うーん・・・、こんなに車が多かったっけ?恵州市。
香港から車で辿り着いた恵州市。
先方で午前中の仕事を済ませ、ゴルフクラブで昼食を済ませた頃には沿道にも、街にも車と人があふれていて、道路も大渋滞だ。
どうやら、市のお偉いさんがあちらこちら動いているらしく、車の規制をしているらしい。
「今日は混んでるねえ・・・。何だろ?」
「たーさん、今日は市制20周年とかの記念式典があるらしいですよ。うちの女の子が言ってました。」
「ああ、それでかあ。」
会社に戻ってから、さらに詳細がはっきりした。
どうやら、市制20周年記念の催しに、香港から有名歌手がコンサートをしにやってくるらしく、ご丁寧に宿泊先はおいらと同じホテルらしい。
午後の仕事を終えて、ホテルにチェックインすると、大変な騒ぎになっていた。
同じホテルでは、香港からバスを連ねてコンサートを見に来たファンの皆さんや、今日のコンサートのボランティアでごったがえしている。はっきりとは聞かなかったが、どうやらアンディ・ラウも来ているらしい。
こちらは、迎えにきた車に乗り込みホテルを出ようとするが、なにせい、香港からのバスツアーは10台を超える観光バスの山。ホテル前はバスの行列で、出ようにも出られない。運転手が文句を言っているが、もう少し待って欲しいと言われるばかりで、少しも動かない。
最初の頃こそ、面白がって見ていたり、たばこを吸ったり、迎えに来た皆さんと会話をしながら、時間をやりすごしていたけれど、足止めをされてから、かれこれ20分が経とうとしている。
7時をまわってお腹が空いてきているのと、ホテルマンの対応の悪さにだんだんと腹がたってくる。
“もう、だめだ!!!”
車から降りると、ホテルマンの澱んでいる場所へ一直線に早足で辿り着き、
「てめーら!いつまでも何やってやがる!早くこの腐れバスをどけろ!車がだせねえじゃねえか!いい加減にしくされ!」
と、まあ、ちょっと聞くには耐えないダイ・ハード系列の英語で怒鳴りまくる。
「や・・、少々お待ちを・・」 かろうじて何とか英語で返ってくるが、
「うるせえ!とにかくこのバスだけでもどけろ!腐れ運転手はどこにいやがる!」
「そ、そこに・・・」
「おめーか?運転手は?すぐにこいつをどかすか、端に寄せやがれ!」
「へ、へいっ。」
ホテルロビーの真ん前で、しかもコンサートに行こうと待っている香港人の皆さんを尻目に大騒ぎ。
かくして、バスは2台どき、ホテルマン3人であっしらの乗る車をバックで誘導し、目出度く一件落着。
「たーさん、すいません。お待たせしたうえに、お手数かけてしまって。」
「いえいえ、汚い言葉遣いで申し訳ありませんね。」
「相当ビビッてましたよ。ホテルの連中。」
「香港や、中国・日本人じゃあないと思ったんでしょうね。なにしろこの格好じゃ。」
「あの英語じゃあ、アメリカ人と思われたでしょ。多分。」
市内に向かう車の渋滞をみながら・・・、ふう、やっと食事にいけるなあ。
ご訪問有難うございます。
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