昨日は一日風花が舞った。
ときに、あえかに。
ときに、激しく。
けれど、いくら舞っても積もることはなかった。
風花たる所以である。
昨日は、出かける時にコンデジ(コンパクト・デジカメ)一代だけ持って出かけたのであった。
従って、風花の風景しか撮れなかった。
風花の正体を捉えられなかったのである。
残念としか言いようがない。
しかし、風花の句は詠めたのであった。
ぼくが捉えたのは「風花の風景」である。
「風花や脈拍早く息を吐き」
「風花や頬にあたれば溶け入りぬ」
「途切れ無く素早く走る雲の群れ」
「風花や舞いつつ乾くトタン屋根」
「風花の過ぎる窓辺の昏き空」
「時に舞い時に現の風の花」
川の面は、あくまでも清らかに在って流れるのであった。
風が止み、風花も止み・・・静謐の時間となった。
空を見上げると、多聞に洩れず奥行きのある雲が漂っている。
雲を見て歩くと、雲はズンズン遠のいていって、なかなか近づけない。
映画スターウォーズのエンディングのようである。
あるいは、炎天下でのアスファルトでの体験のようでもある。
そう、逃げ水の感覚である。
不思議な感覚であった。
とまれ、冬の雲である。
この雲から風花は落ちて来たのだ。
どんよりとした色彩だけれど、邪まな気持ちは無い、澄んだ灰色であった。
荒 野人
ときに、あえかに。
ときに、激しく。
けれど、いくら舞っても積もることはなかった。
風花たる所以である。
昨日は、出かける時にコンデジ(コンパクト・デジカメ)一代だけ持って出かけたのであった。
従って、風花の風景しか撮れなかった。
風花の正体を捉えられなかったのである。
残念としか言いようがない。
しかし、風花の句は詠めたのであった。
ぼくが捉えたのは「風花の風景」である。
「風花や脈拍早く息を吐き」
「風花や頬にあたれば溶け入りぬ」
「途切れ無く素早く走る雲の群れ」
「風花や舞いつつ乾くトタン屋根」
「風花の過ぎる窓辺の昏き空」
「時に舞い時に現の風の花」
川の面は、あくまでも清らかに在って流れるのであった。
風が止み、風花も止み・・・静謐の時間となった。
空を見上げると、多聞に洩れず奥行きのある雲が漂っている。
雲を見て歩くと、雲はズンズン遠のいていって、なかなか近づけない。
映画スターウォーズのエンディングのようである。
あるいは、炎天下でのアスファルトでの体験のようでもある。
そう、逃げ水の感覚である。
不思議な感覚であった。
とまれ、冬の雲である。
この雲から風花は落ちて来たのだ。
どんよりとした色彩だけれど、邪まな気持ちは無い、澄んだ灰色であった。
荒 野人