たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 No.295

2012-01-30 | 中国編


熱風の中を歩くこと約20分。(どこが近いんだ?)
途中耐えきれずに足マッサージを提案。少し休んでからでないと・・・。

60分のマッサージを終わって、やっとホテルに到着。
エントランスホールは決して広いとは言えないが、とりあえずフロントとレストランをチェック。
フロントは合格。あれれ、レストランの値段が面白い。
なになに?17:30-18:30 78元、18:30-19:30 68元、19:30-20:30 58元
ということは、ビールも含めて19:30から入ればバッフェが58元てことか?
これなら一人で来るにはなかなかいい単価かも知れない。
地下にはサウナとマッサージらしきものが。ホテルのすぐとなりには夜総会もあるじゃない。
うーむ、次回はここにしたほうがいいかな?しかし、夜は騒がしそうだ・・・。
右奥にあるバーで飲もうと考えていたのだけれど、洋酒やビールはあまり好きじゃないという。

「カラにいるのに、ウイスキー飲まないの?」
「すごく薄くしてもらってる。」
「なにが飲める?」
「紹興酒なら」

てなことで、少し戻ることになるけれど、途中で見かけた昔懐かしい鍋屋に紹興酒が
並んでいたのを思い出したので、そちらに行くことに。
まるで、ローカルな店。 入口のガラス戸には”空調完備”とある。
値段もそれこそローカルなので、たかが知れている。
清湯を土鍋に入れてもらって、白菜・きのこ・豆腐なんぞの軽いものとラージャンのたれと
にんにくをきざんでもらっておく。 特色泡菜と書いてあったので、頼んでみると、江西風の
漬物でこいつがピリ辛でやけにおいしい。
たくさん並んでいた紹興酒のなかに「古越龍山」が一本あったので、こいつをお願いする。
さすがに10年以上のものはなく、8年ものだけど、まあ、いいでしょう。
この程度の店に置いてあるだけで素晴らしい。

「おいしーい。なんで知ってるの?」
「上海でさんざんご馳走になってたからね。甕のやつを。」
「へえ。」
「久しぶりに飲んだけど、やっぱり安いのとは違うねえ。」
「どんどん飲めちゃう。」
「どんどん飲んでも一本しかないから、次は安いやつになっちゃう。」
「ほんと。」
「この漬物はおいしいねえ。近くに売ってるんだろうか?」
「聞いてみようか?」
「聞いてみて。」

おかみが言うには、江南の市場に漬物屋があって、それこそいろんな漬物を売っている
らしい。 ご丁寧に市場の場所まで教えてくれた。
時間があれば行ってみたいもんだ。
紹興酒を飲みつつ、明日のプランについてもご相談。

「難しいわね。バスが止まってるんじゃ。」
「じゃあ、電車で行くかな?」
「着いてからの保証がないものねえ・・・。車があればいいけど。」
「あきらめるしかないのか・・・。」
白菜をにんにくと醤油になすりつけつつ、酒をちびちび飲りながらの相談。
横には持参していた金華市地図が広がっている。
「でも、明日だったら黄大仙や双竜洞っていう手もありよね。」
「行く?どっちにしても朝早いよ、明日は。」
「行ってみたいわねえ。」
「行ったことないの?」
「うん。」
「地図によると、古い街並みの村も近くにあるみたいだ。」
古い村ファンのあっしとしては、見ておきたいところ。
「行こうかしら?」
「歓迎するけど。ま、朝タクシーで来てくれれば、そのままメーター直して乗ってくスタイルだな。」
「時間がかかっちゃうし、朝起きれないかも。」
「ま、その時は置き去りだ。」
「うーん・・・、よし決めた。今日行っちゃう。」
「はあ?」
「着替え持ってるし!」 買物袋を持ち上げる。
「や、そりゃそうだが、ベッドは一つだけだよ。」
「気にしない、気にしない。」
「・・・・・・」

「古越龍山」のお代りはないものの、漬物の話からしょっちゅう話に入って来る
おかみから、サービスということでもう一本もらったので、二人で計2本。
紹興酒で酔っ払ってしまったのであろうか。はたまた・・・。
何かあってもカネなら払わんぞー。 

ここで一つ問題なのだが、ホテルとしては外部からの入場者は登記が必要と大書してあるのだ。
大丈夫かいな? ここ数日それらしきお嬢様の出入りした形跡を見たことがない。
なにせ、”国際交流中心”だからなあ・・・。 とはいえ、上海あたりでも科学技術中心や、税務局、人民解放軍
の経営しているホテルといえども、ただの一度もお咎めがあったことはないが・・・・。
さらに、もし入るのはOKだったとして、部屋のバスルームはごく薄いすりガラスになっているので、中の様子は殆どわかってしまうという問題もある。
問題をおこさないようにしようとしても、いたるところ問題だらけなのだ。

