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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

吾亦紅

2016年09月03日 | ポエム
ワレモコウ、である。
吾も亦紅なり・・・われもまたあかなり、と叫んでいる。

何に対して、吾も亦紅なりなのか・・・。
悲痛な叫びが名前となった、そんな花は珍しい。



「ワレモコウ」の由来には諸説あります。この花の色を議論しているときに、花自身が「我もまた紅なり」といったので「吾亦紅」と名づけられたという説、
茎や葉に香りがあることから「吾木香(ワレモコウ)」になったという説などがある。






 人類の叡智喪失による惨禍
「人災や土砂に流さる吾亦紅」






花言葉は・・・。
「変化」「もの思い」「愛慕」である。

花言葉の由来は・・・。
「変化」は、ワレモコウの花が上から下に向かって順に咲いていくことにちなむ。
だがしかし、地球環境の変化とみたい。
台風惨禍による土砂の脅威は、みるに無惨である。

「もの思い」は、秋の野に細長い茎を風に揺らす姿からつけられたともいわれる。
現状に思いを馳せ、悲しむのだけれど・・・。
ここから、立ち上がらなければなるまい。
毅然として、決然として発言しなければなるまい。



なんとも床しく楚々とした花、である。
それだけに、悲しく辛い。

美しさは、惨状の裏返しでもあると知る。




     荒 野人