たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 25

2005-12-27 | 中国編
四川料理の本場、成都のレストランへ向かう。

成都を訪問した先達に言わせると、「たーさん、成都は大変だ。朝から晩まで舌がしびれっ放しだ。おまけにトイレに行くのも一苦労だった。」という、本場の四川料理。
そうは言っても、僕もあちらこちらに行っていて、湖南省も相当に辛いし、重慶の料理もなかなか大したもんだ。そこまでは辛くあるまい、とたかをくくっていたのだが・・・・・

例によって、料理は手早くXが頼んでくれたので、こちらはまずはビールで乾杯だ。
すでにテーブルにはビールと四川の酸っぱ辛い漬物、四川泡菜が運ばれている。

「たーさん、今日はようこそ成都へ。お互いのビジネスの成功を祈って、 かんぺーい。」

Xも僕の嗜好はよく知っていて、給仕の女の子に「ねぎと香菜は別の器でもってこい。」と注文してくれた。
僕は、ねぎ・せり、三つ葉、香菜、紫蘇、ピーマンなどの香りの強い野菜は全く食べられないので、どこに行っても、この食癖のおかげですぐに覚えてもらえる。
或るとき、チャーハンにねぎが入ってしまっていたので、箸で器用にひとつひとつ除けていたら、「芸術的だ!」といわれたこともあるほどで、兎に角、徹底的に食べられない。

ほどなく運ばれてくる本場の四川料理の数々。
うわあ、こりゃ全部唐辛子色だ。 おお、これは重慶では有名な料理だ。豚肉を豆板醤とラー油で調理した奴だ。うんうん、マーボ豆腐は勿論定番だよね。ありゃあ、こいつは鍋だが、油が浮いている。しかもコリャよく見たらラー油そのものじゃあないか。
すでに見ただけで、喉の奥がひりついてくる。

「X、上海生まれの上海育ちのXにはこれは辛いんじゃないの?」
「最初の頃は閉口したけど、今はもうすっかりなれてしまって、逆に上海料理が甘くてしようがないですよ。」
「やっぱり、馴れなのかねえ・・・・」
「いただきまーす。」
「くー!これは辛い!」
唐辛子の鮮度も関係するのかもしれないけれど、熱いのと、辛いのと、痺れるので、ビールが進む、進む。
下手にお茶を飲むと舌が洗われるので、余計に辛さが舌に染み込む。 兎に角、ビールだ。
何せ、魚の煮込みなんざあ、ラー油の膜のうえに、唐辛子が丸で浮かんでいるので、煮込めば煮込むほどラー油の濃度が濃くなっていく仕掛けだ。
僕のお気に入りの料理は鶏肉と唐辛子を高温の油で一緒に揚げたやつ。こいつはうまい。
これだけ、辛いと上海蟹を食べているときと同じで、全員寡黙になってしまう。一生懸命食べていないと、油断すると相当辛いものまで一緒に食べてしまって、強烈に辛い。

さすがのXも汗をかきかき、料理と格闘している。

孔明先生の頃には、四川料理は辛くなかったはずだけれども、当時の料理はどんなものだったのか?
誰に聞いても、「いや、四川料理はこういうのです。」という答えが返ってくるので、よどの四川人には唐辛子のアレンジが風土にしっくりきたに違いない。
重慶あたりでは夏場は相当に暑いので、こんな料理を食べて汗をかいて涼をとったのであろうか?

ひととおり、食事も終わってマイタンとなるが、ここでもXは払わせてくれない。  

つづく。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 24

2005-12-27 | 中国編


四川省成都。

三国志に代表される歴史的な背景、パンダの生まれ故郷、中国五山のうち楽山のある土地、中国四菜のうち
川菜と呼ばれる四川料理、ほかの土地ではなかなか買えないパンダたばこがある街。枚挙に暇のないほど有名なものばかり。

以外と知られていないのは、中国人に言わせると、「中国でもっともスパイシーな女性は四川省出身だ。」「人口比で一番風俗店が多いのは成都だ。」ということであります。
どっちも興味は尽きないが、まずはお仕事、お仕事。

空港には、上海ではなじみのXが部下を引きつれ迎えにでていた。

「やあ、たーさん。お疲れ様でした。定刻で着いてよかった。」
「久しぶり、まさか成都でミーティングになるとはね。日ごろの行いがいいからばっちりだ。」
「さあ、ではまずホテルにチェックインしてもらって、そのあと、ミーティング、食事ということにしましょう。明日は現地を視察してもらいますから、今日のうちに全部済ませてしまいましょう。」
「結構です。」

