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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

向日葵

2016年09月04日 | ポエム
気がついたのだけれど、この夏向日葵を詠んでいない。
一度は詠んでおきたい、そう思って清瀬の向日葵園に出かけたのであった。

ソフィア・ローレンの「ひまわり」は、彼女の肉厚な唇と豊満な肉体とによって向日葵がシンボルされる。
向日葵の似合う女優、であった。



もちろん、女優としての彼女は演技も素晴らしい。
さらにこの映画は、マルチェロ・マストロヤンニによって補完し完成された。

二人の名優あってこその映画である。
そうそう、もう一つ・・・。
ヘンリー・マンシーニの、映画音楽の素晴らしさである。



Henry Mancini 映画「ひまわり」 Love theme from SUNFLOWER





このメロディーを聞くと、向日葵畑が目の前に広がってゆく。

南にある台風12号の影響によって、悪天である。
良く言い換えれば、秋雨前線の停滞による曇天である。



けれど、時によっては晴間も見えるのだ。



向日葵ほど、青空が似合う花は無い。
ソフィア・ローレンが浮かんでも来る。

この間の台風によって、向日葵は殆ど項垂れてしまっている。







「向日葵や種の重さの手に余る」







けれども、一部の向日葵畑が生き生きとしていたのであった。



ぼくは、向日葵に向かって頷いた。
うんうん・・・。



来年はもっと綺麗な時に見に来る事にするよ・・・と。
噎せるような満開の向日葵を、ぼくは愛したい。

花とは、そうしたものなのである。


     荒 野人