情が移ってしまったのだろうか?
昨日は比較的早い時間からずーっと、一緒にバスに入ったり、テレビを見たり、エッチをしたり。
相性も体の相性もいいのか、まったくうざったくならない。もともと一人で寝るのが好きな僕は、あまりべたべたされると閉口してしまう性質なのだけれど・・・・
今日の昼過ぎには空港に行き、上海に戻らなければならないけれど。後ろ髪をひかれるとはこのことだろうか?
彼女もそうなのかはわからないけれど、随分遅くまでひっついたままだったのだが、朝起きてからはやけに口数が少ない。食事をすることになって、やっと口を開き始める。
「今日帰るの?」
「2時位のひこうきだったかなあ。」
「もう一日居れないの?」
「明日は台湾の客とミーティングがあるからね。」
「今度はいつ来るの?」
「いつになるかはわからない。仕事があれば来月でも来るだろうけど・・・」
「私も一緒に上海に行っちゃ駄目?」
「それは別にかまわないけれども・・・行くんなら飛行機代は払ってあげるよ。」
「うーん。」
「あと3日は上海にいるから、一緒のホテルに泊まればいい。」
「今回はやめにする。電話はしてもいい?」
「問題ない。いつでも電話してくれてかまわないよ。」
「上海の彼女が一緒にいたら、いやだから、夜はしないでおく。」
「残念ながらそんな彼女はいないね。上海は狭いからそんなのすぐ噂になっちゃう。」
「じゃあ、いつ電話してもいいの?」
「かまわないよ。」
「よかったあ。折角一緒に居れたのに、これっきりじゃあ寂しいから。」
「また、逢えるだろ。」
「うん。」
「どうもありがとう。成都は忘れられない街になったよ。」
「私は?」
「Rも含めて」
「本当?」
「本当も何も、2晩とちょっとずーっと一緒だったでしょ。?」
「うん。」
「次に来るときには、上海に行ってもいい?」、
「待ってる。」
「何かあったらHに相談するといい。」
「そうするわ。」
ふとしたきっかけで知り合ったのに、もう1年も付き合っているような感覚。残念だけどしかたがない。
再会を約して、空港ではなくホテルで別れることに。空港でおお泣きされてしまうと、こちらもつらくなる。
察したのか、Rも 「私はもうここで帰ったほうがいいと思うの。」と寂しそうに一言。
かえすがえすも残念だけれども、 「うん。そうしたほうがいいね。お互い帰り道がつらい。」 「うん。」
「必ず連絡してね。」
「ああ。」
部屋に戻って、自分の荷物を整理するまえに、もう1回ということにはなったものの、かえってつらいことに。
ずーっと泣いている・・・・・
必ず逢えると納得させ、ホテルから送り出す頃には昼近くになっていた。
さよなら、Rちゃん。必ずもう一度会おう。
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