整備された高速道路を市内に向けて走る。
Xはこちらでも自社の車を買ったらしい。パサートの新車だ。
「相変わらず、いい羽振りだね。新車じゃない。」
「いや、恐れ入ります。実は今日たーさんに乗ってもらうために、無理矢理間に合わせたんだよ。」
見ればメーターは100kmくらいしか回っていない。たまたまだろうけど、そう言われて悪い気はしない。彼は中国の客の中では一番大口ではあるものの、年も近く、何より仕事に対する考え方が非常に似ているので、やけに気があう。まさに阿吽の呼吸で仕事が進んでいくのだ。
着いたホテルは人民広場近くのシェラトンホテル。 五つ星の素晴らしいホテルだ。
チェックインはしたものの、クレジットカードの提示を求められない。 うん?
「何で?」と聞こうとすると、すかさずXがさえぎり、
「さあ、下で待っていますから、荷物を置いてきてください。早速事務所のほうへ行きましょう。」という。
さしたる時間もかからず、荷物を置き、そのまま彼の事務所を行く。

開設したばかり、と聞いていたが、なかなかどうして。 かなり人員を揃えて手広くやっている。
「たーさん、これだけいて維持費は上海の半分程度なんですよ。コストパフォーマンスはすこぶる良いです。」
「なるほど、その割には高学歴のスタッフが多いね。」
「大学の研究室にも依頼をしてますから、レベルは申し分ありませんね。」
相変わらず、阿吽の呼吸での仕事となるので、こちらは比較的目立つ場所への広告掲示を約束し、その見合いとして、相当数の注文をもらう。 もう、殆ど1時間半程度で今回訪問の目的は終わってしまった。

あと時間は、市場の特性等など、話し合ったあと食事とあいなった。
本場の四川料理、ちとおっかなびっくりでレストランに向かう。   つづく。


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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 23

2005-12-27 | 中国編


四川省成都へ行く。

尊敬する司馬先生の正調“街道を行く”シリーズによると、成都の犬は太陽を見て吼える。というくだりが成都の天気として紹介されているが、そんなに曇りの日が多いのかしらん?

成都といえば、尊敬する三国志の主人公(僕にとっては)諸葛亮孔明ゆかりの地であり、楽山もありということで、巴蜀というところは、一種憧れの地でもあった。 ひとつだけ不安なのは、全てが辛いといわれる四川料理の本場なので、2日間の滞在のあいだ、胃袋がもってくれるかどうか?ということだった。

北京発のフライトで行ったのだが、珍しく定刻でのフライトはいいのだが西南航空。多少揺れるも、機体はガタピシ言っていて、今すぐに墜落してもおかしくない。シートなんてへたりきっていて、お尻が痛い。

無事、成都の上空についたらしいが・・・おお!本当に盆地にぴったりふたをかぶせたように雲がかかっている。
「あそこに突っ込んでいくのかあ・・・・・・」一抹の不安は抑えきれないが、ここは運ちゃんの腕を信じるしかない。
実際、各国の飛行機に乗っているけれど、離陸・着陸の腕前としては、機体が小さいせいもあるだろうけど、
中国のパイロットはうまいと思う。
残念ながら、へたくそが多いのはわが国を代表する航空会社JALであろう。

機体の揺れる雲をものともせずに、あざやかな着陸。 ついに来ました!芙蓉の街、成都。巴蜀の地に。

つづく。


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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 22

2005-12-26 | 中国編


しばらくの間、南のほうに行ったときには、どうしてもア○○と過ごすことが多くなった。

お店には出ているので、一緒に旅行をするということもないし(こちらも出張で行ってるわけで)、食事を一緒にしながら、他愛のない会話をしたり、時間が有るときには服を買いに行くのに付き合ったり、按摩を一緒にしに行ったりと。 こちらも、夕方はお客様や取引先との食事や、カラオケやらでホテルに辿り着くのは、いつも夜半。

ホテルに戻って、シャワーを浴びて、携帯を充電器に差し込む位の時間になると、ア○○がやってくる。

毎度のことながら、お互い飽きが来ないというのか、相性がいいんでしょうね。

いつかは彼女とも別れる時が来るのだろうけど、それがいつになるのか?
今は、今だけの、逢えるときだけの逢瀬に想いをこめるしかない。

*画像はイメージです?

