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20201006 CSで3本の映画を観たが4本目は止めた件。

2020-10-06 21:17:37 | 映画

昨日は3本の映画をCSで観終えたら次に「落下の王国」をやるというので迷ったがやめた。「落下の王国」は何度も観ているし、それに目も疲れていたので。

「落下の王国」は、やはり石岡瑛子の衣装と、あの5歳の女の子アレキサンドリアちゃんの可愛らしさが見所なのだが、そういえば石岡瑛子の展覧会が11月にあることを思い出した。現代美術館だったか、また予約が必要なのだろうか、最近けっこう面倒だ。

1本目に観た映画は「フランス外人部隊 アルジェリアの戦狼たち」という安いサブタイトルのトム・ハーディがまだ若い頃の作品である。トム・ハーディは準主役で、ポール・フォックスという俳優が主役を務めていた。フランス外人部隊に入隊したこの二人に焦点を当て、若さにおける迷いと希求、過酷な訓練、達成感と仲間意識、そして矛盾と焦燥、生と死、人の心の奥底にある何か、それらを赴任地アルジェリアの宗主国フランスからの独立戦争を舞台にして、ある種の青春映画のような手法で描き始めるが、最後には狂気や魂の場所など哲学的な深淵を覗こうとし、なかなか深い作品だったような気がした。私はこれを観ながらなぜか「地獄の黙示録」を思い出していた。トム・ハーディの演ずるデュポンが若き日のカーツ大佐に見えたからだ。

2本目はショーン・ペンの元傭兵もの。そこそこの作品。深い思想はない。全編を通して「どこかにありそうな設定」が散りばめられている。誰がどのように死ぬか先にわかる。ショーン・ペンが若い時なら絶対に出演しなさそうな映画。しかし今回は自分も製作に加わっているらしい。

3本目は「SHAME」というマイケル・ファスベンダー主演の<性依存症>をテーマにした作品。私はキャリー・マリガンが出ているというので観た。最後まで暗い映画。キャリー・マリガン演ずるシシーが無名のプロ歌手なのだが、ラウンジのような場所で彼女が歌うと客が皆感動する。しかし私は「?」であった。あれを感動レベルだとするのはかなり無理があるだろうと思った。私はキャリー・マリガンを好きな女優トップ10にいつも入れているし、歌の上手い下手と感動するしないを比例させて考えてもいない。でも無理なものは無理。最後まで観たが、あの歌の場面で私としては作品に躓いた感がある。しかしキャリー・マリガンの他の作品とはまったく違った役柄で少し驚きがあった。テーマである性依存症についてはよくわからないが、マイケル・ファスベンダーの主人公(シシーの兄)は性依存のいろいろな場面を見せるにしては良心が多分に残っていて、その差に悩んでいる。自分のその部分を嫌悪している。しかしやめられない。妹シシーは善良だが頭が少し足りない。そしてあまりに自分の意識の世界が狭く、だから心に穴が少しでも開くと短絡的にそれを解決してしまおうとする。そんな兄妹は都会でどのように生きてゆくのでしょうか。

おやすみなさい。E V O L U C I O

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