たーさんの裏街道を行く!!

世界中の街角から数々の失敗談,ちょっとエッチな話,面白情報をお届けします。(ノンフィクション)

たーさんの裏街道を行く 閑話休題

2012-03-12 | 中国編



夏の怪談

2010年のこと。

仕事からから帰って最寄の駅に到着。
いつもよりも早い時間帯で時刻はまだ8時ちょっと前だった。

さすがにこう毎日暑いと皆さんは冷たいビールでも飲んでいるのか、いつもに較べると、人が少ない。
まるで11時過ぎのような人数しかいない。
あっしはといえば、電車から降りた瞬間のあまりの暑さで普通の速さで
歩く気にもならず、のろのろと改札に向かう間に、駅でおりたあらかたの皆さん
は先に出てしまったようだ。

歩道を相変わらずのたのたと歩いていると、後ろからコツコツコツとヒールの
音が近づいて来た。
どんどん近づいてくる、ハイヒールの音。
どうやらあっしの真後ろを歩いているらしい。歩道は比較的広いし、他に
人もいないのに、なんでまた好き好んで真後ろを・・・。

まあ、ハイヒールの音からすると美人さんなのかもしれないけれど、
真後ろを歩かれるというのも、あまり気持ちのいいものじゃないので、
いつも歩く速度に変更。 普通の速度で歩けば、人様よりも歩く速度は
速いほうなので、女性では追いつけないはず。

しかし・・・、何故か音は離れない。
振り返って見るのも面倒くさいし、ちょっとムキになって、さらに速度を上げる。

速度をあげたその瞬間!
いままでそこいらじゅうに鳴り響いていたそのハイヒールの音が忽然と聞こえなくなってしまった。

「あれっ?」

そのときに初めて振り返って後ろの歩道を見たのだが、だーれもいない・・・。

「あれー・・・、確かについてきてたよな。」

その地点までのところにはわき道もないし、車道側に出る切れ目もない。
確かに近づいてきて、速度を上げても同じ速度でついてきたハイヒールの音。

いったいこれは・・・・。

久々の奇妙な体験。
もし、あの時振り返って見ていたら、何が見えたんだろうか・・・・?

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