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 21

2005-12-26 | 中国編



ホテルの部屋に戻っても、なんとなく喪失感。 

行き着けのカラオケのママに電話して女の子だけをピックアップさせてもらおうか、どうしようか考えているところへ、
ピンポーンと部屋のチャイムが鳴った。
「ん?誰だろう?こんな時間にフロントでメッセージでも渡し忘れたのか?」
すっかり、ホテルの人間と思い、ろくにドアスコープも見ないでドアを開ける。

「あっ!!」
「こんばんは。来ちゃった。」
立っていたのは、先ほどまで話をしていたア○○。死ぬほど驚いた。
「どうしたの?」
「どうしたのって、来いって言ったのはたーさんでしょ?」
「そりゃ、言ったけど・・・・・」 ちょっと複雑な気分。
「まあ、どうぞ。」
「お邪魔しまーす。わあ、綺麗な部屋ね。広いし。」
「今回はお客さんと会うから、ワンランク上のホテルを予約したんだよ。」
「おなか空いてない?」 何を言ってるんだか、覚悟して来てると言うのに。
「ちょっと。」
「じゃあ、裏に屋台が出てたから、麺でも食べに行こうか?」
「うん。」
てなことで、攻めていたはずが、奇襲攻撃で後手に回ってしまった僕は、いたずらに時間を使うことに。
しかし、屋台の麺と思ってなめていたが、この屋台が実にうまい。丁度おなかも空いていたので、満ち足りた気分になってきた。
食欲が満たされれば、お互いあとはもうひとつの欲を満たすしかない。

ア○○は、背は小さいながらも、髪の毛はあくまでも細く柔らかく、スタイルはもちろんのこと、胸の形も抜群で、肌のキメも細かく吸い付いてくるようだ。体臭も殆どなく、全てが申し分なかった。

翌日も、結局ホテルでルームサービスをとりつつこもりっきりで、お互いすっかり楽しんでしまった。

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たーさんの裏街道を行く 中国編 Vol. 20

2005-12-26 | 中国編



広東省某市に工場があるので、そちらに行く機会も多い。

南のほうは台湾人、香港人が苦労して作り上げた独特の風土があるので、こちらはこちらで追々紹介していくが、工場のある某市では、日本人クラブはまだ、そんなに多いというほどでもなかった。
夜になると一人では中国カラオケにいってもつまらないので、どうしても日本人クラブにボトルを入れて、ちびちび飲ることになるのだけれども、それなりに若い子もいるし、退屈はしない。
それどころか、すっかり仲良くなってしまって、お店が早く終わると、一緒に食事にいったり、飲み足りずにディスコに行ったりしていたのだが・・・

シンセンあたりはともかく、この辺ではこういう店で中国カラオケのようなことをすると、兄弟が多くなってしまうこともあって、あまりやっていないのだけれど。
ある日、ママに
「今日はチョッと厳しいなあ。誰か一緒に寝てくれる子探してくれない。」
などと軽口を言うと、周りの子は口々にエッチ!とかスケベとかいうのだけれど。
「ちょっと待っててね。あなた達ここはもういいわ。あちらのお客さんのところへ行ってくれる。」とやおら人払い。
「たーさん、最近中国語喋るわよね?」
「うん、お蔭様で日常は不自由しなくなった。」
「そう。ねえア○○覚えてる?」
「ア○○?ああ、日本語殆ど喋れない茶髪の女の子だね。」というと。
「当たり。その子なんだけど、ずーっと、たーさんと一度お話してみたいと言ってるのよ。」
「そりゃあ、構わないけど。それと一緒に寝てくれる娘とどういう関係があるの?この店はそういうことしないでしょ?ま、それが気に入って通ってるんだけど。」
「そうだけど、女の子の自由恋愛までは止められないから、口説いてみたら?」
「いくら払うの?」
「自由恋愛だから払う必要なんてないんじゃないの?」 いや、そりゃあ、ご尤も。
「うーん。手っ取り早くカラオケのママにでも電話すればいい話だけど、これも面白そうだから、やってみるかな。」
「じゃあ、呼んでくるわね。」
ほどなく、ア○○がママに連れられてやって来た。
「こんばんは。」
「はい、こんばんは。」
ママが、思いが叶ってよかったでしょ。みたいなことを言うと、顔を赤らめている。見た目と違って純情なんだなあ・・