入口の問題は、初日から目をかけていたドアボーイが担当だったことで、没問題。
「あっ、おかえりなさい。 今日はお友達が一緒ですか?」 のひとことで、はい、おしまい。
次の問題点については、彼女の発した言葉で、没問題。
「どうせ見えちゃうなら一緒に入りましょ。」 のひとことで、はい、おしまい。
最後の大きな金銭的な問題も、結局は没問題。
「恋人同士みたいに過ごしてみたかったの。楽しかった。」のひとことで、はい、おしまい。
あまりにもあっさりと全てクリアしてしまって、拍子抜け。
結局、手に入れた下着の品評会も拝見できて、大変楽しい一日。 沢山買ってあげてよかったなァ。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 No. 294

2012-01-29 | 中国編


中国浙江省金華市

3日目の日程が終了。
さて、と時計を見てみると、すでに6時20分!
まずい。電話しなければ。

「ウェイ、たーさんですが。」
「おっそーい!」
「ごめん、ごめん。今どこ?」
「買物が終わって、今露天を見ているところ。」
「じゃなくて、場所か通りの名前を言ってよ。タクシーがわかるような。」
「時代広場って言えばわかるわ。すぐ来れます?」
「八一路の近く?」
「近い、近い。」
「多分10分位で着けると思う。」
「じゃあ、そこの星巴克珈琲の前にいまーす。」
「OK。すぐ行くよ。」

なんだって!?スターバックス?聞き間違えたか?
まあ、人民広場のところにはWalmartだってあったくらいだから、スターバックスも
あるかも知れないけど、アイスコーヒーすら飲めないこの地で・・・。

比較的あっという間に到着。
こりゃあ・・・・
大変お見それ致しました。金華市。
ご指定の広場には、スターバックスもマックもケンタッキーも、味千ラーメンまである。
(今日の晩飯は味千らーめんで決まりだな。)
スターバックスに向かって歩いてみると、ポツンと燕が一羽。もといエンちゃんが一人。
エビを食べていた時にはGパンをはいていたのに、今はノースリーブにミニスカート、サンダルという軽装。
とても、カラ小姐には見えず、どこぞのオフィスの帰り道といった風情だ。

「遅くなりましたー。」
「来ないのかと思いましたよ。」
「約束は覚えているほうでね。電話するのが遅くなった。」
「観光は終わりました?」
「暑かったけどね。面白かった。」
「露天で安いのがあったの。もう一度見てもいいですか?」
「いいとも。お詫びに安けりゃ買ってあげるよ。 お腹は?」
「やった。お腹のほうはまだ大丈夫。昼食べすぎちゃったから。」
ま、確かに昼のエビは食べすぎだった。

広場の真向かいの通りが歩行者天国になっていて、この中や周辺の歩道は
露天で埋め尽くされている。思うように歩けないほど人が出ている。
古式ゆかしく、雑貨・靴・下着・洋服など、一つの通りに一つの業種という並び方だ。
エンちゃんのお目当てだった品物はなんと下着。
カラフルかつ質素(布が少ないという意味でございます)のが所せましと並べられていて、どれもが3件10元とある。
(3枚で10元=140円)

「これこれ。どれがいいと思います?」
「・・・・・・。」
「2つは決まってるんだけど、あと1つがね。どっちにしようかな・・・」
「まあ、どっちも買ってあと2つ選びなよ。払うから。」
「いいの?えーと、じゃあ、これとこれ。」
あー、とりあげていちいちこっちに見せなくてもいいから・・・。
それこそ20元くらいで(280円)喜んでくれるんだから、他愛のないもんです。
とはいえ、中にはTや、ほとんどスケスケのものもあったのが気になるところ。
試着の風景は見れないもんだろうか・・・・?

ひとしきり、見てまわったあと、静かな通りを抜けると川沿いに出た。
今日も暑かったけれど、夜でもあるし川をわたってくる風は意外と涼しい。

「いやあ、結構いいところだ! 金華。」
「でしょ。私は好きですよ、この街。人が親切だし、物価も安いし。マンションは高いけどね。」
「マンションが高いのか?」
「高いわよ。知ってる?金華市は中国の住みたい街ベスト10の中にはいってるのよ。」
「へええ・・・、そりゃまた何で?」
「レベルの高い学校がたくさんあるし、住みやすいからじゃない?」
「ほえーっ。浙江師範大学が有名なのは知ってるけど、他にもあるの?」
「浙江師範大学はいろんな学部があるし、金华广播电视大学なんか出た人は殆どテレビ局に入ってるし。
 就職率100%らしいよ。」
「あっ、それ。大学の近くだろ?前を通ったよ。」
「大きいでしょ。」
「確かに。まわりは何にもないけどね。」
「マンションが高い理由はね。」
「ふむ、ふむ。」
「上海はもちろん高いでしょ。」
「高くなっちゃったね。」
「上海のお金持ちは杭州や寧波でマンションを買ってるの。」
「なるほど。杭州の連中も言ってたよ。上海人だらけだって。」
「で、杭州のお金持ちは金華のマンションを買うの。」
「へえ。」
「金華に会社を作って、そこで買ってるみたい。」
「良く知ってるね。」
「お店にそういう人がたくさん来るから。」
「なーる。すると、杭州のお金持ちがエンちゃんのスポンサー?」
「残念。杭州の男たちは奥さんが怖くてあんまり遊んでないみたいよ。」
「とにかく食事にしよう。焼き肉?麺?」 本命は味千だが・・・。
「麺でも大丈夫?饂飩か何か?」
「饂飩?」
「この間食事した近くにうどんの専門店があるの。この近くにもあったはず。」
「らーめんにしない?他の料理もあるし。」
「いいけど。どこか知ってるお店あるの?」
「味千さあ。あそこは香港や上海で良く食べてた。」
「じゃあ、そこにしましょ。」

