エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

落葉の句・・・まとめ

2014年12月05日 | ポエム
とりあえず、落葉一葉の連作を纏める事としたい。
初冬となって、東京で落葉はもう終わりつつからである。






「深い赤ふかい黄色のもみじ狩り」

「梅の木の黄葉となりて散りにゆく」

「オリーブの一葉咥える鳩の口」

「はぜもみじ内に光の棲家かな」

「花水木紅葉となれる雨の後」

「ゆりの木の花より黄葉多く散り」

「柿紅葉ぼってり落ちる床しさよ」

「一握の欅落葉のしだかれり」

「錦木の一葉赤き隠れんぼ」

「ヴィオロンの調べの銀杏ひと片来」

「赤だとか黄もある桜紅葉かな」






落葉は「褥(しとね)」となって冬を迎えるのである。



建造物を包み・・・。



野良猫を暖かく迎えるのだ。



落葉は、誠に結構である。
褥となってくれる。
しとね・・・暖かい春をも予感させる。
褥は、鴛鴦と対になって夏を表すけれど・・・ぼくは暖かい春の陽だまりを思い起こすのである。

この連句、しめて11句となった。
即自的に詠んだものが殆ど、となっている。
推敲しなければなるまい。
今日、アップするにあたって少しだけ手を入れた・・・と断っておこう。



       荒 野人


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