いろいろ話をした。本当は上海出身であること、広東語は喋るようになったけど日本語は難しいこと、他の女の子は辛いものが好きだけど、ア○○は上海出身なので、食事の嗜好が違うこと、等々。美人だし、スタイルもいいし、しっかりしていて申し分ないじゃないか。
そろそろ本題に行かなければ。

「ア○○、僕とお話したかったんだって?」と聞くと、
「ママが言ったの?恥ずかしい。いつもあなたが来ると皆行ってしまって、寮に帰ると噂になるのよ。」
「何が?」
「この店にくる日本人は、やっぱり女の子に触りたがるから、嫌なんだけど、たーさんは触らないわよね。」
「そういえば、触らないなあ。カラオケでは触るけど。」
「でしょ、だから人気があるのよ。若い子の間では。歳も若いしね。」
「はあ、さいざんすか?」
「でも、可愛い子は触りたいし、エッチもしたいんだよね。」
「例えば、この店だと誰?」
「そりゃあ、ア○○だろうなあ・・・前から可愛いなあと思ってたけど、避けられてたし。」
「違うわよ、来たかったけど、日本語喋れないから・・・・」
「今は、こっちが喋るから問題ないでしょ。」
「明日は仕事も休みだし、ゆっくりできるから、ホテルに来ない?○○ホテルの○○○号室。明日は一日一緒に遊ぼうよ。」
「うーん。どうせ遊びでしょ?」
「遊びならお金払うけど、お金を払うつもりはないよ。あなた次第でいいよ。」
「今回は考えさせて。」
「いいよ。お好きにどうぞ。」

だーっ!大失敗。結局口説ききれずに、閉店間際まで世間話をしたすえに一人寂しくホテルに帰る。
ママ、折角段取りつけてくれたのに、ごめんなさい。      つづく。


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"裏街道を行く”の読み方

2005-12-25 | 裏街道TODAY

 


このマークがついている文章は、とはいいませんが、ちとエッチ系のお話です。良い子の皆さんは大人になって

から読んでくださいね 地域の特性から言っても、このへんのお話はアジアが圧倒的に多いので・・・・  の中

から選んで読むとよいよ



このマーク以外にも美人さんの画像イメージがついているものも、ちょっと楽しいお話です。

 


旅の綴りではあるので、使った航空会社のマークか、の写真が入っているものもあります。

 

あっ、それと文中に登場するお店はいったことのある人しかわからない仕組みになっているはず?なので、

知りたい人はくらさい。


たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 13

2005-12-25 | フライト編



2時間ほどもバスが走ると、ICの名前が次々と出てきて、やっと新橋というICが出てきた。

よしよし、もうすぐらしい。

新橋のICを降りると、すぐのところで、バスが止まり数人が降りて行ったが、僕は“うん、この近くの人はここからのほうが近いから下ろしてもらったんだろう”と考え、僕の頭の中にある光景、停留所なり、ホテルの前のバスセンターが新橋ってやつを思い浮かべていて、そのまま乗っていたのだが・・・・・・
バスはそのまま、もう一度ICに乗って東にひた走っている。
ええい、ままよ。どうせ最初はタクシーで来ようと思っていたのだから、予算としてはあと330元ある。
どこまで行くのか乗っていることにする。仲間に会える時間は遅くなるが、勘弁してもらおう。

しかし・・・バスはどこまでも走っていく。しかも民家も見えないような場所を。

バスが到着したのは、小高い丘の上にある石崗というところ。
そうだよなあ。確かに石崗行きのバスに乗ったんだから、着くわなあ。
だけども、ここは本当にバスターミナルだけで、タクシーもいなければ町もない。本当にバスの発着所だけだ。
「すいません。新橋に行きたいんだけど・・・・」
無駄とは思ったが、英語で話しかけても誰も理解できない。
何とか行く方法はないかと、あちこちうろうろするが、とんと解らない。おまけに外は雨が降り出したようだ。
若干途方に暮れかけたところに、シンセンのタクシーが一台! この際、神でも仏でも、雲助でも感謝だ。
思い切り手を振るとこちらに近づいてくる。
やった!これで何とかなりそうだぞ。