メニューは中国国内のものと同じ。
チャーシューメン
豚角煮ラーメン
キムチ
とりの唐揚げ
餃子
などを、あっしだけはネギ抜きで頼むと満腹。
焼き肉をセレクトしてくれなくて正解だった。

「お酒飲まないの?」
「あとでゆっくり飲もう。どこか知ってる?」
「うーん、向こう側だと結構あるんだけど・・・、こっちはよく知らない。」
「じゃあ、ちょっと行ってみたいホテルがあるから、そのホテルかその近くにしよう。」
「うん。どこのホテル?」
「ベストウエスタン。何でも地元の連中が言うには日本人や外国人はここに泊めるらしい。」
「近いわよ。歩いて行ける。」
「ええっ!結構ありそうだけど・・・」

結局歩いて行く羽目に。
確かに途中の道行きはいろんなお店、新しい店や、古くからの店や地元の居酒屋さん的なものがあって、退屈はしないものの、とにかく暑い!!

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たーさんの裏街道を行く 中国編 老八咏街 Part Ⅱ

2012-01-28 | 中国編



八咏楼外観


手前右は管理所。これがなかった頃はぽっかりと楼が見えたはず。


八咏楼碑


内部の様子
撮影禁止だったかも知れないけど、なにせあっし一人だけなので、ごめんあそばせ。









楼から望む街の景色





楼よりも大分古い台の様子






こちらが正門の様子





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たーさんの裏街道を行く 中国編 老八咏街 Part Ⅰ

2012-01-27 | 中国編



これだけ古い一角が手入れされて残っているのは素晴らしい。

中国浙江省金華市老八咏楼の一角


昔ながらの商店街にある店舗のつくり


香港映画に出てくるような一階レストラン、二階は宿泊所



真昼間にもかかわらず暗い廊下


建物を抜けると・・・


これ、現在は茶屋になっています。
出入り口のサッシだけが現代風??


古い建物の数々



八咏楼に続く通り。まるで映画のセットだがそれぞれのお店は現役営業中



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たーさんの裏街道を行く 中国編 No.293

2012-01-25 | 中国編


今日は八咏楼界隈を経由して江北(川の北側)を散策してみよう。

もうそろそろ夕方近くなるというのに、陽は高いし、とにかく暑い。
タクシーの運ちゃん曰く、
「ここいらが八咏街だあよ。楼は中に入ったところにあるさ。」
てなことで、古式ゆかしい建物が並ぶ街並みを歩いていると、何氏の家というのがあった。
中に入れるらしく、薄暗く涼しい家の中を徘徊していると、ちょうど裏手の中庭に出た。
典型的な昔の建物で、内部の廊下は暗く、狭く、地面には細かくしたタイルのようなものが縦に敷き詰められている。

「なにか?」
展示用のガラスケースや資料などが置いてあるだけだったので、
てっきり無人かと思っていたら、人が住んでたのね。
「いや、うろうろしてたらここに出ちゃったんだけど。八咏楼を見に行きたいんだ。」
「ああ、八咏楼ならここを右に出て一つ目の角をもう一度右に曲がってまっすぐいくと右側にありますよ。」
「ありがとう。」
「どちらから?」
「日本だけど・・」
「お一人ですか?」
「そう。」
「あら、まあ。」

最後のあら、まあ。の意味はあまり詮索せずに謝意を表して表に出る。
ひんやりと涼しい中とは大違いの暑さ。

八咏街の家はどれも古く、入口は相当足をもちあげてまたがないと入れない造りになっている。
直角に折れ曲る通路や、こんな入口を見ると、中国の幽霊キョンシー除けかと思ってしまう。
途中、大仰な櫓門のまわりには露天売りのおじちゃん、おばちゃんが雑貨や野菜、果物などを
所せましと台に並べて売っていた。
露天のおばちゃん達につかまり、スイカなんぞをごちそうになりつつ、お目当ての八咏楼に到着。
入場料は10元とあるが、ここまで来て入らないわけにもいかず、しぶしぶ払う。
入場料の徴収をしている人は、どうやらここに住み込みになっているようで、戸口の前の家には
鶏が放し飼いになっているし、奥からはなにやらおいしそうな料理のにおいもする。

「八咏楼」建物は省級文物保護単位になっている。

楼から見下ろす景色はなかなかのもの。
建った当時のことを考えると、相当な高さと感じたであろう。
今となっては、無粋な建築物がたくさんあるし、目の前も公園になってしまっているものの
建物が少なかった当時の絶景が偲ばれ、良い気持ちだ。
建物のぐるり、土台のほうはこれは建物よりもよほど古い。往時の雰囲気を色濃く残している。
聞けば楼がたったのはこの土台ができた相当あとのことらしい。

