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LGBTの家族と友人をつなぐ会ブログ

レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの家族や友人による会のブログです。

講演会アンケートの結果です。

2008年10月10日 | Weblog
先日の青少協講演会のアンケート(回収数47枚)の結果をいただきましたので、その一部をご報告します。具体的な記述はすべて掲載しましたので長いですが、学ぶ機会を得た社会からの正直な声です。読んでみてください。

●まず知識についてお聞きしましたところ・・・
 正しい知識を持っていた    20
 間違った知識を持っていた    9
 知識がなかった        17
正しく知らなかったという方が26と提出者の半数以上でした。

●解決に向けて何が必要か・・については
 教 育    35
 法 律    16
 行 政    14
 その他     9
やはり教育の必要性を感じている方が圧倒的です。すべてはここから始まるわけですね。

●解決に向けての具体的な記述内容をご紹介いたします。
書く時間は短かったのですが、さまざまな提案、ご意見を書いてくださいました。

≪教育で取り組む≫ 
・違いを受け入れる、教育者がほんとうに理解、提示。
・小学生には難しいと思いますが、アニメなどわかりやすくとらえる教材があればいいなあと思いました。また中学生以上にはドラマを使って当事者の苦悩や周り の理解の大切さを伝えるものがあればいいなあと思いました.。
・まず教員、親を対象にこのような講演会を!
・道徳の時間で
・あらゆる子どもそれぞれ個性、特性があることをいろいろな事例で授業に取り入れる
・偏見を取り除く
・少数派の人たちの気持ちを考える授業
・特別なこと、当たり前にあること、それを認めていくことを、道徳の時間で伝える、等
・小・中学校で講演会。授業で取り組む。
・先生の意識(大人)から変えていかなければ・・
・講演会を開く。
・個性を認めるように
・先生の勉強会、生徒への講演会
・ただの興味に終わらないよう、あるいは反対に興味を増長することのないよう注意は必要だと思います。
・教師への啓発が必要
・教育者が正しい理解をもつ必要がある。
・小・中・高で今日のような講演をする。
・一人ひとりが正しい知識を得ること

≪法律の整備≫
・ 同姓婚まで難しくともパートナー登録ができればいいのにと思う。
・パートナーとしての受け入れ
・人間として扱う。
・同姓婚を可能にする。
・結婚を認める。

≪行政の取り組み≫
・受容できる環境を整える。
・学習する。制度を見直す。

≪その他≫
・日々の地域での取り組みを考えたい。
・一人ひとりの意識変革、強制はできないと思う。
・身近なひとからの接し方
・何が必要かは当事者にしかわからないと思います。
・すべてに対して啓発が必要
・マスコミの影響が大きく、本質が伝わらない。
・一人ひとりが知ることが大切
・保護者への理解を深める為の啓発
・ともに生きていることを知ってもらう活動
・NPO,NGOなど地域から変えていき、その結果として行政、法律が変わるべき


●最後に聴講して感じたこと。たくさんの方が書いてくださいました。読めば読むほど、いい講演会だったなあ・・と思います。青少協のみなさんに感謝です!!