タクシーに乗ってしまえば、僕のいんちき中国語でも何とかなるだろう。
「師父、新橋まで行きたいんだ。」
「新橋だって?ゲートを二つくぐるから150元位かかるぜ。」
「やってくれ。」
「ようがす。行きましょう。」

やっとのことで、目的地の沙井についた僕を、すでに友人達はホテルで出迎えてくれた。

「一体、どこ経由で来たんだ?」
「いやあ、ちょっと人生という道に迷って遅くなっちゃったね。中国はいろいろあるねえ。」
「ははは、その話はゆっくり聞こう。皆もうレストランで待ってるから、チェックインして降りてきて。」

深く詮索しないところが、彼らの良いところだ。今日は僕を肴にしてゆっくり飲んでもらおう。


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たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 12

2005-12-25 | フライト編


閑話休題

今となっては笑い話だが、2000年ごろに中国の中山に行ったときの話。
今でこそ珠江デルタの一角である中山の発展ぶりはすごいものがあるが、当時はまだまだ電子機器なんてのは作ってなくて、おもちゃを作っている地元の工場が多くあった。

台湾の友人がやっている会社に行くことになったので、ホテルの目の前にあるバスターミナルに行き、どうやって
いったらいいものやら聞くことにした。
考えてみたら、ろくに中国語も話せなかった当時に勇気のある話だ。

「沙井という場所に行きたいんだけどどれに乗ればいいの?」
「沙井?ねえ、誰か知ってる?」係員の女の子が大きな声で叫ぶ。
「どれどれ?どこだって?なになに?」 全然関係ない地元のお客さんまで集まってしまいわいわい言っている。
その中の一人が、
「ああ、沙井ね。新橋で降りればいいよ。」というと、
「そうね。そこが一番近いわ。」と違う係員の女の子。
「じゃあ、そこまで片道一人」と僕がいうと。
「20元ね。石崗行きに乗って、新橋で降りますと言ってね。」
「へい、了解です。」
早速、小型のバスに荷物ごと乗り込む。
今は、殆どの長距離バスはデラックスバスに変わってしまったが、当時は香港で走っているミニバスと大差ない。
臭うし、汚いし。 でも、今日は休日で仕事はないので、ピクニック気分で乗っていくことにした。
地元の人たちが利用する本当の交通手段を知っておくのもいい勉強だ。

バスは行く行く、僕らを乗せて。中国語の歌かなんかがカーステで流れていて、なかなかいい感じだ。

もっと、きちんと行き場所を地図で確認しておけば良かったのだけれども、あとの祭り。このあと、大変なことになろうとは、この段階では想像もできなかった。

つづく。


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たーさんの裏街道を行く フライト編 Vol. 11

2005-12-25 | フライト編



アメリカのニューイングランド4州へ出張。

フライトの関係で、1日きざみのスケジュールしか作れず、それなりにきつい出張になった。

が、それ以上にきつかったのは・・・・
着替えが勝手に一人旅にに出てしまった。
ハートフォードに着くはずが、シカゴのチョンボでマイアミに行ってしまったらしい。
「申し訳ありません。明日にはこちらに到着しますので、お届けしますから宿泊場所を教えてください。」
「あのね。明日の朝にはボストンに行かなきゃいけないんだよね。」
「では、そちらに届けるよう手配しましょう。」
「そうね。でも着替えがないと困るなあ。」 こんな時にはうまくすると、着替え用の小切手がもらえるので言ってみた。
「お困りでしょう。それでは少々お待ちください。」
「こちらで、必要なものをそろえてください。」と係員が持ってきたのはUS$200.00の小切手。
「これじゃあ、大したものも買えないけど、仕方がないね。」
内心、やったと叫びながらも、見栄を張って言ってみる。なかなかいい気分だ。

一日目はこんなことで済んだのだが、翌日も、そのまた翌日も一日違いで荷物は着かない。結局、航空会社の丸抱えでシャツや下着に相当する金額を毎日カウンターで受取り続けた。
最終日はさすがに、何だがフードスタンプをもらうホームレスのような気分になってしまって、1時間近くカウンターで吠えまくる。

ロスに戻って荷物が着いたのは2日後。
デリバリーのお兄さんから受取った航空会社のエンベロープには、とある航空会社系列のホテルの無料宿泊券とUS$300.00の小切手が入っておりました。