ここで歴史に残る詩を読んだのは、何度もお邪魔している山東省出身の李清照
(りせいしょう、1084年 - 1153年)北宋末期・南宋初期の詩人。
女性ながら、南宋十傑に指折られる大家。
男では李後主、女では李清照、と対照され、李白を加え詞家の三李と認められているとある。

千古风流八咏楼,江山留与后人愁。
水通南国三千里,气压江城十四州。
「千古の風流八詠楼、江山を後人に留して憂えさせる。水路が南国に通じ3千里、江城十四州を圧す。」

十四州というのがどこを指しているのかわからなかったが、当地で平江府、镇江府,杭、越、湖、婺、明、常、温、台、处、衢、严、秀州の
二府十二州の総称だということが判明。
実際にこの詞が描かれたのが1135年頃というから、日本ではまだ平安時代、崇徳天皇の頃になるんでしょうかねえ?

いけない、いけない。
あんまりボーッとしている時間はない。
次は法隆寺へ行かなければ。

さて行ってみると、
寺自体はとっくに壊れていて、経幢が残っているだけだった。
法隆寺経幢(は経文を刻みこんだ石柱の意味)、金銭寺の敷地内にある。

8辺からなる、高さ6.30メートルの石柱。
2006年5月25日に全国重要文化保護財に指定されている。
へーえ、こんなのがねえ・・・。

名前が法隆寺と同じなので、何かのつながりはないものか・・・、探って見ると・・・、
この石柱が出来上がったのは、857年。一方奈良県の法隆寺は607年の建立。
中国の石柱のほうが後にできあがっているのだが、石柱が出来た時代は遣唐使の往来華やかな頃。
奈良の法隆寺の名前がこの塔にもつけられたのかも・・・

それにもともとの名前金銭寺と言う名前だが、どうやらこちらは金光明経から来ているのでは?
「金光明経」は、「法華経」「仁王般若経」とともに、護国三部経として信仰されてきたはずだし、
西域諸国で四天王崇拝、中国で金光明懺法が流行し、日本では国分寺や四天王寺が建立され、
などしたのもたしかこのお経の教えに基づくもの云々、だったと思う・・・。
それとも、もっと最近の太平天国の頃の秘密結社金銭会から来てるのか、あるいは金銭会が
この寺の名前からとったのか・・・
うーむ、わからない。

唐代は日本と中国が本当の意味で一衣帯水だった時代。
ここ金華にも日本人が来ていた、ということにしておこう。

本日のたーさんの日程はこれにて終了。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 No.292

2012-01-23 | 中国編


金華の三日目

今日も今日とて、朝から一社、午後にも一社を訪問予定。
大分ご当地の調査も完了し、脳内ナビゲーターで動けるようになってきてはいるが、念のため
地図で確認すると、それぞれ意外とホテルからは離れている様子なので、午後のほうを早めに切り上げて、
明日の自分へのご褒美の段取りをせねば。

午前中を一生懸命終わらせ、一緒に食事をという誘いを振り切って、
一昨日約束した”今日ホテル”という場所まで送ってもらう。
日本人が好きそうなホテルだが、宿泊客の多くは香港人が多い様子。レートもちょっとお高め。
到着してタバコを吸いつつ、のんびり涼んでいると携帯が鳴った。が、一回で終わり。
番号を見てみると、くだんのお嬢さんだったので早速お電話を。

「ウェイ?」
「こんにちはー。ホテルに着きました?」
「着いてるよ。」
「じゃあ、今から行きまーす。」
どうやら、この間の食事場所と言い、この近くに住んでいるらしい。
それにしてもワン切りするなんざあ、こんなところでも、電話代節約してるんですなあ。
確かに、彼女達からすれば、香港の携帯にかけるのはちとお高めかも知れない。

10分もしないうちに彼女達の到着。
タクシーにぎゅうぎゅうづめになってワンメーターで例のエビ村に到着。
今日も暑い!
こんな暑さじゃあ、水につかっているはずのエビ君達も殆ど自然茹でエビになってるんじゃないか?

予想にたがわず、香港の蛇レストランよろしく、蝦レストラン。 
全ての料理がエビづくしで、エビの種類も豊富だが、ここはクルマエビ君料理でまいりましょう。
レストランの中でも食事ができるようだが、暑いけれど皆さんと同様、ミストが出されている外でお食事。

まずは定番の蒸しエビだが、ここは龍井茶で蒸したものを。
えびせんべい付の椒盐龙虾
ちょいと辛めの串揚げにはニンニクをたっぷりと。
煮込みは高菜と一緒に甘辛で煮込んだものを。
そして、えびチャーハン。
スープはわがままを言って、卵とアオサのような海苔の入ったあっさりスープを。
箸休めには蕨ときのこの炒め。
デザートにはエビ風味のジャガイモの餅のようなもの。

頼んではみたものの、到底5人では食べきれない量が出てきてしまった。
いや、満腹。 午後は仕事になるかしら。 
残った料理は打包(お持ち帰り)に。

ホテルで待ち合わせの時に電話をくれた、ほっそりした美人は温州の出身。マイタイプだ。
他の三人はそれぞれ、福州と楊州の出身とのこと。(どうやら、一緒の部屋に住んでいるらしい)

