エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

冬ぼたん

2016年01月21日 | ポエム
冬ぼたん・・・寒ぼたんとも云う。
けれど、冬ぼたんが胸に落ちる。

言い易いし、心地良いのである。
冬ぼたんは上野寛永寺の「ぼたん苑」が夙に有名である。
今日の冬ぼたんは、神代植物公園である。



花の大きさと云い、ふくよかな香りといい誠に花の女王である。
とりわけ、この時機は藁囲いの中に鎮座する姿が奥床しくて宜しい。



この寒さ凌ぎの姿こそ、女王の凛然たる姿である。
冬らしさが出ているからであろうか、何故か愛おしくてならないのである。

そっと抱きかかえてあげたくなって、しまう。







「藁の家祈り捧げる冬ぼたん」







ぼたんの大柄な姿は、均整の取れた姿であって健康的である。
こうした女性が、ぼくは好きだ。



心のどこかにひそめた貞節だとか、あるいは母性に恋するのである。
冬ほたんは、そうした男の欲望に火をつける。



もしも、このような女性に出会ったら決して手放してはならないのである。
しっかりと抱きかかえておかなければならない。

二度と出会う事は、出来ないからである。



     荒 野人


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