カウンセリングルーム 横手(三鷹)しゃべりば

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行ってきます。

2016年06月01日 05時37分29秒 | ひとりごと
 元気な人だった。とにかく明るい人だった。誰にでも気軽に声をかけてくれる人だった。気さくな人だった。好奇心のかたまりのような人だった・・・。
皆それぞれのおばちゃんのイメージがあって、私はどれもよくわかるのだが、私にとっての彼女は「道をふさがない人」という形容詞がピッタリくる。
兄である私の父ともそのあたりよく似ていて、私が決めて、あるいは好きでやることには決して口を出さない人だった。
 昭和ヒトケタ世代なのに、または横手で生まれ、この町から一歩も出たことのない人だったのに、世間がどうだとか、女だからこうしなきゃなどという言葉を一度も聞いたことがない。
いつだって私の一番の応援団!
真冬の豪雪の最中、新幹線が止まってもおかしくない1月、かの卓球選手の応援に行くことを当たり前のように送ってくれた。
「私はほら!あのゴマ味噌ドレッシング、あれだけでいいから。あとは何も買ってこなくていいから・・・」と、餞別をくれた。卓球なんてまったく興味がないと言いながら、愛ちゃんも石川も水谷も知っていたし、BSで私が映るかもしれないからと、こっそりテレビを見ていた、らしい。
さすがにK選手は知らなかったけれど・・・。
 
明日、私たち5人(同級生)は、還暦旅行と称して京都に出かける。
4年ほど前から月に二千円ずつ貯めたお金が、九万円となった。私が幹事で、その話をおばちゃんにしたところ、それはいい!楽しんでおいで!と我が事のように喜んでくれた。
ところが先週その彼女が入院し、おそらく京都行きはあきらめるしかないなと腹をくくった翌朝、とっとと逝ってしまった。ホントに“とっとと”いう言葉通り、入院からわずか三日目の出来事だった。
そのあまりの速さに心が追い付かないのだが、ここでもやはり「道をふさがない人」というおばちゃんの形容詞が出てきた。
 
明日から、あなたの写真と供に京都に行ってきます。
土産話ができない代わり、私といっしょに京都の街並みを堪能してください。食いしん坊だったあなたに、千枚漬けを食べさせてやれないことが心残りです。
それでは、行ってきます。
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