みんながみんな地元ではないので、金華の面白いところや、昨日の永康街の
顛末などで盛り上がる。それによるとどうやら、江北側の商業街が面白そうだ。

「行ってみたら?」
「うーん、行ってみたいね。だけど、八咏楼と法隆寺が先かな?」
「一緒に行く?」と温州出身の美人エンちゃん。(字は燕という字かな?)
「皆さんは仕事でしょ?」
「大丈夫。エンは今日はお休みだもの。」 他の三人がニンマリと言う。
「ああ、そう。じゃあ、ご飯食べがてら行ってみるか。見学が終わったら電話しようか?」
「早めに電話下さいね。ちょっと身の回りのことをすませたらすぐ買物に行くから。」
「はいはい。6時頃には1回電話するよ。」

午後の仕事はサクサク終えてやっとシャワー。
やれやれ、やっと2日間の日程が終了。
今回はちょっと毛色の違う仕事だったので気は遣ったものの、契約も済ませ、まずまずの出来。
あとはメールのやりとりで暫くは大丈夫であろう。

ここのところ、連日ここ金華市は38度などというふざけた天気が続いている。
昨日なんぞは夜になってから雨が降ったものだから、まるで蒸し風呂だったし、
今日も朝ホテルを出た瞬間にはすでに30度を超えていた。

そういえば、昨日お会いした総経理、こんなことを言ってたな。

「しかし、金華市は暑いですね。いつもこんな様子で?」
「たーさん、ここは例えばこのようになっています。」
とお茶の湯呑を取り上げた。 
「回り八方を(中国は何故か四方と言わず、八方という言い方が多い)に山があります。そして真ん中に川がある。」
「ふむ」
「上から温められた空気は逃げ場がなく、雨でも降ろうものなら、川の湿気とあいまって常に蒸されているようなものです。」
「それでか。この暑さは・・・」

とはいえ、八方を山に囲まれ、水の手もあるということは地勢的に見ても古くから人が集まるということ。
ここ金華市も古くは春秋時代から続いている街だ。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 No.291

2012-01-22 | 中国編


さて、金華市の二日目。

昼は訪問先と一緒。夜ももうひとつの訪問先と会社近くのレストランでご馳走に
なってしまったので、食事の心配はなし。この日も金華ハムを堪能する。
これだけ食べていると、飽きるかと思ったけれど、そこはそれ、いろんな調理方法で飽きが来ない。

午前中訪問の会社は総経理が女性であった。
昼を食べて言って欲しいとのこと、会社内に設えられているなかなか豪華な賓客用食堂でビールまで。
さすがに女性だけあって、料理への注文は厳しく、おかげで思ったよりもおいしい料理を食べることができた。

「たーさんはいつまで金華に滞在ですか?」
「あと2日こちらにいて、帰国する予定です。」
「ご予定は?」
「や、実は仕事もさることながら、諸葛八卦村がメインです。」
「ああ、蘭渓市にある村ですね。まだ、行ったことはありませんが。」
「ええ?それは勿体ない。」
「でも、たーさん。今蘭渓市には行けませんよ。」
「えっ?それは・・・」
「今週の大雨で蘭渓市は洪水になってしまって、1F部分はほぼ水没したみたいで、収束するまで立ち入らないよう
 通達がでていますよ。」
「うーむ・・・」
「でも、他にも景勝地がありますから、そちらに行かれてはどうでしょう?当方で車を出しましょうか?」

そうと言われたからとて「はい、わかりました。仕方ないですね。」と諦めてしまうほど、たーさんは人間ができていない。
なんとかできないかの作戦をいろいろと組み立てて見よう。

午後の訪問先では、わざわざ東陽市から来てくれた方がいて、夕食はこの方も一緒にお食事。
かの横店集団の方だというので、出発前に言われたことを思い出した。

「たーさん、金華に行くなら東陽市というとこに映画村がある。時間があったら行ってみるといい。」
中国や香港の映画に詳しい、日頃お世話になっているI社長が言ってたところか?

「横店集団というと、あの横店映画城の持ち主の?」
「そうです。よくご存知ですね。」
「いや、金華まで行くんなら、時間があれば是非見たほうが良いと言われていたので。」
「すごいですよ。今回は時間ありませんか?お連れしますよ。」
「いやあ・・・、行きたいんですけどねえ・・・。丸一日かかるでしょ?」
「そうですね。たっぷりかかりますよ。」
「ですよねえ・・・・。 うーん。」

どう時間をやりくりしても、丸一日はとれそうにない。
自分へのご褒美の一日は、相当前から楽しみにしていたことなので、映画村は魅力的だが譲る気はない。
次回の訪問を堅く約して、今回はパスさせていただく。

夜のお誘いはあったものの、ホテル側の様子もわからないので、こちらはパス。
シャワーをとって、昨日教えてもらった永康街に行って見て、足マッサージをして帰ってこよう。
ホテル前にはタクシーは止まっていないので、通りまで歩いて出なければタクシーは捕まらない。
交通量自体も少ないし、なかなかつかまらないのが難儀なこっちゃ。
が、どうやら空車は客らしき人間を見ると、クラクションを鳴らしてくれるので、ボーッとしていても
空車はすぐにわかる。

