さてさて、カンクン唯一?の寿司屋。
ご登場と相成ったオーナー様。
聞けば、僕も知っているハリウッドにあるすし屋さんで働いていたとのこと。
普通は、LAのほうが暮らしやすいので、居ついてしまう人が多い中で、戻っていい暮らしをしたい。というタイプ。
「日本食の店は多くないから、儲かって仕様が無いでしょう?」
「いやあ、なかなか。何せリゾート地なもんで、滞在中は通ってくれても、リピーターが少ないので。」
うんうん。リゾート地で高い金かけて店作って潰れていく、どっかの国と一緒だ。
「じゃあ、いろんなホテルにパンフ置いといて、都度頑張るしかないってことだね。」
「そうです。LAなら少なくともリピーターがいるので、商売もそこそこ安定してますが、ここは何せ不定期で・・」
「料理には自信があるので、今日はいくつか作らせますから日本人の味覚で、どうか?判定してくれませんか?ここはどうしても西海岸からのお客が多いので日本人の味覚とほぼ同じといっていいでしょう。」
とオーナー。
「や、それは光栄ですな。せっかくですからいただきましょう。」
「料理に問題がなければ、内装やサービスで十分儲かると思いますので。」
続々と並べられた料理の内訳は、①茶碗蒸し、②てんぷら、③寿司、④ざるうどん、⑤ほうれん草?のおひたし、⑥枝豆、⑦冷奴、⑧鉄火巻き、の8点。
いやあ、こんだけ頼んだらいくらになるかな?いずれにせよ、ご好意に甘えることにして、いただきます。
以下、採点の結果は
①ああ、だめ。だしが薄くてしかもしゃびしゃび。土瓶蒸しにしては風味もなし。 =不合格
②うっ!なんじゃ、この油は?しかも普通の小麦粉かこれは?衣ぐじゅぐじゅ、外はねっとり。 =不合格
③うんうん。見た目とねたは悪くないね。しかし、シャリは何じゃ?強烈に甘いぞ。寿司粉でも使って、しかも砂糖いれたのか?ぐわっ!このわさび、粉のだまが入ってるよ。=不合格
④うどんは大丈夫だろう。たれをつけてと。 ありゃ、たれが・・・強烈に甘い。みたらし団子のたれか、これは?=不合格
⑤ぐへっ!こりゃ春菊じゃないの!なんでほうれん草のおひたしとか言ってもってくるんだよ。俺は春菊食えない!=不合格
⑥いやあ、良く冷えてるわ。この枝豆。しかも塩味がまったくしません。 =不合格
⑦豆腐は、まあまあ。さてと薬味をつけて・・・ ぐわあ!生姜を使うんだよ生姜を、こりゃ茗荷じゃない。=不合格
⑧うん。これはLAでやってたから、わさびとしゃりは別にしていいだろう。ぱくっ。あれ、甘いぞ、なんだこの甘さは。一個をばらしてみると茶色のものがまぶしてある。これなあに?うわあ、ピーナッツバターだあ。 =不合格
まあ、ここまで来ると芸術的な味とでも言いましょうか?良かった。俺金払わなくて。
オーナー、こりゃ、もう一度LAでオリジナル勉強したほうがいいわ。
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