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たーさんの裏街道を行く メキシコ編 Vol. 3

2005-12-25 | アメリカ編

さてさて、カンクン唯一?の寿司屋。

ご登場と相成ったオーナー様。
聞けば、僕も知っているハリウッドにあるすし屋さんで働いていたとのこと。
普通は、LAのほうが暮らしやすいので、居ついてしまう人が多い中で、戻っていい暮らしをしたい。というタイプ。

「日本食の店は多くないから、儲かって仕様が無いでしょう?」
「いやあ、なかなか。何せリゾート地なもんで、滞在中は通ってくれても、リピーターが少ないので。」
うんうん。リゾート地で高い金かけて店作って潰れていく、どっかの国と一緒だ。
「じゃあ、いろんなホテルにパンフ置いといて、都度頑張るしかないってことだね。」
「そうです。LAなら少なくともリピーターがいるので、商売もそこそこ安定してますが、ここは何せ不定期で・・」
「料理には自信があるので、今日はいくつか作らせますから日本人の味覚で、どうか?判定してくれませんか?ここはどうしても西海岸からのお客が多いので日本人の味覚とほぼ同じといっていいでしょう。」
とオーナー。
「や、それは光栄ですな。せっかくですからいただきましょう。」
「料理に問題がなければ、内装やサービスで十分儲かると思いますので。」
続々と並べられた料理の内訳は、①茶碗蒸し、②てんぷら、③寿司、④ざるうどん、⑤ほうれん草?のおひたし、⑥枝豆、⑦冷奴、⑧鉄火巻き、の8点。
いやあ、こんだけ頼んだらいくらになるかな?いずれにせよ、ご好意に甘えることにして、いただきます。

以下、採点の結果は
①ああ、だめ。だしが薄くてしかもしゃびしゃび。土瓶蒸しにしては風味もなし。 =不合格
②うっ!なんじゃ、この油は?しかも普通の小麦粉かこれは?衣ぐじゅぐじゅ、外はねっとり。 =不合格
③うんうん。見た目とねたは悪くないね。しかし、シャリは何じゃ?強烈に甘いぞ。寿司粉でも使って、しかも砂糖いれたのか?ぐわっ!このわさび、粉のだまが入ってるよ。=不合格
④うどんは大丈夫だろう。たれをつけてと。 ありゃ、たれが・・・強烈に甘い。みたらし団子のたれか、これは?=不合格
⑤ぐへっ!こりゃ春菊じゃないの!なんでほうれん草のおひたしとか言ってもってくるんだよ。俺は春菊食えない!=不合格
⑥いやあ、良く冷えてるわ。この枝豆。しかも塩味がまったくしません。 =不合格
⑦豆腐は、まあまあ。さてと薬味をつけて・・・ ぐわあ!生姜を使うんだよ生姜を、こりゃ茗荷じゃない。=不合格
⑧うん。これはLAでやってたから、わさびとしゃりは別にしていいだろう。ぱくっ。あれ、甘いぞ、なんだこの甘さは。一個をばらしてみると茶色のものがまぶしてある。これなあに?うわあ、ピーナッツバターだあ。 =不合格

まあ、ここまで来ると芸術的な味とでも言いましょうか?良かった。俺金払わなくて。
オーナー、こりゃ、もう一度LAでオリジナル勉強したほうがいいわ。



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たーさんの裏街道を行く メキシコ編 Vol. 2

2005-12-25 | アメリカ編


メキシコはカンクンというリゾート地にいる。

リゾート地にいて一番困るのは食事。
同伴、グループが多いので、どこもかしこもファインダイニングばかりで高いし、ここまで来てファーストフードは勘弁して欲しいし、残念ながらメキシカンは何を食べてもピーマンが入るので、世界の料理の中で、メキシカンは天敵の一つ。アメリカのタコベルでコーラしか買ったことのないのは、僕くらいであろう。
考え抜いた末に、「そうだ。日本食の寿司がいいじゃないか。メキシコは魚が豊富だし、これだけのリゾートなら、
アメリカで働いていたメキシコ人が寿司屋くらいやってるだろう。」
メキシコ人は手先が器用なので、L.A.あたりでも安いところは、メキシコ人が握っていたりする。

早速ホテルのねーちゃんに寿司屋でおいしいところは無いか尋ねると、ホテル専用リムジン運転手君の家の近くにおいしいと評判のすし屋があるというので、運転手君の勤務が終わる時間に一緒に乗せてってもらうことに
した。