5分ほどうろうろしていると、やっとつかまったのだが、先客あり。
お客を確保する意味でも、一旦乗せてしまうのがここいらの流儀らしい。
先客はとなりの浙江師範大学の学生で、寮のある入口まで同道。
先客が十数元払って、降りた後にメーターを戻す。

「永康街まで。」
「はいよ。」
到着してみると、なんてことはない通り。
バーか、それなりの食事ができる通りなのかと思ったのだが・・・
「あれえ?ここじゃないのかな?聞き間違えたかな?」
とりあえず通りを入って行くと、納得!
どうやらこの通りはいかがわしいほうの休閑があるところらしい。
いわゆる「紅灯区」というところだ。
暗い横道を覗いてみると、”激情按摩”などと書いてある店なども。
そうとわかれば一通り店を冷やかして楽しいやりとりを繰り返していく。
なかにはやり手ババアがいて、無理やり引きずり込もうとするが、そうはいかない。
レートとしてはベーシックの40分30元という表向きとプラス130-180元ほどでスペシャルサービスが
受けられるという。
9軒目くらいのところで、な、な、なんと上戸彩似のEカップを発見。ほんとうにそっくり。
スペシャルはともかく、30元をお願いして、身上調査とまいりましょう。

名前はフェイフェイちゃん。
出身は楊州で22歳。コロコロと良く笑う。
金華に着てからまだ4ヶ月しかたっていない。
なんでまた南に行かずに金華に来たのかというと、おじいちゃんが金華の出身なんだそうな。
小さい頃に来たことがあるので、知らない土地より比較的近い金華にしたんだと。
何せい、上戸彩似ですから・・・、しかもEカップですから・・・、残念ながら30元で終了というわけにはいきません・・・。

上戸彩に当たってしまったあとは、所詮有象無象。
興味も失って、にぎやかな通りを目指してみる。
すでに陽は落ちて、あたりは人通りとは裏腹に随分と暗い。 
が、店の看板は殆どがLEDでしつらえてあって、煌々としている。
日本みたいなフルカラーじゃなく、文字のみで店名と広告文を表現している。

とにかく暑い。
もう夜だというのに、風もなく街の気温表示には32度とある。じっとしていてもじんわり汗が滲んでくる。
一生懸命歩いては見たものの、ついに力つきた交差点で足マッサージ屋さんを発見。
薬湯に足をつけ、90分コースをお願い。
他の物価に比較すると、高いような気がするが、あたりはずれのある南とは違い、皆さん気合いが
入っていて、ずいぶん上手だ。
90分コースでは吸い玉もOKというので、早速お願いする。
90分を過ぎた頃には汗もひき、背中には茶色や赤の水玉模様ができ、足もすっかり軽くなっていた。
出されたお茶も結構モノが良いので、フルーツを食べながら、テレビを見つつ、20分ほど長居をして帰途につく。

ホテルには冷蔵庫がなかったので、今日はしっかりと凍っているペットボトルの水を買い込む。
これで朝飲んでも冷えてるだろう。


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たーさんの裏街道を行く 中国編 No.290

2012-01-18 | 中国編


とりあえず、部屋に落ち着き、これから4日間生活する部屋をマイスタイルに変えて、シャワーを浴びて街へ繰り出す。
さて、何を食べようか?やっぱり世界三大ハムの金華ハムか?

タクシーでの道すがら、橋の端のたもとで見つけたフードコート。
"エビ村”
おおっ、どうやらエビを食べさせるところらしい。結構な広さだ。
が、初日の今日のところは、金華の家常菜&金華火腿のキーワードで食事をしておきましょう。

市内のほぼ真中を流れる川をはさんで、今日は南側から探索。
国貿賓館を起点にして(古いホテルだが、市のお偉いさんはこちらを利用する様子。当日も0001ナンバーのGMが
とまっていた。)街中を歩いて見る。 賑やかな金華商城界隈から、ぐるりと商業地域を回って見ると、
起点に近いところに露店がたくさんでている通りがひとつ。
どうやら、市民の一大食事処になっているらしい。
いろいろな料理が食べられるらしく、LEDの看板には「XX菜」の文字があちらこちら。
通りも終わろうかという近くにやっと、家常菜&火腿と大書してある店を発見。早速入ってみる。
一人でうろうろ食べに来ているのはあっしくらいで、皆さんお仲間での食事か、家族での食事が殆ど。
おばちゃんが注文をとりにきてくれたのだけれども、何を言っているのかさっぱりわからない。 あれえ・・・・

