翌日の大連。
澄み切った青空が気持ち良い。ここの市長さんは「芝生市長」の異名があるくらい、街に出て、空き地を見つけるとすぐに芝生を植えるようにいいつける。
今は政府の中央委員であり、遼寧省の省長をやっていらっしゃる。とても気さくな方で、この地方での人望もすこぶる厚い。ロシアの街並みに芝生。満州鉄道の駅舎も改装が近いらしい。(この文章を書いている時点ではすでに改装なって、近代的な施設になっているが、外見は極力そのままにしている。)
今日は、上海からLが合流してくる予定。
昼のミーティングには間に合わないが、夕食には間に合うであろう。
打ち合わせは水が流れるように終了し、早くも夕食。Lと連絡を取り、レストランで直接会う子予定だ。
今日は何と市の高官も参加という段取りで緊張していたが、幸い夕食に参加したLと同じ苗字だったので、それこそ、二人で遡れるだけ遡って、どうやら、河南省の頃、すなわち2000年位前には隣近所だったろうというところで話がついたようだ。確かにL古村というのがあるのを、“中国50姓名辞典”かなんかで読んだような気がする。市の高官Lもすっかり上機嫌で、いつでも市庁舎に遊びに来てくれと。(いいのかね。外国人にそんなことを言っても)
さてさて、宴も終わったことだし、今日は日本人スナック、クラブが集まっている地域へ行ってみることに。
どの店がいいのかわからないので、とにかく近くにつけてもらって、散策がてら探してみよう。
あるわ、あるわ。さすがに中国の中でも有数の日系企業進出地域だけに、店の数も半端じゃあない。
いくつか、覗いてママあるいは、女の子がすぐに迎えてくれるところにしようという決めて、数軒回るが、なかなか感じのいい店がない。
5軒目位にやっと、“いらっしゃいませー”と三人ほど迎えてくれた店があったので、ここにしてみよう。
内装は?まあ、普通だが、すでにボックスシートにはスーツ姿の常連客らしい日本人の方々が陣取っていて
新人の僕らはじろじろ品定めでもするように見ている。
確かに、Lは日本に15年も住んではいるものの、上海人だし、僕も誰がどう見ても香港人というキャラなので、どこから見ても日本人のお客様からは、「ローカルが何しに来たの?」って感じかもしれない。
流暢な日本語?で、
「折角だけど、空いてないようだから出直すよ。」と僕が言うと。ママらしきちと、品のある年かさのいったお嬢さんが「2Fに団体さん用の大部屋がいくつかあります。今日は入っていないので、そちらで良ければお使いください。」というので、そりゃ、好都合!早速案内してもらいましょう。
部屋は10人ほども入れそうな大きな部屋。
システムを聞くと、部屋代がちょっとかかるというが、今日はサービスとのことなので、ボトルを入れお嬢さんを紹介してもらうことに。
程なく5人ほどのお嬢さんとボトルのセットアップをしてくれる男の子が来た。
どの子も色が白い。色の白さは七難隠すというが、本当にそのとおりだ。
色の白さに気をとられていると、美人がどうかの判定がおろそかになるので、慎重に慎重に・・・
厳正な審査の結果、かぶることもなくお二方を指名させていただきました。
「はじめまして、小雪でーす。」
「はじめまして、あゆみでーす。」
でっ!日本語上手すぎる。 つづく。
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