ドイツ人やアイルランド人が、歌い始めるのは今に始まったことではないが、流麗なクラシックがBGMで
流れているこの場所で、肩を組んで、こぶしを振って、大声で歌うってのは・・、どう?
周りの反応はというと、“また、始まった。”とばかりで、誰もかまう様子はない。
最初は、レディー然としたおばはん&COとお話していたのだが、いつの間にか、野郎共に巻き込まれ、
かつ、ジョッキのサイズが先ほどよりも一回りおっきくなってしまっている。
つまみはソーセージにあっしの好きな酢キャベツ、チーズの盛り合わせ、ナッツなどの簡単なもので、あくまでも皆で飲んで、楽しくなろう。という趣旨らしい。
(そんなら、近所のパブを借り切ればいいようなもんだが、そこはやはり区別したい皆さん達なのでしょう。)
なかには、「俺のおやじは日本の将校と親しかった。」だとか、「日本には数年住んでいた。あそこは今どうなっている?」というおっさんも居たりしてなかなか楽しい。
普段つつましく暮らしているのはこういうときのためとばかり、こんな席でのドイツ人はあくまでも陽気で楽しく、そして騒がしい。
いつのまにやら、巻き込まれて楽しい酒(しかも、無料ときてる)。
最終最後までお付き合いしたうえで、皆さんを送り出し、激励をいただいて久々に楽しい夜。
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