「火腿湯(ハムスープ)はありや?」
「あるよ。 xxxxxxx」
「えっ?」
「あんた、どっから来たの?」
「日本だけど。」
「ちょいとこの人日本人だってさ」 と言ったと思う・・・。けど日本人のところが、東莞で聞く日本人と同じ発音だ。
「おおーっ!」まわりからどよめきが・・・
「何を食べたいんだい?」右隣に座っていた家族連れの親父が聞いてきた。おお!これは普通語、わかる。
「金華ハムスープとあれば東坡肉、それにさやいんげんの炒めとチャーハンかな?葱抜きで・・・」
「xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx」
「xxxxxxxxxxxxxxxx」
「xxxxxxxxxxxxx」
「xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx」
何を言ってくれているのか、わからず・・・・。だけど、どうも広東語に似ている。しかも一部は寧波・上海あたりとも似ている。
「注文したけど、全部食べられないだろうから、少なめにしてもらったよ。」
「ホント?有難う。」
「ビールは?」
「いいねえ。」

注文を手伝ってくれた親父はなんと市政府の役人なんだそうな。今日は家族で食べに来ていたのだ。
注文をしてくれたお礼にビールを飲んでいる皆さんに注いでまわる。
一緒に来ていたおじいちゃん、おばあちゃんがいろいろ話しかけてくるのだが、何を言っているのかさっぱりわからない。

運ばれてきた料理はどれも珠玉の出来。
ああ、初日ということで、カメラを持ってきていないのが残念!
ハムスープは実にコクがあるし、久々に食べる東坡肉も実にうまい。
ちょっと変っているのはチャーハン。 具材を見て見ると、もやし、キャベツ、ハム、卵が入っていて、
味付けになんとたまり醤油が使われている。

「このチャーハンはおいしいねえ・・・」
「これは金華チャーハンさ。」
「へええ。」

お腹は一杯だが、残っているさやいんげんをつまみにビールを飲みつつ、通りを行き交う現地の人々を観察。
なにせい外なので、汗だくだくなんだが、なかなか面白い。

左隣のテーブルに若い女の子達4人が陣取った。
なんだか毛色の違うのがいるなあ的な怪訝な目つきで見られているようだけれど、気にしない、気にしない。

「じゃあ、先に帰るよ。金華を楽しんで。」 注文を手伝ってくれた役人。
「ああ、ありがとう。それじゃあ。」
「お嬢さんたち!この人は日本から来てるんだってさ。」
「ええーっ!」 ああ、余計なことを・・・
「何でこんなところで食事しているの?」 助かった、普通語。
「一人だからさ。」
「ホテルとか大きいレストランで食べるでしょ?日本人は」
「高いじゃあないの。」
「日本人はお金持ちでしょ?」
「貧乏な日本人もいるのさ。」
「これから何するんです?」
「お腹も一杯だし、足マッサージでもしてホテルに帰ってのんびりしようかな。」
「お店に来ません?」
「店って?」
「この近く。城市之星っていうカラオケよ。」
「いやあ、一人じゃあね。」
「大丈夫、大丈夫。 私達がお相手しまーす。」
「歌わないからねえ・・・、そうだ、昼に時間が取れるならご馳走するよ。エビが食べたいんだ。」
「橋のところの?」
「そう。」
「xxxxxxxx」 どうやら、どうする?的なご相談中。
「いいわよ。いつ?明日?」
「いや、明後日かな?1時から3時くらいまで」
「じゃあ、”今日ホテル”のロビーで待ってます。」
「どこだって?」
「国貿賓館の反対側にあるホテル。」
「OK.」
「携帯は?電話番号いれておきます。」
なかでも、ひときわほっそりした少女時代風の美人さんからのお申し出には逆らえません。

「それじゃあ、明後日。私達これからお仕事だから。」
「はーい、いってらっしゃい。」
「あっ!そうそう、時間があるのなら、永康街でも行ってみたら?」
「ああ、ありがとう。」 永康街?台北にもあったな。
きゃあ、きゃあ囀りながら、遠ざかって行く。元気がいいなあ。

異邦人のあっしにお役人はじめ、お店のおばちゃん、お嬢ちゃん達の暖かいおもてなし。
水を買い込んで、ホテルへ戻る道すがら、疲れてはいたものの、なかなかにいい気分。




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たーさんの裏街道を行く ホテル編

2012-01-16 | ホテル編



浙江省金華市のホテル

できた時には香港やシンセンでも名の知れたGuangDong Hotel(GDH)。
今の名称は”浙江師範大学国際交流中心”。

ホテル自体は静か、かつ清潔で文句のつけようがない。のだが・・・



売店はない、サウナはない、マッサージはない、もちろんカラオケもない。
造りからすればあってもおかしくない施設が一つもない。
朝食時も客より従業員が多いほどで、まあ、宿泊客にとってはすこぶる
快適ではある。

喧噪を避けてのんびりしたい人にはお薦めのホテル。



シャワーのみの部屋で格安。
ホテル側もびっくりするレートなのは、ものとホテルの関係者として予約したから?