・ マイノリティを受け入れ、その人らしくていいということはすべての人に通じることすね。ありがとうございました。
・ 考えさせられることが多かったです。ありがとうございました。
・ すごく肩を張ってかまえて聞き始めたけれど、とてもわかりやすい、いいお話でした。もっと多くの人に関心を持ってほしいと思います。
・ 今日はほんとうにありがとうございました。レーザーラモンHGと身障者のお話はとてもよくわかりました。全くそのとおりだと思い、笑っていた自分を恥ずかしく思いました。同和問題、外国人問題、障害者差別の問題、全てに通じるものだと改めて思いました。
・ 石川大我くんの「ボクの彼氏は・・」「カミングアウトレターズ」2冊を涙を流しながら読みました。「人は違って皆いい」私も周りの人にこの本を貸し出して、早く偏見のない社会になるようアピールしていきたいと思います。
・ とても良いお話を聴くことができました。自分の考えも変えないと、と思いました。
・ 目からウロコでした。わかりやすいお話がよかったです。
・ 社会の価値観に当てはまらない子どもたちへの支援の考え方としたいと思います。あなたの命を大切にしたいと思いました。ありがとうございました。
・ 少数派を受けとめること(LGBTに限らず)が必要だと思いました。
・ 学校現場は尾辻さんのお話にもあったように様々な個性、特性があります。それぞれの子どもの違いを認めることから教育は始まるということを改めて感じた。この姿勢を今後も大切にしたい。
・ 今までマスコミからの中途半端な情報しか知りえなかったことが、今日はじめてきちんと聞けたことでこれからの見方や考え方がとてもわかりました。
・ 普段教育に携わっているが、様々な差別について、子どもたちの直面するであろう器を一回り大きくすることができた。まだまだ知らないこと、通り過ぎていた(気付かずに放置していた)ことがたくさんあることを再確認した。人に寄り添い、守ることのできる人に、教師に、大人になることにエネルギーを注いでいきたい、と刺激を受けました。
・ 自分の周りに該当する人がいなかったので知らずに過ごしてきました。なので、気付かされることがたくさんありました。
・ まず知ることが理解の第一歩と思いました。
・ 「いいんじゃないの?」と言って理解者みたいな顔をしていた自分がじつは無関心であったと知り、気付かされました。
・ 青少年に対してのフォローの方法をもっと聞きたかった。
・ 今日参加したことにより、理解が始まると確信します。もし自分が該当者だったら・・・と真剣に考えました。
・ 身近な問題として受け止めることを痛感した。
・ とてもよかったです。是非応援します。
・ 今まで身近にLGBTで悩んでいる人などがいなかったので、深く考えたことがありませんでした。今日を機に自分の中で少し考えてみたいです。
・ レズ、ホモ、IS(マンガで)存在は知っていたが、正しい知識を得られました。子どもたちに人それぞれ個性を認め、偏見しないよう伝えます。
・ 普段の生活ではあまり感じたことがなかったが、特別なことではないんだと改めて気付きました。ためになりました。
・ LGBTの人たちに対する考え方が変わった。
・ 大変よくわかりました。広げていきたいと思います。
・ 大変充実した内容でした。ありがとうございました。
・ ゲイ当事者として多くの方が関心を持っていただけるのがありがたいです。
・ 当事者が抱える心の問題が参考になりました。教師、保護者への知識の普及が大切であると思いました。
・ なぜかホッとしました。LGBTの為の活動として学習会を開いていますが(団体で)、そのほかに自分にできることはないのだろうか?
・ すごく複雑な気持ちです。前向きに受け止めるべきなのはわかる。クラスに一人いてもいいやんと思うけど「わが子が」と、小さい家族の問題となると悩む。ただ講演を聞けてよかったです!
・ LGBTは少数者であるがそれを特別視してしまうことは共生、共育の理念に反しないか疑問に思った。例えば相談業務などで一般的に資格取得に際し、知識は不要であるが、その点をどう考えるかがむずかしいと思う。
・ とても心が強い方だと感じました。その分悩んできた年数が長かったからでしょう。みんな同じが当たり前になっている今、この問題に限らずもう一度考えなければならないことが沢山あると強く感じました。
・ 本日はありがとうございました。大切なことを再確認しました。子どもたちと関わる上で、毎日の私の心構えと気づき、態度、見守り、言動の積み重ねが大切だと思いました。
・ LGBTについて意識し、考える機会になりよかったと思う。家族の中でも話し合いの機会を持ちたいと思う。
・ きいてみなければ分からんもんやねえ。知らんことばかりでした。「最後の3つのお願い」を心掛けましょう。
・ 今まで避けてきた課題でした。反省。家でも子どもたちとも話し合ってみます。


☆目に見えるところでは大きな変化はないかもしれませんが、知ることで人の心は変わっていきます。教室や家庭や職場など、参加者の周りで少しずつでも対話が始まることでしょう。心という目には見えないところでの変化が、やがては社会を変えるのだと思います。これからも一人でも多くの人に正しく知っていただける活動をしていきたいと思います。



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