エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

しろきたおやかな山

2009年11月10日 | 日記
白くたなびく夕景の山の連なりは、まるで幽玄の世界に遊ぶようでぼくの好きな風景の一つである。

中国の黄山の夕景の神秘的とも言えるたたずまい。
同じく中国の璃口下りの山水の世界。
田園地帯にたたずむタージマハルの夕景。
タイの仏教寺院の夕陽を浴びた黄金色の甍。
アマゾンの夕日を浴びたそのくねった肢体。

みな艶(あで)やかで、扇情的でもある。





           しろきたおやかな山


        このなだらかな山はいったいなんだ
        このおだやかなまろみはいったいなんだ
        まろやかな山にむかうと
        ひたすらききゅうするのだ
        母のおもいでとゆたかだった母のひざのあたたかさ
        ゆたかだった母のふところのふかさ
        母にだきしめられたときのこうこつかん
        なだらかなかぁぶをえがいて
        てんにのぼりつめようとするすがた
        なだらかなかぁぶをえがいて
        海になだれおちようとするすがた
        それはすうこうでかおりたつのだ
        山は母であり海である
        母のようらんは母のにほい
        海のおくふかさは
        母のこうだいむへんのうちゅう
        ようすいのゆらぎ
        ようすいのゆりかご

        このなだらかな山はなんだ
        このまろやかなかぁぶはなんだ
        このおくふかい海のいろはなんだ
        このこうだいむへんのうちゅうはなんだ

        しろくたおやかな母のむねに
        かおをうずめていると
        しをさいのとおなりとはずれのさやぎが
        みゃくうつりずむをきざんでいく
        けつえきがみゃくうつのだ
        しろくたおやかな母のむねに
        ゆたかなばいおりずむをかんじると
        みあげる山と
        ふかくちんでんする海の
        いだいさがせまってくるのだ

        しろくたおやかな母のむねは
        だれにとっても
        山であり海であるのだ





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                     荒野人


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4 コメント

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Unknown (ちょごり)
2009-11-10 18:37:02
素敵な詩ですね、想い描く母の感触なのでしょうか・・・
はじめまして
私も詩を書きます、心の中で何かが囁いた時、言葉に綴れる事は幸せな事ですね。
又、お邪魔させて下さい、
どうぞよろしくお願いします。
返信する
ちょごりさんへ! (荒野人)
2009-11-10 20:17:04
ちょごりさん。
二つのページさきほどお邪魔させていただきました。
小説と詩。
創造意欲に敬意!
時々詩を書いてはアップしています。
興に乗ると続けますが・・・。
懲りずに来てみて下さい。

想いがわきあがった時に書いた詩は自分でも好きですが、最近は歓声が鈍くなってしまって残念です。

どうぞ、またお越し下さい。
とても嬉しいです。
返信する
Unknown (ちょごり)
2009-11-11 08:30:23
おはようございます。
私のつたないブログをご訪問、コメントを頂き、とても嬉しかったです。
記事を書く者として、何より、勇気を頂ける事です。
体が思うように動けない不自由さはありますが、なにより、言葉や想いをつづれる嬉しさを今、多くの方に感謝しています。
又どうぞよろしくお願いします。
返信する
ちょごりさんへ! (荒野人)
2009-11-11 11:42:48
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
書き続ける力を信じています。
それは活きる力でもあります。

イ・ビョンホンさんが好きなんですね。
美しき日々の彼はとても素敵でしたね。

ぼくも、ペ・ヨンジュンさんよりも好きです。

そんな話題でもお話したいですね。
返信する

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