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たーさんの裏街道を行く 中国編 No. 289

2012-01-16 | 中国編


久々の中国裏街道。

今回は浙江省金華市。

金華市と言っても、知っていたのは金華ハムくらいのもので、市内のどこに何があるのか、ろくに調べもせずに機上に。
まあ、最低限調べたことといえば、杭州空港からどのように行くのか、帰りは何時の便があるのか、その程度。
中国の中でも比較的歴史が古く2200年前くらいから続いている街。
唯一詳しいことと言えば、そこには以前から一度行ってみたかった村があることだけ。

途中にある街、義烏は雑貨・日用品を取り扱う皆さんにはお馴染みの街のようだが、さすがに金華市にお住まいの
日本人は皆無?であろう。

おかげで、物価も現地価格なので、実にすごしやすい。

杭州空港から金華市までは、直行バスが運行されているのだが、ANAを使って到着してみると、
次の便は17:40発。到底4時間近くも空港にいるつもりはないので、とりあえず、空港から
タクシーで杭州南バスターミナルへ。

タクシーの運ちゃんも金華に行くと言ったら、「一人?大丈夫かい?」と一言。
心配してもらえるのは、どこに行っても有難い。
ターミナルに到着してからも、この運ちゃん、切符はあそこだ。乗り場はこの向こう側だなどと、懇切丁寧で有難い。

運ちゃんのアドバイスもあって、スムースに切符も買え、バス乗り場へ。
10分単位で行き先が変わるので、ちゃんと見てないと、あらぬ方向に行ってしまうバスに乗りかねない。
(随分と前だが、経験者のあっしは語る)

金華行きのバスはハイデッカータイプ。
一瞬「おおっ!」と思ったものの、中に入って納得。やれやれ年代モンだわ。
一番前の席が空いていたので、とりあえず着席。(実際のチケットに書かれているシートNo.は27番)
ここなら快適と思っていたら、うら若き女性がやって来て言うことには、

「すいません。こちらは私の席です。」

全席指定とはいえ、指定席なぞなんのそのの中国でかようなお申し出に会おうとは・・・
が、まあ、指定席は指定席、仕方がないので自前の席に移動。

2時間半ほどのバス旅で金華汽車西站に到着。
出口処をくぐると、昔懐かしい輪タクの行列。乗りたかったのだが、目的のホテルは遠いらしく、しかも
荷物もありで、断られてしまった。

仕方がないので、ぼったくりの出口周辺ではタクシーに乗らず、わざわざ入口付近まで移動する。
入口近くにはフルーツを売っている店があって、このへんは実に中国らしいところ。
これからバスに乗ろうとやってくる客を乗せてきたタクシーをそのまま捕獲してホテルへ。

これをやらずに出口からそのまま乗ると、時には上乗せされて(遠回りも)、実際の値段がわからなくなる。
金華市のタクシーの初乗りは6元。 とはいっても、どうせ10元位になるまで、走り回るか遠回りするんだろ。

今回のホテルは”国際交流中心” 4月までは浙師粤海大酒店(GDH)だったのだが、今はこの名前になっている。
所在地は浙江師範大学に隣接していて、さすがは有名大学、まわりには文字通りなーんにもない。
便利店の一軒もあるだろうとタカをくくっていたのだが、見事に裏切られる。
ホテルの中はといえば、これまた、売店もなければ、サウナもマッサージも、当然カラオケもないというないないづくし。
あっしの泊まった8階の他の客といえば、エチオピアから来たという教授連中。
まあ、2010年の開業ということで、まだ真新しい調度なので・・・、良しとしましょうか。

2日間は、ここ金華市でお仕事 + 1日のご褒美はとっておきに使う予定だ。
午前・午後に分けてホテルに迎えにきてもらう段取りにしてあるので、ちょっとしんどいことはしんどいけれど、ま、仕事は仕事として、表はきっちりこなして、金華の夜とお食事を楽しみましょう。

まずは、地図を手に入れて市内の主だったホテルとメインの通りの所在地と名称を頭にたたきこむ。
基本は歩きたいところだけれど、最悪タクシーに乗った時に備えておく。
中国語でのWikiによると、ここ金華市の人口は460万人にちょいと足らず、常時住んでいるのは510万人とある。いやあ、こりゃ結構な街じゃありませんか?

隙があれば、行きたいと思うのは八咏楼と法隆寺(法隆寺があるのですよ)黄大仙、双龍洞位か?
基本的に時間があれば・・・ということになるので、全部は無理かもしれない。 しかも午後の部を早めに切り上げることができなければ、
夜はやっていないであろう観光スポットはパスすることになってしまう。
しかし、有名な詞が残っている、八咏楼は是非とも行ってみたいもの。
南宋の詞人李清照が詠んだ 《题八咏楼》 "千古风流八咏楼,江山留与后人愁。水通南国三千里,气压江城十四州”は教養のないあっしでも知っている有名な詞だ。
同じ場所に立って、どんな景色を見たのか?実際に体験しなければ。


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たーさんの裏街道を行く 2012年新年のご挨拶

2012-01-05 | 裏街道TODAY



明けましておめでとうございます。たーさんです。

昨日からすでに仕事をされている方も多かったようですね。

仕切り直しの2012年は辰年ということで、昇龍にあやかりたいものです。
昨年はあまりにもいろいろなことがありすぎて、”たーさんの裏街道を行く”も
更新できず、コメントに書き込んでくださった以外からも、「あの話はどうした?
まだ、あるだろう!」とのきつーいお叱りのメールなども。
以前ほどのペースでは更新できないかもしれませんが、ちょくちょくやれるように
頑張りたいと思います。

いつも読んでくださっている皆様にとりましても2012年がより良い年でありますように。

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