着いた。着きました。全てがスペイン語で書かれているがわかりまへん。
「店の名前が書いてあるんだろうけど、どれかわからないよ。なんて名前。」
「旦那、マグロという名前のようです。」
「て、ことはマグロをメインにしてるってことね。」
「そうでげしょう。」
「一緒に食べてけば。」
「滅相もない。高くてとても入れませんや旦那。」てなことで、運転手君にUS$10を渡し、帰りも迎えに来てもらうことに。

「ふーん。店のつくりはなかなかお勉強のあとが見られ、一応和風にはなってるんだ。」
とはいえ、タイの伝統舞踊の人形があったり、韓国のお守りがぶらさがったりしていて、オリエンタルの括りらしい。
昼間に少し飲みすぎたのと、久々に海辺でのんびりしていたせいで日当たりしたのか、体がだるいので、ちょっと寿司を頼んで、冷たいうどんでも食べよう。
「いらっしゃいやし。お客さんはもしやハポネスですか?」
「そうだけど。」 おお、久しぶりに日本人か?と聞かれたぞ。
「お飲み物は?」
「ビールをくれい。」
「かしこまりました。今すぐお持ちします。」
ビールが到着、米国スタイルに冷房が効いている店内で飲むビールがこれまた格別にうまい。
「旦那、お一人でしょうか?」 ビールを持ってきた店員が尋ねる。
「見たとおり。一人で来るもんじゃないね。カンクンは。」
「ははは、そうですね。 もし良かったらオーナーが少し話しをしたいといっておりますがよろしいでしょうか?」
「どうぞ、歓迎です。」

つづく。


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たーさんの裏街道を行く メキシコ編 Vol. 1

2005-12-25 | アメリカ編

L.A.からメキシカーナ、カンクン経由でブエノスアイレスへ。

これだけの長距離になると、STAR ALLIANCEの乗り継ぎが非常に便利だ。検索すると一発で出てくる。
待ち合わせの時間もそこそこだし、何よりマイルのたまり方が素晴らしい。
日本との往復は、日本側で手配し、L.A.で手配してもらった電子チケットを受け取る。
価格は・・・米ドル建てでアメリカで買うと、日本で手配する金額の約3分の1になる。
「たーさん。カンクンからブエノスアイレスは毎日じゃないから、どうせL.A.にいても週末だし、一日早く出て、カンクンで一泊してから行きなよ。」
現地のエージェントK氏の粋な計らいで、カンクンで一泊することになった。

カンクンはカリブ海と淡水の湖にはさまれたリゾート地だ。妙なホテルはいやなので、マリオットを予約。
世界各地で高いレートを提供しているマリオットもさすがにメキシコではそんなに高いレートを提示していない。
しかも、ここはどちらかというと滞在型なので、宿泊費は安く設定し、施設で金を稼ぐスタイルだ。
カリブ海を見ながら、映画“カクテル”風に優雅に一日を過ごそう。と考えていた僕の期待はホテルを出て、メインストリートに出た瞬間に打ち砕かれた。
右を向いても、左を向いても恋人同士。男性と女性のグループばかり。
そう、リゾート地にたった一人で来るなんてのは、まったくの間違いでございました・・・・・

昼間はまだまだ、暑いので、昼間は海辺でのんびりすることにしてホテルに戻る。
白い砂、どこまでも青いカリブ海、絵葉書にある風景のなかで、ぽつり一人でカクテルを飲みながら、本を読む僕。はああーー。

文句ばかりだが、海も、砂も、空も実にいい色だ。日本では絶対に経験できない風景と空気がここにはある。
風景だけではなく、風や、土地の雰囲気。そんな些細な全てが心地よい。

つづく。


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MERRY CHRISTMAS

2005-12-24 | 中国編

 

This is the season when we believe again in the magic of the world ...

 

when we embrace that special part of us that refuses to grow up

 

when anything seems possible...

 

and everything dazzels us,

 

May every joy  of Christmas delight you, bless you and inspire you.


たーさんのクリスマス

2005-12-24 | Weblog

 

( ̄- ̄)フーン

 

よーく考えてみると、クリスマスを海外で過ごしたことはないなあ・・・・・

 

ハロウインとサンクスギビング、イースターは向こうにいたりしてるのに。

 

やっぱ、クリスマスってのはキリスト教徒の皆さんには特別なんですなあ。

 

さーて、パーティの準備でも始めますか。

 

  メリークリスマス